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東京の大衆酒場おすすめ9選。街で愛される隠れ家酒場から人気の居酒屋まで、飲ん兵衛が集まる店を紹介!

さんたつ

三祐酒場 八広店

安くてうまい料理をあてに酒を飲めば、疲れも吹っ飛ぶ。今日は気の合う仲間とワイワイ楽しもう。

大衆酒場 増やま(ますやま)

元祖焼酎ハイボールと多彩な創作料理を堪能『三祐酒場 八広店』【京成曳舟】

元祖焼酎ハイボール418円、ピリ辛の味噌で3種のもつを煮込んだもつ火鍋(10~5月限定)1485円、串カツ715円、サバの味噌煮(時価)。

今では多くの酒場で飲める焼酎ハイボール(酎ハイ)。戦後の復興期に京成曳舟駅近くにあった「三祐(さんゆう)酒場本店」から始まったといわれる。駅前再開発により本店が閉店したあと、その系譜を継いだのが『三祐酒場 八広店』。割り材のレシピと「元祖焼酎ハイボール」の名も継承した。店主の奥野木晋助さんは国内外の飲食店で働いていた経験があり、バリエーション豊かな料理がそろう。この店では、やはり酎ハイで乾杯。

夫婦で切り盛りしているので、アットホームな雰囲気がある。
古きよき昭和の趣がある外観。ここは1966年創業の暖簾(のれん)分け店だ。

『三祐酒場 八広店』店舗詳細

三祐酒場 八広店(サンユウサカバ ヤヒロテン)
住所:東京都墨田区八広2-2-12/営業時間:17:30~翌1:00(土は15:00~)/定休日:日/アクセス:京成電鉄押上線京成曳舟駅から徒歩8分

通人がこぞって通うまさに銀座の隠れ家『大衆割烹 三州屋 銀座本店』【銀座】

刺身盛り合わせ定食1500円のほか、名物のとり豆腐680円や冬限定のカキフライ1個350円。サッポロ赤星大瓶900円。

1968年創業。路地のさらに奥にあるが、開店から閉店まで、客足が絶えることはない。店内に入ると壁をにぎわすように短冊の品書きが並ぶ。板場を引退した初代・岡田正之さんは今も豊洲の河岸での仕入れを行っていて、鮮魚は新鮮さはもちろんのこと、うまさも抜群。特におすすめなのがマグロで、肉厚に切られるので旨味を実感できる。女性から老紳士まで、相席しながら和気あいあいと楽しめる雰囲気もいい。

夜でも定食が頼めるとあって、長年通う常連も多いという。
初代の岡田さんと2代目でプロレスラー三州ツバ吉さん。

『大衆割烹 三州屋 銀座本店』店舗詳細

大衆割烹 三州屋 銀座本店
住所:東京都中央区銀座2-3-4/営業時間:10:30~22:30(土・祝は~22:00)/定休日:日/アクセス:地下鉄銀座駅から徒歩5分

酒は一人3杯まで。粋に飲みたい人情酒場『まるます家』【赤羽】

うなぎのかぶと焼き2本400円(左前)、鯉のあらい450円(左奥)、たぬき豆腐550円(右)。ジャン酎(ジャンボ酎ハイ)1ℓ1200円。鯉は滋賀県や福島県の養殖場から仕入れており、川魚特有の臭みがまったくない。

昼から飲める飲んべいの聖地・赤羽を代表する一軒。創業は1950年で、常にお客さんや地域のことを優先し、コロナ禍前までは、夜勤明けの人のために、朝9時から店を開けていた。酒は一人3杯(3本)まで、時間は90分というルールも飲みすぎないための心遣いだ。看板料理はうなぎと鯉料理。ウナギは愛知県一色町産を使いながら蒲焼を2300円から提供する。入店待ちの行列ができるのも納得である。

2代目の奥様・石渡宏子さん(右)と親戚の幸子さん。お二人に会いたくて訪問する常連も多い。
料理は40種ほど。手書きのメニューも風情がある。
開店早々に満席となり、夕方や週末は外に行列ができる。

『まるます家』店舗詳細

まるます家
住所:東京都北区赤羽1-17-7/営業時間:11:00~19:00LO/定休日:月(祝の場合は翌)、月に1度連休あり/アクセス:JR赤羽駅から徒歩3分

家庭的な雰囲気の中、日本酒をじっくり飲む『酒処 かみや』【荻窪】

赤貝と貝類盛合わせ540円、自家製ぬか漬け360円、カキバター焼き620円など、量も味付けもいい塩梅。

1955年創業で、店名は浅草『神谷バー』から受け継いだという。小山さん親子3代が醸し出す家庭的な雰囲気は、心を和ませてくれる。カウンター上にメニューが並び、新鮮な魚介類を使った魚の数々や野菜の小鉢など、多彩な料理は目移りしてしまう。「量を飲めないけど日本酒の味が好きです」という女将の由香さんが選ぶ「日高見(ひたかみ)」や「天狗舞」、創業当時からの定番「高清水」など、じっくりと日本酒が楽しめる。

左から2代目の小山芳成さん、女将(3代目妻)の由香さん、厨房内は2代目妻のユキ子さん、4代目の佳祐さん、3代目の昌宏さん。
日本酒は定番の「富貴」や「高清水」など、約15種。1合390円~。

『酒処 かみや』店舗詳細

酒処 かみや
住所:東京都杉並区荻窪5-26-8/営業時間:11:30~13:30・16:30~21:30LO/定休日:日・不定/アクセス:JR中央線・地下鉄丸ノ内線荻窪駅から徒歩1分

個性的な酒肴と元祖酎ハイを合わせる『東邦酒場』【立石】

レバコロステーキ650円、2段階の辛さが選べる辛ゴニラ450円、締めに人気のレトロナポリタン700円。元祖酎ハイ350円。

創業60年以上、2018年にお花茶屋駅から立石へ移転後も変わらず連日にぎわう老舗酒場。この店の名物といえるのが、すっきりとして飲みやすい元祖酎ハイ。何度か訪れている酎ハイブームのはるか以前から人気になっている。もつの串焼きや煮込みとともに下町の味を堪能しよう。この店オリジナルのゴニラは火を噴くような辛さがクセになるニラのおつまみ。プリッとしたレバコロステーキもぜひ味わいたい。

カウンター席やテーブル席を用意。地元客だけでなく、遠方からの客も多い。

『東邦酒場』店舗詳細

東邦酒場
住所:東京都葛飾区立石1-1-9 シャルム菊星1F/営業時間:17:00~22:00LO/定休日:月、第1・3火/アクセス:京成電鉄押上線京成立石駅から徒歩10分

八丁堀の路地奥で酔客の喧噪(けんそう)が心地いい『食事処いち』【八丁堀】

ホッケ塩1023円、築地で仕入れた肉を焼くモモ串やレバー串308円、人気の生本マグロブツ(半人前)671円。

入店するとウェルカムビールがグラスで出されるので、まずは喉を潤そう。店主の武田芳明さんは「築地場外市場には、自分と同じ銀座中学校出身の知人が多く、いいものを仕入れやすいんです」と話す。おすすめの生本マグロブツは、大トロに近い部位も食べられるお得な一品。干物の名店『銀座伴助』から仕入れるホッケ塩も肉厚で最高だ。常連も新規も関係なく一緒に楽しく飲める昭和的な雰囲気なので、心地いい時間を過ごせる。

常連たちの楽しいトークが響きわたり、尻に根が生えてしまいそう。
宮崎の芋焼酎「牢(ろう)」グラス550円をはじめ、焼酎や地酒が豊富。

『食事処いち』店舗詳細

食事処いち
住所:東京都中央区八丁堀3-27-13/営業時間:16:00~21:30LO(土・日は15:00~)/定休日:月・第3日/アクセス:JR京葉線・地下鉄日比谷線八丁堀駅から徒歩2分

こだわり焼き鳥を求め行列ができる人気店『いせや 総本店』【吉祥寺】

焼き鳥はリーズナブルなので、心ゆくまで日本酒300円~と楽しみたい。

井の頭公園の近くにある昭和3年(1928)創業の老舗焼き鳥店。ひなどり、つくね、タン、ハツ、シロなど、12種類ほどある串焼きは1本100円という毎日通いたくなる価格設定。前身が精肉業者だけあって、肉の品質と味は折り紙付き。串焼きのほか、醤油風味のあっさりとした煮込みをはじめ、多彩なメニューがそろっている。店内は、1階のカウンター席とテーブル席、2階の座敷で自慢の焼き鳥と酒を堪能できる。

肉々しく、ジューシーな自家製シューマイ1人前(3個)390円。
店内は常ににぎわっていて、串焼きの煙が立ち込める。
道に面して焼き台があり、その香りに誘われて足が向く。

『いせや 総本店』店舗詳細

いせや 総本店
住所:東京都武蔵野市御殿山1-2-1/営業時間:12:00~21:00LO/定休日:火(祝の場合は翌)/アクセス:JR中央線・京王電鉄井の頭線吉祥寺駅から徒歩5分

2代目が作るキーマカレーが看板『伊勢元』【三軒茶屋】

「作」1合700円、キーマカレーミニサイズ500円、もつ煮込み500円。毎日替わるお通し400円も楽しみ。

1964年創業で、酒場が多い三軒茶屋でも老舗格。アナウンサーでもある店主の中村義昭さんが、母の後を継いで、先代の味と魅力的な雰囲気を残している。自身が好きな三重の地酒「作(ざく)」や、10数種類のスパイスを使ったキーマカレーを新たな看板メニューにしたという。昔ながらのもつ煮込みも名物で、「常連さんは先代の味だと言ってくれます」と話す。軽く飲んで、締めはカレー。これがこの店流の過ごし方。

店主の中村さんは「ジャンボさん」というニックネームが。
アットホームな雰囲気で、若い人から年配者まで集う。

『伊勢元』店舗詳細

伊勢元
住所:東京都世田谷区三軒茶屋1-7-13/営業時間:12:00~14:00・17:00~23:00/定休日:日・不定/アクセス:東急電鉄田園都市線三軒茶屋駅から徒歩7分、または東急電鉄世田谷線三軒茶屋駅から徒歩9分

新しい大衆酒場の魅力 地元酔客が昼から憩う『大衆酒場 増やま』【船橋】

肉豆腐に煮込みをかけた「重ネ」550円、マグロ・タイ各495円、イワシ385円、紅しょうがのかき揚げ385円、キンミヤモヒート418円。

代表の村田良介さんは大衆酒場が大好きで、「若い人にも暖簾(のれん)をくぐってほしい」と2015年に創業。今では、昼からにぎわう人気店となっている。肉豆腐やイワシ刺といった定番メニューのほかに、アボカド天ぷらといった若者ウケする品書きにも思わずそそられる。コの字型のカウンター内には「金宮」のおびただしいボトルキープがあり、ミントが香るモヒート割でも楽しめる。敷居は至って低いので、一人飲みでもなじんでしまう。

代表の村田さんとともに切り盛りする萬田優生さん。

『大衆酒場 増やま』店舗詳細

大衆酒場 増やま(ますやま)
住所:千葉県船橋市本町4-5-18/営業時間:14:00~23:00(日・祝は~21:30)/定休日:無/アクセス:JR総武線・東武鉄道アーバンパークライン船橋駅、または京成電鉄京成本線京成船橋駅から徒歩3分

取材・文・撮影=アド・グリーン 撮影=加藤熊三、井上洋平、岡田孝雄、本野克佳

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