SPH Engineering、地上とドローン搭載の両方に対応した初の地中レーダーモデルを発表
SPH Engineeringは、Radar Systems Inc.と提携し、Zond Aero 500 NGという初の地上とドローン搭載の両方に対応した地中レーダー(GPR)モデルを発表する
この革新的なシステムは、様々な環境での効率と効果を向上させることを目的としており、電力配線のスキャンや陥没穴の検出、氷河学、地質学などの分野で活躍するプロフェッショナルにとって画期的な存在となるとしている。
柔軟性と効率
GPR Zond Aero 500 NGは、市場で唯一の完全な汎用システムとして際立っている。Zond Aeroシリーズの大きな特徴は、地上および空中の両方での使用を最初から考えて設計されている点だ。GPRシステムをドローンと組み合わせることで、生産性や安全性の向上が期待できるが、都市部での配線スキャンなど、多くの一般的なGPR用途では地上モードがより適していることも認識している。
コスト効果とアップグレード可能なソリューション
このGPRモデルの特筆すべき点の一つは、コスト効率の高さだ。最も人気のある地上GPRと同程度の価格でありながら、最初は地上用途から始め、後に空中用途へとアップグレードするという独自の機会を提供する。この柔軟性により、初期投資を抑えつつ、時間とともに幅広い用途への対応が可能になる。
データ品質の向上
新しいGPRモデルは、先進的な電子技術とリアルタイムサンプリングによって、高品質なデータ収集を実現する。RTSは信号対雑音比を向上させ、より細かいディテールや深い異常を検出することで、地下構造に関する優れた洞察を提供する。この高度な技術により、調査環境に関わらず、最も正確で信頼性の高いデータを得ることが可能だ。
GPR Zone Aero 500 処理データ(旧モデル)
GPR Zond Aero 500 NGデータ
GPR Zond Aero 500 NGは、新たな時代のGPR技術を代表するモデルとして、地上と空中のギャップを埋め、より効果的な調査ソリューションを提供するとしている。
仕様
タイプシングルチャンネル、シールドアンテナ付き中心周波数500 MHz動作帯域幅200-900 MHz(-12dB)サンプル数512 サンプル/トレースサンプルレート25600 サンプル/秒スキャンレート50 スキャン/秒サンプル出力16ビットデジタル生データ時間範囲50、100、200、300nsの選択可能な時間範囲深さ100ns の時間範囲で平均的な通常の土壌では最大 4 メートルデータ形式トレースジオタグ付きの標準地球物理 SEGY データ形式(.sgy)温度-20℃~60℃の内部温度湿度96% 非結露防塵・防水性能IP68(保護ケース内での地上調査時)
IP52(空中バリアント時)サイズ(L×W×H)41×31×16cm - 空中構成
52×43×21 cm - 保護ケース内
71×45×28 cm - 配送用段ボール箱重量2.1 kg - ドローンのマウントキットなしの空中構成
7.1 kg - 保護ケース内
10.0 kg - 配送用段ボール箱内バッテリー(空中バリアント)ドローンのメインバッテリーを使用し、ペイロード用の標準電源ソケットからGPRに給電バッテリー(地上調査時)保護ケースに統合されたバッテリー、最大12時間の稼働時間 99W/hリチウムイオンバッテリーキット内容・Zond Aero 500 GPR システム(中心周波数 500 MHz アンテナ付き)
・Prism 2 データ取得/処理ソフトウェア
・NANUK 保護ケース(地上調査にも使用)
・99W/h リチウムイオンバッテリー(地上調査専用)
・保護ケースに統合された Wi-Fi ルーター(地上調査専用)
・充電器
・地上調査用の牽引ロープ
・DJI M300/M350 RTK ドローンにGPRシステムを取り付けるためのマウントキット
SPH Engineering