ウインドサーフィン 風を掴み波間に輝く 現役高校生プロ若狭さん
ジャンプや回転技など海上でアクロバティックな技を繰り出すウインドサーフィン・フリースタイル競技の大会「FREESTYLEFESTAZushi」が4月19(土)・20日(日)の両日、逗子海岸中央付近を会場に開かれる。ウインドサーフィンの中で最もエンターテインメント性の高い種目。観衆のいるビーチ際で演じる白熱の試合に地元勢として若狭夏希さん(山手学院高校1年)が出場する。
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15歳の若狭さんは現役最年少プロ選手。マリンスポーツの専門学校に通っていた母親の三法子さんの影響もあり、小学1年生でウインドサーフィンを始めた。ホームゲレンデの逗子海岸は自宅の目と鼻の先。毎日のように海に出ることのできる恵まれた環境と世界を相手に戦う杉匠真選手の指導などもありメキメキ上達。中学生になるとコンテストシーンで頭角を現すようになり今春、プロ登録資格を獲得した。「波のあるコンディションが得意」と話す若狭さん。ジャンプをして空中に飛び出してから1回転するフォワードループと呼ばれる難易度の高い技も体得。今大会では練習中というトリックの数々ともに流れるような技を披露する。
7月にはスペイン・カナリア諸島で開かれる世界大会をひと月かけてフォローする計画を立てている。語学の取得や自炊生活のための料理を学んでいる中で、学業も怠らない。「真面目で一生懸命が(夏希の)スタイル」と三法子さん。現役高校生プロとして新たなウインドライフをスタートさせている。