星野リゾート「界 宮島」全室オーシャンビュー「海霧(うみぎり)の間」全容初公開
星野リゾートは、2026年夏に広島県・宮島エリアへ開業予定の温泉旅館「界 宮島」において、全室瀬戸内オーシャンビューとなるご当地部の屋名称を「海霧(うみぎり)の間」に決定し、客室内の全容を公開しました。
【画像】全室瀬戸内オーシャンビュー「界 宮島」のご当地部屋「海霧(うみぎり)の間」
客室全体で瀬戸内を象徴する自然現象「海霧」をモチーフにデザインし、地域の伝統工芸を随所に取り入れ、瀬戸内の風景と文化を五感で感じる特別な滞在を提案します。
ご当地部屋「海霧の間」に込めた想い
「界」ブランドでは、地域の文化や伝統に触れられる“ご当地部屋”を各施設に展開しています。
「界 宮島」では、全54室すべての客室から穏やかな瀬戸内海を望むことができ、その名を「海霧の間」と命名しました。
海霧とは、暖かく湿った空気が冷たい海面に触れることで発生する霧のこと。島々が点在する瀬戸内海ではその特有の地形によって頻繁に現れ、初夏には海と空と島が溶け合うような美しいグラデーションを描き出します。
「海霧の間」では、この幻想的な風景を客室全体で表現しています。
絶景と一体化する「窓辺のロングソファ」とグラデーションカーテン
大きな窓辺に設けられたロングソファは、瀬戸内海と浮かぶ島々を一望できる特等席。
両側を囲むように配されたグラデーションカーテンは、海霧を思わせる柔らかな色調で、外の景観と室内が溶け合うような一体感を演出します。
瀬戸内の美を映す「庵治(あじ)ガラス」と左官壁
瀬戸内エリアに位置する香川県産の高級石材「庵治石(あじいし)」の粉を混ぜて作られた“庵治ガラス”を照明に採用。
穏やかな瀬戸内の海を思わせる蒼色が印象的です。背景の壁には、左官仕上げによる瀬戸内海のグラデーションを表現。光と影が織りなす空間が、地域の工芸美を感じさせます。
備後地域の技が光る「福山デニム」のクッション
ソファに配されたクッションには、広島県福山市を中心とする備後地域で生産される「福山デニム」を使用。
江戸時代から続く伝統工芸「備後絣(びんごかすり)」の技術を受け継ぐ染色技法により、深みのある藍色と美しい色落ちが楽しめます。
瀬戸内の漁師文化と伝統和紙の融合
窓辺のテーブルは、漁師が魚を入れていた籠「魚籠(びく)」をモチーフにしたデザイン。網目模様が瀬戸内の海文化を想起させます。
また、寝台の背景には広島県大竹市で400年以上続く伝統の「大竹和紙」を使用。地元産の楮(こうぞ)を原料にした白く丈夫でしなやかな和紙が、客室を優しく包み込みます。
「界 宮島」で味わう瀬戸内の湯治体験
全室オーシャンビューの客室に加え、最上階には瀬戸内の海と山々を見晴らす大浴場を設置。
また、瀬戸内地域に古くから伝わる「石風呂」を界流に再現した温浴空間も登場します。
自然・文化・歴史が融合した“瀬戸内らしい湯治体験”を楽しめます。
施設概要
[施設名]
界 宮島
[所在地]
広島県廿日市市宮島口西一丁目
[アクセス]
JR宮島口駅・広電宮島口駅から車で約5分
広島空港から約60分
[客室数]
54室
[付帯施設]
フロント、大浴場、石風呂、食事処、ショップ等(宿泊者専用)
[延床面積]
7,830.70平方メートル
[開業予定]
2026年夏
[予約開始]
2026年春予定
[意匠設計]
小大建築設計事務所
※内容は変更となる場合があります。
「界」ブランドについて
星野リゾートの温泉旅館ブランド「界」は、全国に23施設を展開しており、“王道なのに、あたらしい。”をテーマに、伝統と現代性を融合させたおもてなしを提供しています。
地域の文化体験「ご当地楽」や、文化・工芸を感じる「ご当地部屋」が特徴です。
2026年には、「界 草津」(群馬県)、「界 宮島」(広島県)、「界 蔵王」(山形県)の新規開業と、「界 松本」(長野県)のリニューアルオープンが予定されています。