葬儀社のよい選び方は?決めるときのポイントやトラブル事例を紹介
葬儀社を選ばなくてはならない、そんな選択に迫られる時、多くの場合、遺族は喪失感やそんな悲しみに暮れていることと思います。そのような状況で冷静に葬儀社を選ぶことはできるのでしょうか。そもそも多くの人にとって葬儀社を選ぶのは人生でそう何度も経験することではありません。そのため、何を基準に選べばよいのか、どんなサービスがあるのかといった情報が不足しがちです。
また、葬儀社を決定するには、様々な確認すべきポイントがあります。いざという時に悩んでしまわないように、また、事前に葬儀社を決めておきたいという方に向けて、葬儀社の選び方のポイントについて解説します。
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葬儀社を選ぶ前に確認・整理したいこと
葬儀社を選ぶ前に確認しておかねばならないポイントがいくつかあります。いざという時に備えて事前に確認しておきたい、葬儀の形態や人数、宗旨・宗派、予算、場所など、いくつかの重要な要素を整理しておきましょう。
葬儀形態
葬儀の形態には、一般葬、家族葬、直葬など、さまざまな種類があります。それぞれの葬儀形態には特徴があり、費用や進行の仕方が異なります。故人や遺族の希望に合った形式を選びましょう。
人数について
参列者の予想人数によって、必要な会場の大きさや食事の準備などが変わります。おおよその予想人数を把握しておくことが大切です。
宗旨や宗派について
故人が属していた宗旨や宗派によって、葬儀の進行や儀式が異なります。事前に宗旨や宗派を確認し、それに合った葬儀社を選びましょう。
葬儀の規模や予算
葬儀にかけられる予算を決めることは非常に重要です。必要な規模に見合った予算を設定し、無理のない範囲で計画を立てましょう。
葬儀場の場所や施設・設備について
葬儀を行う場所は、アクセスの良さや施設の設備も重要なポイントです。参列者の利便性も考慮して選びましょう。また駐車場の有無なども重要です。
葬儀社の評判
過去に葬儀社を利用した人々のレビューや評判を参考にします。地元の評判や口コミは重要な判断材料となります。
サービス内容
提供される葬儀のサービス内容を確認します。葬儀の進行、会場設営、追加サービスなどが含まれるかを明らかにします。
追加費用やオプション
追加で発生する可能性のある費用やオプションサービスについて、明確にしておきます。
契約内容
最終的に契約を結ぶ際には、契約書の内容を詳細に確認し、疑問点があれば事前に解決しておきます。
これらの事項を事前に確認し、整理しておくことで、適切な葬儀社を選ぶ際の判断基準が明確になり、スムーズな葬儀の準備が可能となります。葬儀は故人を送る大切な儀式であり、細やかな準備が求められます。
【葬儀社を選び方】会社を決めるときのポイント6つ
実際に葬儀社を選ぶ際に決め手となる重要なポイントもいくつか存在します。すべてを叶えることは難しくても、重要視したいポイントに優先順位をつけて葬儀社選びに役立てましょう。
1.契約内容・葬儀費用が明確か
契約内容や葬儀費用は、事前に明瞭な見積もりを提出してもらい、隠れた追加料金がないか確認しましょう。契約する際には、必ずすべての条項を理解し、疑問点は事前に解消しておくことが重要です。
葬儀社が提供するサービスの内容と費用が明確であることを確認します。見積もりは詳細に、かつ分かりやすい形で提供されているかをチェックしましょう。基本的な葬儀費用と、追加オプションの費用を確認します。不必要なサービスで費用が膨らまないよう注意が必要です。
2.信頼と実績のある会社か
葬儀社の運営歴や地域での評判、過去の実績を調べ、信頼できるかを判断します。口コミやレビューを参考にするのも良いでしょう。以前利用した人の評判は何よりも参考になります。
3.施設や設備が適切であるかどうか
葬儀を行う場所の施設や設備が適切かどうかをチェックします。アクセスの良さ、駐車場の有無、バリアフリーの対応などがポイントです。緊急に迫られての決定ではないのでしたら、実際に見学をしてみるのもよいかと思います。
4.スタッフの対応が丁寧か・保有資格があるか
葬儀社のスタッフの対応が丁寧かどうか、また資格を保有しているかも確認しましょう。葬儀の相談に親身になって応じるか、質問に答えてくれるかが重要です。もし見学できる機会があれば、実際に疑問点を質問してみるとよいでしょう。
5.アフターフォローの有無
葬儀後のフォローアップや追加サポートの有無も重要な要素です。事前にどのようなアフターケアが提供されるかを確認しましょう。
6.気持ちを反映した提案があるか
遺族の意向を反映した葬儀プランを提案してくれるかどうかは、葬儀選びの上で重要なポイントです。
もしも故人の趣味や職業、人生観を反映したテーマで行う葬儀をしたい場合に対応できるプランがあるかどうか確認する必要があります。例えば、アーティストの場合、その作品を展示する葬儀などがあります。
葬儀社の見つけ方
実際に葬儀社を探す際、見つけ方には以下のような様々な方法があります。
病院や施設の紹介
故人が入院していた病院や、施設からの紹介を受けることも一つの方法です。病院や介護施設などは、葬儀社と提携していることが多いです。施設のスタッフに相談することで、信頼できる葬儀社の情報を得ることができます。
知人や友人の紹介
親族や友人の経験を参考にすることも有効です。身近な人からの推薦は、信頼性が高く参考になります。実際に利用した経験のある人の意見は特に価値があります。
地元紙・タウン情報誌
地元の新聞やタウンページには、地域の葬儀社が広告を出していることが多いです。地元密着型の葬儀社を見つける際に役立ちます。個々のニーズや予算に合わせて、信頼できる葬儀社を見つけることが重要です。
インターネット検索
インターネットで「葬儀社」と検索すると、地域の葬儀社や比較サイトが表示されます。ウェブサイト上でサービスの詳細、料金、口コミなどを調べることができます。ユーザーレビューや評判を確認でき、比較検討が容易です。
葬儀専門の相談窓口
葬儀に関する専門の相談窓口やサービスを利用することも一つの方法です。専門家がニーズに合わせて葬儀社を紹介してくれます。
冠婚葬祭互助会や生協
互助会や生協に加入している場合、そこから葬儀社の情報を得ることができます。予め加入しておくことで、葬儀費用の負担を軽減できる場合もあります。
葬儀仲介サービス
葬儀の仲介サービスを利用することで、複数の葬儀社から見積もりを取り比較することが可能です。これにより、最適な葬儀社を選ぶことができます。
インターネットを通じた仲介サービス事業者
インターネットを通じた仲介サービス事業者では、複数の葬儀社から見積もりを取ることができ、比較しやすいです。
葬儀社の種類
葬儀社には、専門葬儀社、冠婚葬祭互助会、JAや生協の組合関係、インターネット仲介サービス事業者など、さまざまな種類があります。
一般葬儀社
最も一般的な葬儀社で、全国各地に広く展開しています。一般葬から家族葬、直葬など、様々な葬儀形態に対応しています。
宗教特化型葬儀社
特定の宗教や宗派に特化した葬儀を行う葬儀社です。仏教、キリスト教、神道など、故人の宗教に合わせた葬儀を提供します。
地域密着型葬儀社
地域に根差した小規模な葬儀社です。地域の文化や慣習をよく理解しており、地元民に密着したサービスを提供します。
大手葬儀社
全国的にチェーン展開している大手葬儀社。システム化されたサービスと、充実した施設や設備を提供しています。
専門葬儀社
専門葬儀社は、葬儀に特化したサービスを提供します。多様なニーズに対応し、細かな要望にも応えられることが特徴です。
エコ葬儀社
環境に配慮したエコ葬儀を提供する葬儀社。自然に優しい材料を使った棺や、自然葬などの環境負荷の少ない葬儀オプションを提供します。
ディスカウント葬儀社
低価格でシンプルな葬儀を提供する葬儀社。経済的な負担を軽減したい家族に選ばれることが多いです。
オンライン葬儀社
オンラインでの葬儀プランニングや遠隔地からの参列をサポートする葬儀社。新型コロナウイルスの影響で需要が高まっています。
冠婚葬祭互助会
冠婚葬祭互助会は、会員制の組織で、事前に加入しておくことで、葬儀費用の負担を軽減した葬儀を行うことができます。
農協(JA)や生協の組合関係
農協(JA)や生協などの組合関係による葬儀サービスもあります。地域に根差したサービス提供が可能です。
これらの葬儀社は、それぞれ異なる特色を持ち、様々なニーズに応えるサービスを提供しています。葬儀を計画する際には、これらの違いを理解し、故人や遺族の希望に合った葬儀社を選ぶことが大切です。
葬儀社の選び方に失敗しない!トラブル事例
葬儀の際には予想もしないトラブルが発生することもあります。よくあるトラブルを確認し、事前に確認するなどして対策を立てておきましょう。知っておきたいよくあるトラブルを紹介します。
費用の不透明性によるトラブル
葬儀の費用が事前に明確に提示されていないことがあり、「見積と請求書の内容が違う」というトラブルがよくあります。契約内容が不明確であったり、契約時に十分な説明がなされなかったりすることで、後にトラブルに発展することがあります。事前に詳細な見積もりを確認し、不明点は事前に問い合わせましょう。
高額な追加料金
葬儀の進行中に予期せぬ追加料金が発生することがあります。特に、オプションサービスに関しては、追加料金がかかることが多いです。また、必要以上の高額なオプションを勧められることもあります。無理な提案には応じず、自分たちの希望を優先しましょう。
サービスの質の低さ
契約したサービス内容と異なる、または期待に満たないサービスが提供されるケースもあります。スタッフの対応が不十分だったり、施設が不適切だったりすることもあります。
宗教的、文化的な要求の不一致
故人や家族の宗教的、文化的な背景に合わない葬儀が行われることもあります。特に多様な宗教や文化が存在する地域では、この問題が顕著です。
葬儀社の遅延や手配ミス
葬儀の進行に関する手配ミスや、スケジュールの遅延などが発生することがあります。これにより、葬儀の品位が損なわれる恐れがあります。
コミュニケーション不足によるトラブル
葬儀社との間でのコミュニケーション不足により、誤解が生じたり、家族の要望が適切に反映されなかったりすることがあります。きちんと意向を伝え、反映されるかどうかを確認しましょう。
病院や警察に急かされて決めてしまった
病院や警察から急かされて、慌てて葬儀社を選んでしまうこともあります。納得のいかない葬儀社を選ぶことで、結果として満足のいかない葬儀になってしまうこともあるかと思います。冷静に、複数の選択肢を検討しましょう。
これらのトラブルを避けるためには、葬儀社選びの段階でしっかりと情報を収集し、見積もりや契約内容を確認すること、家族間での意思疎通を図ることが重要です。また、葬儀社とのコミュニケーションを密に取り、事前に具体的な要望や期待を伝えることも効果的です。
事前相談がおすすめ
事前に葬儀社と相談をすることで、葬儀の準備や進行について、具体的なイメージを持つことができます。また、質問や疑問点をクリアにすることで、安心して葬儀の準備を進めることが可能です。葬儀社を選ぶ際には、事前の相談を積極的に行いましょう。
まとめ
葬儀社を選ぶ際には、葬儀の形態、参列者の人数、宗旨や宗派、予算、場所などを事前に整理することが大切です。また、葬儀社選びのポイントとして、費用の透明性、信頼と実績、スタッフの対応、アフターフォローの有無、個別の要望への対応力を考慮しましょう。
葬儀社の見つけ方も多様で、病院や知人の紹介、地元紙やネット検索などが有効です。さらに、葬儀社の種類やトラブル事例を理解することで、失敗を避けることができます。事前の相談や情報収集を行い、適切な葬儀社選びを心がけましょう。
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