三菱マテリアル、社員主導で働き方を考える社内イベント開催 子育て社員や赤ちゃんとのふれあいも
三菱マテリアル(東京都千代田区)は6月20日、「子育て中の社員・赤ちゃんとの交流イベント」を6月13日に開催したと明らかにした。有志社員コミュニティと本社労働組合が共同で企画したもの。
当日は、妊婦ジャケットや赤ちゃん人形を使用した体験のほか、子育て中の社員や赤ちゃんと交流する場面も設けられた。
社員が子育てのリアルに触れる交流体験を実施
このイベントは、助産師や子育て中の社員との交流や、赤ちゃんとのふれあいを通して、社員一人ひとりが妊娠・出産・子育てをより身近なものとして捉える機会を提供することがねらいだ。6月13日に三菱マテリアル本社で開催された同イベントには、約30人の社員が参加した。
イベントではまず、一般社団法人品川港助産師会の北目利子氏による、子育てをテーマとしたミニ講義を開催。助産師からは、妊娠中に起こるエピソードが紹介された。
また、子育て中の社員・赤ちゃんとの交流会では、育児休業の過ごし方や復職後の育児と仕事との両立について質問する場面もあった。
さらに同イベントでは、妊娠中に起きるエピソードを聞きながら妊婦ジャケットを着用し、妊婦特有の身体の変化を疑似的に体験。また、赤ちゃん人形を使った抱っこや揺らし方の体験を通して、参加者が育児の一端に触れる機会となった。
イベントに参加した社員からは、「育児に対して抱いていた漠然とした不安が、赤ちゃんや親子の姿を見てやわらいだ」「街で見かける妊婦さんや子連れの方に対しても、自分にできることはないかと考えるきっかけになった」などのコメントが寄せられた。
育児と仕事の両立を支える制度とは 有志によるコミュニティ活動も
同社では、育児と仕事の両立支援に関する取り組みが評価され、2021年度には厚生労働大臣より「子育てサポート企業」として「くるみん認定」を取得している。
今回のイベントを企画した「マテ友コミュニティ」は、2024年6月に発足した社内コミュニティ。仕事と育児の両立を目指す社員が集まり、現在は約70名が参加。隔月でイベントを実施しているほか、社内掲示板を通じて悩み相談や情報交換なども行い、育児に関する理解や共感を深める場となっている。
そのほか、同社の仕事と育児の両立に関する支援として、以下の取り組みが紹介されている。
・産前休暇取得前面談育児休業中の過ごし方や復職後の働き方などについて気軽に相談できる。産前休暇取得予定の女性社員が対象
・育児休業等復帰支援面談社員が希望した場合、休業前・復職前・復職後に、上司や人事担当者とそれぞれ面談ができる。育児休業等取得予定の社員(性別不問)が対象
同イベントの詳細は同社公式リリースで確認できる。