碧南海釣り広場でのサビキ釣りでイケカツオをキャッチ【愛知】
イケカツオという名前を初めて耳にしたのは、2022年の11月後半くらい。「碧南海釣り広場でイケカツオという魚が釣れたが、どんな魚が知ってますか?」とフィッシング遊の長久手店で買い物中に店長から聞かれたのが初めてだった。そのころから一度釣ってみたいと思っていた。
碧南海釣り広場でイケカツオ狙い
暖かい海に生息している魚が夏に本州まで回遊して冬場は温排水に集まるということは、ロウニンアジにも見られる。イケカツオも同じように温排水が放出される碧南海釣り広場に集まったのだろう。12月に釣れたという情報があったので、年明けの1月8日に妻と釣行した。
イケカツオという魚名を聞いたことがあるだろうか。名前にカツオという文字が入るので本ガツオをイメージするが、名前とは全く異なる魚。図鑑などで調べると、カツオがサバ科の魚に対して、こちらはアジ科に属する。銀色の魚体をしていてシルエットはコノシロに見えるが、これより平べったく、なじみのない魚だ。釣った瞬間「なんだこの魚は?」という雰囲気になるそれがイケカツオだ。
主に沖縄県、鹿児島県、宮崎県など暖かい海に生息し、最大で全長110cm、11kgに達することがある大型魚。本州では成魚はまとまって獲れないらしい(ネットの記事の引用を含む)。
釣れるサイズは10~15cmらしいので、小アジ用のサビキを準備した(まきエサのアミエビは用意したが使わなかった)。仕掛けを投げることも想定してオモリは10号だ。
小アジ用サビキでコノシロ&サッパ
碧南海釣り広場には午前10時ごろ到着。深夜に雪が降ったようでとても寒く、北西の強風が吹いている。釣り人は多数いたが、温排水が出ている真ん中に釣り座を構えて準備を始めた。
他の人と同じように、サビキ仕掛けにオモリ10号を付けて30mくらい投げて回収する。最初は空振りだったが、3投目に20cmくらいのコノシロ、その次にはサッパが釣れた。
周囲の人は、サビキ仕掛けに10~15号のオモリを付けて30mくらい沖に投げ、それをただ巻き、またはシャクリを入れながら釣っている。20cmくらいのコノシロだ。皆さんのメインターゲットはこのコノシロのようだ。
温排水の水路で本命キャッチ
コノシロやサッパに交じってイケカツオが釣れるのではないかと続けたが、2時間たっても釣れない。
周囲の常連さんにイケカツオについて聞いてみると、4日ほど前に温排水口から堤防の外側に排出される水路で釣れたと教えてくれたので、そちらに移動した。11月が一番よく釣れ、12月も釣れたが、ここ数日は見ていないそうだ。
排水口の水路付近は先客がいたが、場所が空いたタイミングで了解をもらってサオを出した。
30分後、妻が見慣れない魚を釣ったと見せにきた。写真で見たことがあるイケカツオだ。銀色の魚体でウロコが見えない。アジにも見えるがゼイゴがない。シルエットはコノシロに似ているが厚みが薄い。やはりこれがイケカツオだろう。
イケカツオの最終釣果は3匹
妻が釣った隣で私もイケカツオをキャッチ。この後は続かず結局3匹だったが、イケカツオをキャッチできて大満足。この3匹が黄金に輝いて見えた(銀色だけど笑)。
情報を整理すると、コノシロやサッパを狙うなら小アジ用サビキを準備して堤防から30mより遠方に投入する(投げる前に必ず後方確認を)。イケカツオは、温排水の水路の部分でサッパやコノシロと同じ仕掛けを上から垂らして時々誘いを掛ける。魚影が薄いので数釣りはかなり難しい。
このキャッチしたイケカツオ、コノシロ、サッパは全て南蛮漬けにした。サッパやコノシロは独特のくさみがあるが、南蛮漬けにするとくさみがなくなりおいしく食べることができる。
<週刊つりニュース中部版 APC・石川友久/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年1月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。