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もえぎ野中吹奏楽部 県吹コンで初・最高賞 雪辱果たし、東関東へ

タウンニュース

笑顔で「くじゃく」ポーズをとる部員ら

第73回神奈川県吹奏楽コンクールが7月、8月に開催され、もえぎ野中学校吹奏楽部が金賞・朝日新聞社賞(最高賞)を受賞した。同部は県代表として、9月に行われる第30回東関東吹奏楽コンクールに出場する。

同部が出場したのは、中学生の部B部門。全33校が競う中「ハンガリー民謡『くじゃく』による変奏曲」を演奏し、東関東コンクール出場権を与えられる金賞受賞校11校に選出された。さらに同部初となる最高賞・朝日新聞社賞受賞を果たした。

昨年、銀賞という悔しい結果に終わった同部。雪辱を果たした部長の森田優菜さん(3年・クラリネット)は「悔しさをバネに1年間たくさん練習してきた。その成果が出た」と嬉しそうに振り返った。

同部は現在、21日に千葉県で行われる東関東コンクールの舞台に向けて、練習に励んでいる。

10年ぶりの舞台へ「全コンクール金賞・代表」

昨年、惜しくも東関東コンクール出場を逃し、悔しい思いをした同部。この1年間は「コンクールに対するみんなの気持ちが今までと全然違った」と森田部長は語る。

今年、演奏曲に選んだ「ハンガリー民謡『くじゃく』による変奏曲」の原曲は、弦楽器のパートも多いオーケストラ。ハンガリー民謡特有の雰囲気にこだわり、「弦楽器が出す音のつながりを、息継ぎが必要な管楽器でどうやって表現するか意識した」と木下友愛さん(3年・アルト・ソプラノサックス)。パートの垣根を越えて積極的に教え合い、自分たちで計画しながら練習に励んできた。顧問の大木かおり教諭も「仲は良いけれど馴れ合わない。しっかり意見を言い合い、自主的に動けるのが『もえ吹』の強み」と話す。

全国へはばたけ

東関東コンクールでは、神奈川、千葉、栃木、茨城の代表35校が、6枠の東日本学校吹奏楽大会出場をかけて競い合う。同部の東日本大会出場は、2011年と14年の2回。「課題はメンバーの実力差。3年生が2年生をカバーしているままでは東日本大会へは行けない」と坂田芽音さん(2年・パーカッション)。全員の音色のまとまりを大事に、より迫力のある演奏で10年ぶりの出場を目指す。

皆で掲げた目標「全コンクール金賞・代表」。東日本大会の先には、全日本吹奏楽コンクール出場を見据える。実現すれば、同部史上初の快挙だ。「1年間、全員でつくってきた物語『もえ吹のくじゃく』のはばたきを見届けてほしい」と木下さん。森田部長は「目標に向けて次が勝負所。気持ちだけでは先に進めないと皆分かっている。精神面も技術面も伸ばして挑む」と意気込んだ。

練習に励む部員ら

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