とにかく温かい思いに包まれる♪地域の交流カフェ「相生ベース」でほっこり 相生市
「相生市に帰りたくなくなる居心地のいい場所がある」という噂を聞いてから、ずっと気になっていた「相生ベース」に行ってきました。
「多世代多文化交流拠点」である「相生ベース」は、地元民を中心にいろんな世代が集えるカフェスタイルの和みの空間。
扉を開けると、なんともまあアットホームな空気が漂っています。気軽に扉を開けて「こんにちは」の一言でもう心ほだされる感覚は不思議な感じです。
町の「なんでもやさん」でもある理学療法士のオーナーさんは、暮らしの中の困った声に頼れる存在です。地域の困った声に耳を傾けているうちに一般的な理学療法士ではなく「自分にしかできない」みんなの声を聴いて動ける場所、集える拠点を作って地域活性化に繋げていきたい、と思うようになったそう。
構想から紆余曲折の末、2023年のクリスマスイブにオープンした同ベースは築100年の本屋さんだったところを、約2年かけて全てオーナーさんと賛同してくれる仲間と共にフルリノベーションした建物。工務店でもらってきた端材等を使用した手作り感たっぷりの場所です。
テーブルやイスをはじめ、ベース内のほとんどの什器もいろんな方からの有志寄贈。それも含めて「みんなで作り上げた居場所」になっています。
現在1階はカフェやイベントを主に行う交流スペースとして使用されていますが、2階はいずれ、クッションシートを敷きつめて小さな子ども連れのママたちが安心してコーヒーを飲めるような空間をつくる計画があるのだとか。その他、寺子屋として勉強できる場所としても使ってみたいと、この先もワクワクに終わりがないんですね。
カフェスペース奥にはミニステージがあり、イベントの一環でライブが行われることも。自由な空間は来客者に喜ばれているそうです。
「楽しみに」「来やすい」場所を目指した「ベース」は、この日もひっきりなしに多くのお客さんで賑わいます。
ここにきたらぜひ頼んでほしいカフェメニュー。コーヒーは広島の焙煎所から取り寄せたオーナーさんお気に入りのもの。酸味がなくほのかな苦みとコクがあり、とっても飲みやすいんです。
モーニングは営業時間内なら何時でもいただけます。飲み物にプラスするとトーストに乗るものが「あんバター(+300円)」。「オープンサンド(+350円)」になります。
使用しているパンは、オーナーさんが「間違いなくうますぎる」と太鼓判を押す、たつの市にある「バタフライノットベーカリー」さんのもの。その言葉通り「うますぎ」ますね~。
もっちりサクサク食感の食パンは、ほんのり甘いのがグッド。ゆで卵に添えられた塩は「家島の塩」。80代のおじいちゃんが海水を汲み上げて作る塩は、粒が大きくしっかりとした塩味が特徴でゆで卵によく合います。
カフェがオープンしているのは週3回。オープン日はインスタグラムでチェックしてください。「相生ベース」ではレンタルスペース、レンタルキッチンとして、お店をやってみたい方などに場所も提供しています。気軽に問い合わせてくださいとオーナーさん。
実はこの日の取材、いつもの倍の時間がかかりました。それはひとえにオーナーの渡部(わたなべ)さんのせい(笑)。愚痴ではありません。地元のおばあちゃんの「つぶやき」や「困った」の全てにスピーカーのように耳を傾け、親身に話を聴いていく。そして取材中の幾度もの中断、その時間さえもあたたかく愛おしい時間になっているから、長居が「もっといたい」時間に変わります。
そばにいたオーナーさんの友人曰く「伸びしろが多い人」と評される渡部さん。夢を伺うと「山ほどある」夢の中から、「移住希望者のための宿を作り、地元との交流を通して相生の本当の良さを発信していきたい」と教えてくれました。
そんな大きな懐のオーナーさんだからこそ、この「ベース」は「親しみがあって来やすい」みんなの憩いの場所になっていると感じました。
店舗名
多世代多文化交流拠点 相生ベース
住所
多世代多文化交流拠点 相生ベース
(相生市相生2-15-35 )
営業時間
8:30~13:30
※レンタルスペース・レンタルキッチンの利用日や時間は要相談
営業日
インスタグラムでチェック
※席の予約可
駐車場
6台