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<空の巣症候群>シングルマザーとして3人の子育てを終えた今、4LDKの家でのひとり暮らしが寂しい

ママスタセレクト

あるママから、さみしさを感じるとの声が静かに投稿されました。3人の子どもが成長して、家を巣立ったようです。

『ひとり暮らし寂しい。生きる理由がなくなってきた。3人の子どもがいてシングルで育てました。今年末っ子が就職で家を出たので自分ひとり暮らし。親の遺産で購入した4LDKのマンションなので広すぎるし、仕事と家の往復をして帰ってきても出迎えてくれる家族もいない。子どもたちは子どもたちで忙しそうで週1LINEや電話が来るくらい。なんかもう人生やりきった感じ』

広すぎるマンションにひとりで帰ってきても、「おかえり」と言ってくれる声もない。「やりきった。でも、もうこれで終わってもいいのかも」。その言葉の奥には、深い喪失感と空虚さがにじんでいました。

「羨ましい」の声に戸惑いながら

この投稿には、意外にも「羨ましい」という声が少なくありませんでした。

『羨ましい。うちの子ども、行かせようか?』

『私はひとりになりたくて仕方ない。散らからないし、ゆったり過ごせる』

『誰にも文句を言われず、お風呂でアロマもできる。夢のよう』

子どもがまだ手を離れない人や、旦那さんや親の介護を抱える人たちから見れば、自由に生きられる投稿者さんの状況は「理想的」にも映ります。たしかに子ども3人を立派に育てあげ、仕事も続けられていて、住まいもある。恵まれていると言えば、そうなのかもしれません。けれど投稿者さんは言います。「ひとりの時間は好きなほうだったのですが、末っ子が家を出て2ヶ月くらいになって、急に寂しさを感じはじめました」と。そう、これは「終わりの始まり」ではなく、「始まりの迷い」なのかもしれません。

孤独はどうやって埋めればいいのか?

「猫や犬を飼ったら?」という声が届きました。たしかに、世話をする動物がいれば、孤独な気持ちを癒やせるかもしれませんよね。また「趣味の時間を作ればいい」との声もあがりました。今がチャンスだとママたちは言います。

『動物が難しいなら、花でもいい。動くもの、生きているものは心を癒やす』

『旅行、温泉、美術館巡り、推し活だってOK』

『友人と旅行とかは? ひとりで週末温泉行ったり映画見たりはどう?』

でも投稿者さんは静かに答えます。「ペットとの別れが辛そうで、生きものを飼うのは苦手です」「友人は子育て中で時間が合わないし、ひとりで行動するのもやっと慣れてきた段階です」なかなか助言が合わないよう。もともとひとり行動が苦手だったという投稿者さん。最近、ようやくファミレスでおひとりさまモーニングを楽しめるようになったそうです。そんな小さな一歩が、どれだけ大きな勇気だったか、まだ子育て中のママたちには想像できないかもしれません。

『これは「空の巣症候群」かもしれない』

そんな指摘もありました。子どもを育てるという明確な目標が終わり、突然「自分だけの時間」が生まれたとき、人はしばしば目的を見失うようです。

「これから」をどう生きるのか

「働いている限り生活には困らない。でも子どものためじゃなく、自分のために働くことがこんなにも虚しいとは思わなかった」と投稿者さんの言葉に、ママたちが深く共感しました。

『子どもが里帰りできる場所は必要でしょう』

『自分のために習いことやボランティアなどやってみたら? 人とのつながりができるとまた違ってくるよ』

『いらないものを捨てると、自分に本当に必要なものが見えてくるよ』

なかには「住み替えを考えてみては?」という声も。大きすぎる家は、子どもたちの心の拠り所になる一方、現在の自分には重たく感じられることも。投稿者さんはまだ42歳ですが、「何がどこにあるか、葬儀はしないで、とノートに書いています」とすでに終活を始めているそうです。また住み替えも検討しているものの、「思い出が多くて決めきれない」と語ります。「子育ての時間、きちんと一緒にいられなかった気がして。私が育てないほうが、子どもたちは幸せだったのかも、と悩んだこともありました」と振り返ります。それでも今、「自分のための時間、何かできることを探してみます」と、少し前を向きはじめています。

“誰かのため”から“自分のため”へ

『今こそ、自分のために生きる準備期間。好きなこと、やってみて』

長い間、子どもたちのために頑張り続けた投稿者さん。家計のやりくり、学校行事、病気の看病も、すべてをひとりでこなしてきた日々。「必死でした」この一言に、どれだけの努力が詰まっていたことでしょうか。今、やっと訪れた“自分のための時間”。けれど、それは思ったよりも静かで、思ったよりも孤独だったよう。でも、だからこそこの時間を、どう過ごすかは自分で決めていいのでしょう。心の奥にしまいこんでいた“自分”という存在を、もう一度取り出して、そっと撫でてあげる時間。それが今なのかもしれません。

第二の人生の始まり

同じように子育てを終えたママが「私もそうだった」と共感しました。そして「でも、今が楽しい」と語ります。子どもに手が掛からなくなった後の人生は、終わりではなく「第二の人生の入り口」。社会とのつながり、趣味、体を動かすこと、誰かと笑い合うこと。ほんの小さなことでも、自分の感情を感じ取れる時間があれば、人はまた進んで行けます。 投稿者さんも、今日も変わらず働いています。静かな部屋に帰るのは寂しいかもしれません。でも人生はまだ途中です。自分のために生きる日々も、きっと意味のある日々になるはずです。一歩ずつ、ゆっくりと、自分の人生を取り戻していきましょう。


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