【家電批評公式】ミニコンポのおすすめランキング8選【2025年】
『家電批評』特別編集のムック本『アナログオーディオがまるごとわかる本』から、おすすめをご紹介! 雑誌『家電批評』でテストして選んだアナログ機器に関するベストバイが大集合。今回は、再び注目されているCDを楽しめるミニコンポを比較テストしてタイプ別に紹介します!
家電批評がテストした最高のアナログ機器の選び方を紹介!
『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』は、これまで雑誌『家電批評』でテストしたアナログ機器の中から、実際に試してわかった、本当におすすめできる商品だけを紹介しています。
今回は、その中から「タイプ別大人のミニコンポおすすめ8傑」を取り上げます!
有名アーティストのサブスク撤退でCDも再注目されている
サブスクにはない魅力がCDにはある
近年、有名アーティストがサブスクから突如楽曲を削除して話題になりました。そんな中、音源が聴けなくなる心配のないCDが再注目されています。
音質はもちろん、ライナーノーツ(ブックレット)を読んで曲の新たな魅力に気づいたり、レコードと同様にジャケットをインテリアとして飾ったりできるのもサブスクにはないCDならではの魅力ではないでしょうか。
オーディオビジュアル評論家 野村ケンジ 氏のコメント
「サブスクはサンプリング(音源の一部を流用し再構築すること)をしているため、ネット配信できない楽曲や配信を行なっていないアーティストもまだまだたくさんいます。」
ミニコンポの選び方は?
『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』ではアナログオーディオを楽しむ機器をメインに紹介していますが、音楽好きならレコードのほかにも、CDを多数コレクションしていたり、手軽なサブスクでの視聴が主流になってきている読者も多いのではないでしょうか。
そこでここでは、手軽にCDを楽しむため密かに進化し続けている設置しやすいミニコンポをセパレート、スリム、一体型の3タイプにわけておすすめをピックアップしました。
ミニコンポは密かに進化し続けている!
ミニコンポの進化1:ハイレゾ対応など高音質化が著しい
音の情報量が段違い!
各社ともに最新の高音質化技術を投入するなど、音質は着実に向上。ハイレゾ音源対応の機種も増えています。
ミニコンポの進化2:CD、ラジオだけではなく多彩なメディアに対応する
Bluetooth対応で再生できる音源が多種多様に!
近年発売されたモデルは、Bluetooth対応が当たり前に。Wi-Fi接続が可能な機種も登場しています。
ミニコンポの進化3:高級機が少なくなり5万円台以下のモデルが主流
リーズナブルな価格で高音質を楽しめる
10万円を超えるような機種も発売されていますが、1万円台から5万円台のミニコンポが主流に。
今回は3タイプのコンポを紹介!
セパレートタイプ
スピーカーやアンプが分かれたタイプ。独立している分、設置スペースは必要ですが、音質を重視するならこちらを選びたいところです。
一体型タイプ
スピーカーやアンプ部などがひとつになったタイプ。セパレート型より手軽に設置でき、しっかりしたサウンドも楽しめます。
スリムタイプ
こちらも一体型ですが、よりスリムで設置性の高さが魅力。コンパクトなので家の中で移動させたいときにも便利です。
タイプ別大人のミニコンポのおすすめは?
【音質重視編セパレートタイプ】パナソニック「
SA-PMX900 イメージ
パナソニック
SA-PMX900
高音質音源を快適に楽しめる多機能性
音質重視編セパレートタイプのミニコンポのおすすめは、パナソニック(Panasonic)「SA-PMX900」です。
音の広がりがダイナミックでセパレートタイプの魅力を最大限楽しめるミニコンポ。
3WAYスピーカーで幅広い音域をクリアに再現し、独立したトーンコントロールで調整すれば自分好みの音源で聴くことが可能。
Bluetoothやルーター、外部端子などで接続することでさまざまな音源を楽しめるのも特徴です。
スマートフォンはもちろん、テレビやパソコンなどの音源もスピーカーを通して楽しむことができ、ハイレゾ音源にも対応。
インターネットにつなげば、「Chromecast built-in」対応により、多くの音楽ストリーミングサービスをサポートしており、音源再生方法は、多彩に揃っています。
操作性・デザイン性も問題なく、本体はシンプルな構成でリモコンからの操作もしやすく便利です。
スマートフォンでの専用アプリからの操作がしやすく、日常的に使うのであればスマートフォンからがおすすめです。
おすすめポイント3WAY3スピーカーで低域から広域までクリアプリセットイコライザーが使いやすくて優秀高音と低音が独立したトーンコントロール多彩な音楽コンテンツを1台で楽しめるがっかりポイントボリュームコントロールの反応がイマイチで、リモコンでCDを取り出せないのがやや残念
幅(本体): 211mm
奥行(本体): 267mm
高さ(本体): 114mm
重量(本体): 2.9kg(約)
幅(スピーカー): 161mm
奥行(スピーカー): 264mm
高さ(スピーカー): 238mm
重量(スピーカー1本): 3kg(約)
最大出力: 120W(60W+60W)
スピーカー構成: ウーハー:14cmコーン型、ツイーター:1.9cmドーム型、スーパーツイーター:1.2cmピエゾ型
オーディオライター ゴン川野 氏のコメント
「スピーカーがセパレート化されて空間が広くなり、音像定位が明確です。アコースティックな楽器の音色はリアル。トーンコントロールは特に高音の効果が抜群でした。」
セパレートスピーカーによる音の広がりと音像定位に圧巻!
ロングセラーの秘密は高音質サウンドと幅広いコンテンツ対応にあり!
Hi-Fiオーディオブランドのテクニクスの設計思想を取り入れ、高音質化技術を採用した「Tuned by Technics」により、ボーカルの声をはじめ、打楽器やベース音など、低音から高音までクリアに聴こえる。
さまざまな外部端子に対応しておりPCの有線接続など、幅広い音源を楽しむことができるのが魅力。
3WAY3スピーカーで低域から広域までクリア
繊細な音を実現する3つのスピーカーを搭載
3WAY3スピーカー仕様でワイドな再生帯域でクリアな音を実現。
スピーカーの左上には1.2cmピエゾ型スーパーツイーターを備え、ハイレゾ音源の100kHzの超高音域まで再生できます。
プリセットイコライザーが使いやすくて優秀
好きな音質を選んでさまざまな音源を楽しめる
ヘビー、ソフト、クリア、ボーカル、フラットの5つの音質が選べるプリセットイコライザーを搭載。
自分好みの音質に設定でき、リモコン操作で簡単に変えられるので設定しやすい。
音源によってイコライザー調整しやすいのがいい。
高音と低音が独立したトーンコントロール
高音と低音が独立しているので音質調整しやすい
トーンコントロール設定のBASS(低音)とTREBLE(高音)は、-4から+4まで調整できます。
つまみも回しやすく微調整しやすいので、音源を聴きながら好みの音質に変更しやすいです。
多彩な音楽コンテンツを1台で楽しめる
Spotify Connectやインターネットラジオにも対応
CDやBluetooth、ラジオはもちろん、ネットワークオーディオにも対応。
USBケーブルでPC接続することでハイレゾ音源を高音質で再生することもできます。
そのほか多くの音楽ストリーミングサービスもサポートしています。
ボリュームコントロールの反応がイマイチで、リモコンでCDを取り出せないのがやや残念
つまみは動かしやすいが反応が少し遅め
つまみを左右に動かすと瞬時に音量の上げ下げが反応せずワンテンポ遅い。
トーンコントロールなど微調整がしやすいのにボリュームに関してはもう一歩でした。
ディスクを取り出す際は本体の電源ボタンで!
ディスクの取り出しは本体では行えますが、リモコンでは行えないのが残念でした。
リモコンのデザインや文字のサイズ感がよく使い勝手がいいので、CDの取り出しも行えたらうれしかったです。
オーディオライター ゴン川野 氏のコメント
「『さよならの向う側 』を再生したところ、ボーカルは艶やかで心地よかったです。透明感があって高域のヌケもいい。ウッドべースの響きも出ていました。」
【音質重視編セパレートタイプ】KENWOOD Kseries 「K-515-N」
KENWOOD Kseries K-515-N イメージ
JVCケンウッド
KENWOOD Kseries K-515-N
実勢価格: 40,800円〜
原音再生がコンセプト!楽器の音色が心地よい
同じく音質重視編セパレートタイプのミニコンポのおすすめは、KENWOOD(ケンウッド) 「Kseries K-515-N」です。
凹凸がそこまで強くなく、シンプルでクセのない前面パネルにアルミ材を使用したアンプユニット。強度を上げることで振動影響を極限まで抑制して、ノイズ感が少なくクリアな高音質を実現。
木目調のスピーカーは15mm厚のMDF材を使用していて白と黒を基調とした2WAYタイプ。透明感ある高域とEX.BASSを効かせた重低音を体験できます。
入力端子がやや少なめですが、HDDレコーダー、テレビなど、基本の外部機器をはじめ、USB、Bluetooth対応など、ハイレゾ音源の再生にも対応。
スタイリッシュで部屋のインテリアとしてもマッチする、色味・デザイン性の高さは高評価ですが、ディスクの取り出しは本体のみ、逆に音質調整はリモコンのみと使い慣れが必要そうです。
おすすめポイント「EX.BASS」機能で重低音を増強できるがっかりポイント音の広がりは文句なし音量はもう少し努力をリモコンでCDを取り出せないのは少し不便
幅(本体): 215mm
奥行(本体): 295mm
高さ(本体): 96mm
重量(本体): 2.2kg(約)
幅(スピーカー1本): 140mm
奥行(スピーカー1本): 239mm
高さ(スピーカー1本): 237mm
重量(スピーカー1本): 3.4kg(約)
スピーカー構成: ウーファー:11cmコーン型、ツィーター:2.5cmドーム型
型番: K-515-N
オーディオライター ゴン川野 氏のコメント
「EX.BASSが効果的で、楽器の音色が心地よい。また、リモコンで操作できるトーンコントロールは、低音・高音ともに効果あり。」
高いS/N感と解像力で楽器の音色も忠実に再現する
「EX.BASS」機能で重低音を増強できる
かなりの重低音好きにはたまらない音質に
重低音をより強めにするEX.BASS機能は、リモコン操作から可能で、効果がしっかり音質に反映されていました。TREBLEと合わせて好みの音に調整しやすいでしょう。
音の広がりは文句なし 音量はもう少し努力を
ハイレゾに対応した2WAYスピーカー
ボーカルの響きや弦楽器のニュアンスを豊かな音質で再現する低域再生を実現。奥行きのある音質ですが、セパレートタイプとして音量はもう少し頑張ってほしいところです。
リモコンでCDを取り出せないのは少し不便
ディスクは本体の開閉ボタンのみ操作でき、リモコンには対象ボタンがないため不便に感じました。
【音質・設置性両立一体型タイプ】テクニクス「SC-C70MK2-K」
SC-C70MK2-K イメージ
テクニクス
SC-C70MK2-K
実勢価格: 123,800円〜
しっかり低音を効かせた高解像度な印象
音質・設置性両立一体型タイプのミニコンポのおすすめは、テクニクス(Technics)「SC-C70MK2-K」です。
どんな部屋にも合うスタイリッシュさで、開閉方式のCDまた、プレイヤーは手動ですが個性的で高いデザイン性を感じられます。
部屋の広さや置く場所に合わせて音質を調整する機能を搭載していて、自由空間・壁際・コーナー置きの3つのプリセットで最適な環境を整えてくれます。
Bluetoothやインターネットラジオも豊かで心地いいサウンドが楽しめます。
幅: 450mm
奥行: 280mm
高さ: 143mm
重量: 8kg(約)
スピーカー構成: ウーハー:8cm✕1/chコーン型、ツィーター:2cm✕1/chドーム型、2ウェイ2スピーカーシステム(密閉方式)
型番: SC-C70MK2-K
高級感漂うスタイリッシュな筐体 内蔵スピーカーで大音量を楽しめる
セパレートに比べると音の広がりは感じられず
CDはカバーを回転させて取り出すデザイン
【音質・設置性両立一体型タイプ】Victor 「WOOD CONE EX-D6」
Victor WOOD CONE EX-D6 イメージ
JVCケンウッド
Victor WOOD CONE EX-D6
実勢価格: 66,300円〜
高級感ある木目調のスクエアデザイン
同じく音質・設置性両立一体型タイプのミニコンポのおすすめは、Victor(ビクター)「WOOD CONE EX-D6」です。
楽器の響きを再現したいと開発されたウッドコーンからは、あたたかみのある音質が響き、特にピアノの音色がよく、ジャズ向きに感じられました。
ハイレゾ音源の再生から、CD、ラジオなどUSB端子も備え付けられているので、木の振動板からのクリアな音源を存分に楽しむことができます。
基本操作や音質調整などリモコンの操作性も抜群です。
幅: 450mm
奥行: 290mm
高さ: 136mm
重量: 7.05kg
スピーカー構成: 1WAYバスレフ型、フルレンジ:8.5cmウッドコーン✕2
型番: EX-D6
ウォームでなめらかな音色 ジャズなどをゆっくり楽しみたい
低音は量感不足だが楽器の音色がイイ!
あたたかみある響きの独自開発の木の振動板
【設置性重視編スリムタイプ】パナソニック「
SC-HC420 イメージ
パナソニック
SC-HC420
実勢価格: 17,173円〜
楽器の音はやや固まるがボーカルはなめらか
設置性重視編スリムタイプのミニコンポのおすすめは、パナソニック(Panasonic)「SC-HC420」です。
スリムながら左右の音の広がりがよく、クリアサラウンド機能で鮮明かつ重低音も臨場感があります。
5つのイコライザー機能や、設置場所に合わせて音質を切り替えられる「設置スタイルEQ」も搭載しており、さまざまな音質効果を楽しめます。
幅: 420mm
奥行: 102mm
高さ: 225mm
重量: 2.4kg(約)
スピーカー構成: フルレンジ:8cmコーン型✕2
型番: SC-HC420-S
スリムボディでも低音の抜けがよく 音の広がりもしっかりある
楽器などの繊細な音は厳し目
CDの取り出しは電動のスライド式で便利
【設置性重視編セパレートタイプ】KENWOOD 「LCA-10」
KENWOOD LCA-10 イメージ
JVCケンウッド
KENWOOD LCA-10
実勢価格: 15,027円〜
縦型のスリムなデザインで置き場所を選ばない
設置性重視編セパレートタイプのミニコンポのおすすめは、KENWOOD(ケンウッド)「LCA-10」です。
電動式のスライド開閉ドアや本体上部のボタンなど操作しやすいデザイン。
日本語で表記されたリモコンからは、低音・高音の音質を変更でき、CDをはじめ、BluetoothやUSBメモリなど、幅広い音源を聴くことが可能です。
サウンドモードはFLAT・POP・CLASSIC・JAZZ・ROCKの5つから音質効果を選択でき、前後5秒スキップやプログラム、シャッフル、イントロなど、音源を楽しむ以外の使いかたにも活用できそうです。
幅: 375mm
奥行: 98mm
高さ: 209mm
重量: 1.9kg
スピーカー構成: フルレンジ5.5cmコーン型
型番: LCA-10
音のバランスは中低音よりで レスポンスは良好
中音から高音を重視する人向け
本機上部のシンプルな操作ボタン
ネットワークCDレシーバーのおすすめは?
より多彩なコンテンツを楽しめるネットワークCDレシーバーも紹介します。
【スピーカーとセットで楽しむネットワークCDレシーバー】マランツ「M-CR612」
M-CR612 イメージ
マランツ
M-CR612
実勢価格: 50,955円〜
こだわりのサウンドチューニングでさまざまな音源を高音質化
スピーカーとセットで楽しむネットワークCDレシーバーのおすすめは、マランツ(Marantz)「M-CR612」です。
最大出力60W+60Wのフルバランス・デジタルパワーアンプを搭載し、ノイズ低減を大幅に実現。
2系統のスピーカー出力で、低域用・高域用に独立したアンプにより正確な音源を再生し、特に低音の伸びがよく癒しの音色という印象です。
また、Alexa搭載デバイスからの音声コントロールも可能で、またSiriにも使用可能です。
幅: 280mm
奥行: 303mm
高さ: 111mm
重量: 3.4kg
入力端子: アナログ入力1、光デジタル入力2
出力端子: アナログ出力1
型番: M-CR612
小型でも超パワフルサウンド 高級機並みの機能と性能を誇る
スマホ操作も可能だが物理的なリモコン操作が便利
ディスクの開閉ボタンも付いていて便利です。音質の調整、スピーカー切り替え、キューリスト・HEOSお気に入りの呼び出しもあり、使いたい機能をすぐ再生できます。
【スピーカーとセットで楽しむネットワークCDレシーバー】デノン「RCD-N12」
RCD-N12 イメージ
デノン
RCD-N12
実勢価格: 87,000円〜
インテリア重視派にもおすすめ
同じくスピーカーとセットで楽しむネットワークCDレシーバーのおすすめは、デノン(Denon)「RCD-N12」です。
前面はマット、天面はクリアな質感とインテリアとしても最適なデザイン性。CDやラジオ、HDMI入力でテレビと接続、AirPlay2にも対応しており、奥行き感のある音質も問題ありません。
便利なクイックセレクト機能は、音量、音質設定などを記憶できるので、各設定がボタンひとつで一度に行え、ラクに切り替えられます。
幅: 280mm
奥行: 305mm
高さ: 108mm
重量: 3.4kg
入力端子: アナログ入力✕1、光デジタル入力✕1
出力端子: アナログ出力✕1、サブウーファー出力✕1、ヘッドフォン出力✕1
型番: RCD-N12
テレビやラジオも高音質で楽しめるオールイワンモデル
大音量でも歪まずクラシックも◎
以上、『家電批評』特別編集のムック『アナログオーディオがまるごとわかる本』から、「タイプ別大人のミニコンポおすすめ8傑」でした。
記事を参考に気になったミニコンポがあったらぜひチェックしてください。