【西武】岸潤一郎選手インタビュー 2軍で意識して調整したこととは?
9月12日放送のライオンズナイターでは、ピックアップライオンズで埼玉西武ライオンズの岸潤一郎選手にインタビューした模様を放送した。8月28日に登録抹消となったあと、ファームで意識して取り組んだことについて訊いた。
――昨日(9月11日、対日本ハム22回戦)は8回表に宮西尚生投手からホームランを放ちました。ナイスバッティングでした。
岸「ありがとうございます」
――2ボール、1ストライクとバッティングカウントだったと思いますが、改めて宮西投手から放ったホームランについて振り返っていただけますか?
岸「ここ何打席も抑えられていたので、これまでに打ち取られた場面を思いだしながら打席に入った結果、バッティングカウントになってしっかりバットを振り抜けたのでよかったなと思います」
――打ったのはチェンジアップでしたね。
岸「狙ってはいなかったのですが、しっかり打席のなかで対応できたのでよかったです」
――打った瞬間に「柵越えしそうだな」という感覚はありましたか?
岸「打球角度はよかったのですが、バットの少し先でしたし、(エスコンフィールドHOKKAIDOは)慣れ親しんでいる球場ではなかったので柵越えするのか分からなかったのですが、打球角度的に『柵越えしてくれ』と思いながら走っていました」
――岸選手にとっては6月22日以来、およそ2ヶ月半ぶりのホームランでしたが、久しぶりの1発はいかがでしたか?
岸「嬉しかったですし、最近は2軍の試合でしっかりバットが振れていて長打が続いていたので、早めにホームランを打ててよかったです」
――8月28日に登録抹消となり、2軍で調整して9月10日に1軍へ復帰しましたが、2軍ではどんなことを意識して調整されていたのでしょうか?
岸「登録抹消される前は結果を出したくてタイミングを取るのが浅くなり、バットに当てるだけのような感じになっていたので、しっかり自分のタイミング、ポイントで打つことを主にやっていましたね」
――7月、8月の月間打率が1割台というところで、岸選手自身も苦しんでいるなという印象だったのですが、7月、8月は結果を出したいという焦りが随分あったのでしょうか?
岸「疲労はなかったのですが、気持ちの部分で焦って自分のスイングができていなかったなと思います」
――焦りが出てしまうと当てにいってしまい思いっきりバットを振れなくなってしまうものなのでしょうか?
岸「三振を嫌がったり、結果を出したくてとりあえず前に飛ばすバッティングになりがちですね」
――1軍に復帰しても焦らない気持ちをどう保てるかというのがポイントになりそうですね。
岸「そうですね。自然と焦りは出てくると思いますが、そのなかでしっかり調整してきたことを試合で出せるように頑張りたいなと思います」
――岸選手は6月21日のオリックス戦(10回戦)から7月14日の楽天戦(15回戦)までの18試合、4番を務められました。改めてどんなスタンスで試合に望んでいたのでしょうか?
岸「今年のライオンズの戦い方的に1点、2点をしっかり取って守り切る形だと思いますし、そのなかで本当にチャンスの場面でよく回ってくる打順だったので、そのチャンスでいかに点を取るかということだけを考えていました」
――4番というのはあまり意識していなかったのですか?
岸「打順自体にそこまで意識はしていなかったです」
――今シーズン岸選手は1番から9番まで、スタメンで全打順を経験されました。気持ちの作り方や用意の仕方というのも含めて、打順ごとに難しいところもあったと思いますがいかがですか?
岸「いろいろ考えることは変わると思いますが、難しいことは逆に考えず、その時の試合展開や状況を整理しながら打席に立っていたので、どの打順でもそんなに意識はしていなかったです」
※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー