もうゴシゴシしない!「キッチン換気扇」の“ギトギト油汚れ”をスルスル落とす年末掃除術「8割放置」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)のんです。大掃除の時期に、やっておきたいのが“換気扇掃除”。ただ、ここはサクッとできない場所だけに、なかなか踏ん切りがつかないんですよね。でも、今年の汚れを来年に持ち越さないため、覚悟を決めてやっちゃいましょう。
整流板 → フィルター → ファンの順に外す
【用意するもの】
・セスキ炭酸ソーダ(粉タイプ推奨)
・ゴム手袋(手荒れ防止)
・スポンジ、ブラシ、歯ブラシ
・食器用洗剤
・マイクロファイバークロス
必ず電源をOFFにしてから作業を始めてください! 整流板 → フィルター → ファンの順に外していきます。このとき、ネジを失くさないようご注意を!
セスキ漬け置きが最強
シンクに40〜50℃のお湯を10リットル程度ためて(僕の場合は100均のシンク用の袋を使用しています)、そこにセスキ炭酸ソーダ50〜100g(大さじ5〜10杯程度)を投入。冷めると洗浄力が落ちるので、少し熱めでOKです。シンクが使えない場合は、45リットルのゴミ袋に入れて漬け置きしましょう。
外したフィルターとファンを投入します。入れてすぐにセスキが油に反応して白く濁ってきました。このまま1時間ほど置きます。
【セスキでの注意点(超重要!)】
・アルミ製の部品は黒く変色するのでNG
・セスキの濃度を上げすぎると手が荒れやすいので手袋必須
・本体に吹きかけ過ぎると塗装が白っぽくなることがある
・漬け置きは1〜2時間程度が目安(長時間すぎると塗装や素材を傷める可能性があります)
整流板は食器用洗剤で洗う
シンクに入らない整流板は浴室に移動して、食器用洗剤で洗っていきます。予想を上回る油汚れが付着しているので、念入りに。
細かい箇所は歯ブラシなどでこすりましょう。これを怠ると、隙間に油を含んだホコリが蓄積していきます。すべて洗い終わったら乾燥させます。
本体は食器用洗剤+水で拭き掃除
漬け置きしている間に、本体の方をチャチャッと片付けてしまいましょう。さすがにジャブジャブと洗えない本体は、食器用洗剤+水に浸したマイクロファイバークロス、もしくはキッチンペーパーで拭き掃除します。
内側はベタベタ油がビッシリ。こすり始めは引っ掛かることがありますが、繰り返しこすっていくと「スッ」となる瞬間があるんです! 結構これがクセになる。
黄ばんだ油汚れもなくなり、さらっとした仕上がりに。この後、水拭き、そして乾拭きも行って完了です。
毎度、僕が掃除を忘れてしまう換気扇の上部。ここもなかなかの油汚れっぷりです。こちらも「食器用洗剤+水」で拭いた後、水拭き、乾拭きして終了です。
軽くこするだけで“面白いほど落ちる”
漬け置き後、ファンとフィルターの格子に沿ってスポンジやブラシでこすります。軽くブラシを当てるだけで、スルスルと油が落ちていきます。
仕上げに食器用洗剤でセスキを落とすように丸洗い。しっかり水ですすいで、乾燥させます。
乾燥 → 組み立て → 5分試運転
完全乾燥させたパーツを組み立て、動作確認。5~10分ほど回して、残っているかもしれない水分を吹き飛ばします。使い捨てのカバーを設置すれば汚れ防止になります。
まとめ:セスキ漬け置きは「放置が8割、こするの2割」
換気扇の掃除は“ゴシゴシ力技”じゃなく、「ぬるま湯+セスキ+放置」が最も効果的で時短です。軽い汚れなら、「フィルター:月1さっと洗い」「ファン:目安として3ヶ月〜半年に1回セスキ漬け置き。年1回は必ず実施」を目安にメンテナンスしておきましょう。これでギトギト地獄から卒業できます。
壁側についた汚れも食器用洗剤+水をふくませたマイクロファイバークロスで拭き取れるので、これを機にやってしまいましょう。
ではまた!
のん/ハウスキーピング協会認定 クリンネスト1級取得。重曹、クエン酸、セスキ、ウタマロなどの掃除術が得意