【よく頑張った】ドンキの新商品『ブラックポテト』が黒いかどうかはさておき、ドンキを強く抱きしめたくなる
ワケもなくドンキをフラついていたところ、「ネタにしていいよ」というテレパシーのようなものを感じた。振り返ると、いかにも当サイトがネタにしそうな商品が鎮座している。その名も『ブラックポテト』(税込215円)。新商品らしい。
商品説明には「黒さへの挑戦」のキャッチコピーとともに、「食用可能な竹炭を使い 黒くすることを努力しました…」と書かれている。最後の「…」にどこか哀愁にも似たドンキのセンチメンタルを感じた私は、すぐさま商品を購入した。
ドンキの努力、しかと見届けさせていただきたい!
・パッケージ、黒い
こちらがドンキ渾身のブラックポテト。
うぉぉお黒い、こりゃ黒い!!!!
全面混じりっ気なしの漆黒という、かなり攻めたパッケージである。とはいえ令和の世において、ビックリするほど客の関心を引くかというと……正直「なるほど、そのパターンね」という気もしなくない。
おまけに裏面には原材料などの情報と、この商品の正体が「ブラックカレーポテト」であることが記載されていた。裏面も漆黒なら「えっ!?」となっただろうが、そこはルールとか色々あるのだろう。目立つって……ムズいよな。
・中身、黒い
さてブラックポテトを開封すると、ほのかに「カレーせんべいの匂い」が漂った。
この段階でポテトの気配を感じとることはできない。気になるドンキの黒いヤツの全貌が……これだ!!!!
あ〜、割と黒い!!! 頑張った!!!
ポテトに黒い粉をまぶすスタイルであることが判明したドンキのブラックポテト。完全漆黒とはいかないまでも、誰がどう見たって「黒い」と感じる仕上がりである。かなり頑張ったとみて間違いなさそう。
「乾燥マッシュポテト」が原材料だというブラックポテトは、分かりやすくいうと『おっとっと』を分厚くしたような感じ。味はカレー風味で辛さは一切なく、昔ながらのカレー粉をまぶしたような、誰にでも愛されるおいしさだ。
ちょっと意地悪な見方をすると「個性のない味」ともいえなくないのだが、そこは “黒さ” に全振りしたがゆえのこと。「おいしくて、しかも無駄に黒いのがなんか面白い」と捉えるのが正解だ(たぶん)。ドンキさん、よく頑張りました!!!!
・これは……黒い?
ここでふと気になるのは、「ポテトそのものを黒く着色すればいいのではないか?」という問題である。しかしその答えも、ドンキはしっかりと示していた。
こちらはドンキで期間限定発売中の『黒い生姜せん』(税込302円)。「黒いお菓子を作りたい」というドンキの思いから誕生したらしいこの商品は、ズバリ生地に黒い竹炭を練り込んだもの。ここへきてなぜドンキは急に黒いお菓子を量産したくなったのだろう? それは一旦おいといて……
『黒い生姜せん』のビジュがこれ。
2つの意味でグレー。
そうか、生地に黒を練り込むとグレーになるのか……! 「ジャッジが厳しすぎやしないか」「もう黒判定でいいのでは」という意見も聞こえてきそうだが、私はあえて「これはグレーだ」と断じたい。なぜならドンキのあくなき情熱と努力は、いつかきっと完全なる漆黒のお菓子を生み出すはずだから。
なお『黒い生姜せん』はショウガの味が効いてめちゃめちゃおいしい。相変わらず黒である必要はイマイチ分からないものの、まぁ黒くないより黒いほうが楽しいに決まっているよね!
ブラックポテトのパッケージにはホワイトペンなどで文字が描けるので、デコって便箋代わりにする等といった活用もアリかもしれない。ドンキが謎に頑張っている黒いお菓子シリーズ。きっとあなたもドンキを抱きしめたくなるだろう。
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.