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プーチン大統領は戦争を終えるシグナルを出しているかもしれない

文化放送

トランプ大統領とプーチン大統領のアラスカでの会談があったものの、その後、ロシアとウクライナの戦争終結の糸口はまだ見えてこない。8月26日「長野智子アップデート(文化放送)」では、双日総合研究所チーフエコノミストの吉崎達彦がウクライナ情勢について語った。 

吉崎「先週くらいは、すぐにでもプーチンさんとゼレンスキーさんの首脳会談ができるんじゃないかっていう感じだったんですけど、週末の間にロシアのラブロフ外相がかなり厳しめの発言をしたりして期待値を下げようとしはじめたので、やっぱりロシアは時間稼ぎに入ってるのかなという感じですよね。確かに両方見方があって、結局プーチンは初期の戦争目標を諦めてないんで戦争終結は難しいんだよという見方もあるんだけど、そうではない見方もあるんですよ。イギリスのエコノミスト紙が書いてるんですけど、アラスカから帰ってきたプーチンがクレムリンのセントカタリナの間っていうところに部下を集めているんですよ。セントカタリナの間っていうのは物凄い派手な部屋なんですけど、見覚えがあって、3年半前にウクライナ戦争を開始する直前に同じ部屋に部下を集めて『これから分離主義者どもを退治に行く。お前らの意見を聞く。お前はどう思う?』って1人1人立たせて『違うなぁ』とか言って部下をイジったり、権力者得意満面みたいな時があったんですけど、あの部屋を3年半ぶりに使ったんです。ということは、これは“終わるシグナル”なんじゃないかと。全く気付かなかったんですけど客観情勢として、ロシアの経済は悪化してるし、これ以上の戦闘拡大への意欲は国内的にもないし、しかも戦果は乏しくて直近は占領地域も拡大できていない。そうだとするとプーチンの狙いは戦争と外交の両睨みになっていて、終われるものなら終わりたいと思っているんじゃないかっていう分析も出てきているんです」 

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