【オンユ(SHINee)】ピースフル&ほっこりムードに包まれた至福のイベントレポート
SHINeeのリーダーで、唯一無二の温かみのある声を持つONEW(オンユ)がホストになり、『オンユの春うた』と称したイベントを、3月7日、東京ガーデンシアターで開催。ゲストにWOLF HOWL HARMONYを迎え、さまざまな春の名曲を届けてくれた。
客席が一面、SHINeeのグループカラーであるパールアクアグルーンのペンライトで揺れる中、若草色のジャケットに白いインナー、薄いブルーのデニムを着用した爽やか春色コーディネートのONEWが登場すると、歓声に包まれた。
オープニングでは今年1月にリリースしたばかりの4thミニアルバム「CONNECTION」のタイトルナンバー「Winner」を歌唱。ゆったりとしたミディアムテンポの曲に、温かみと力強さの両方を含んだ声が乗り、さらにサビでは伸びやかで張りのある歌声に惹き込まれる。
客席と一体化したステージ
1曲歌い終わると、ニッコリと会場を見渡すONEW。続けてアップテンポの「beat drum」へ。こちらは昨年9月にリリースされた3rdミニアルバム「FLOW」のタイトルナンバー。ONEWも軽やかにダンスし、途中でラップも披露。サビでは客席にマイクを向けるなど楽しげなステージになった。
「今日は皆さんに近い距離で会えたから温かくなりました。「オンユの春うた」にようこそ!」と最初の挨拶をすると、会場から「イェーイ!」と歓声が響く。「皆さん元気ですね」とONEWも嬉しそうな笑顔を浮かべる。
3曲目、4曲目は日本ファーストアルバム「Life goes on」(‘22年リリース)にも収録されている秦基博の「鱗」と、小田和正「キラキラ」のカバーを。ONEWが手を左右に振ると、ペンライトも呼応して左右に大きく揺れる。日本語でのカバー曲は、原曲の良さを活かしながらも、ONEWならではの厚みのあるボーカルが存分に発揮され、歌唱力の高さがよりわかった。
会場のファンがONEWとの特別な思い出を披露
4曲終わったところでMCを交えてトークコーナーへ。ここではONEW自身の近況や春の思い出を話しながらも、メインはファンとのコミュニケーション。あらかじめ会場から募ったファンの“春の思い出”の話に、ONEWがそれぞれ感想を述べていく。
母親との思い出を綴った高校時代からのシャヲル(SHINeeのファンダムの名前)という女性や、今日のイベントには妻と共に来場し、10数年ぶりのデートになったという男性。多くの生徒の旅立ちを見送ってきた高校教師など、それぞれの話を真摯に聞き入り、自身のエピソードを語ったり、「おめでとうございます!」と祝うだけでなく、急遽アカペラで「Stand By Me」を歌う一幕も。
ONEWのヴィヴィッドな反応と、ファン同士の温かい空気感で、会場はピースフル&ほっこりムードに包まれる。これもONEWの温かい人柄と、そんなONEWに惹かれて長年応援しているファンだからこそ作り出せた空間なのだろう。
その後、スペシャルゲストの4人組グループWOLF HOWL HARMONYが登場すると、「わ~、イケメンばっかりですねえ!」と声をあげたONEW。SHINeeを聴いて育ったというRYOJIが「「Replay -君は僕のeverything-」をケータイの着うたにしていた」と言うと、SUZUKIも「僕は「View」が大好きです!」と応えるなど、みんなで和気あいあい。
春の思い出トークに花を咲かせた後は、WOLF HOWL HARMONYのパフォーマンスタイムに。アカペラでボーカルリレーしていく「ROLLN‘ STONES」や、三代目J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの「最後のサクラ」のカバーなど全5曲をパフォーマンス。
彼らの美しいハーモニーと、ハードかつメロディアスなロックサウンドが融合された『爆音-BAKUON-』は3月12日にリリースされた1stアルバム『WOLF』のリードナンバーで、この日が初披露となった。
舞台袖で彼らのパフォーマンスを見ていたONEWも「情熱があって最高のパフォーマンスでした」と大絶賛。彼らも口々に「光栄でした」「ありがとうございました」と元気いっぱい、はけていった。
ラストは「僕は幸せだ!」の声
ここからは再びONEWのパフォーマンスタイム。歌う前に、「この歌、知っていますか? 一緒に歌ってください」「練習しますか?」と問いかけるONEW。
「All Day」のサビの「♪月火水木金土日」を歌うよう促すと、会場が一体になって大合唱! 会場の上手にマイクを向けて「もっと大きく!」、下手にマイクを向けて「最高!」と、ONEW自身も満足そうに歌唱に入る。
本番でもサビの大合唱はより一層大きな声になっており、「皆さんが一緒に歌ってくれてうれしいです」と噛みしめるようにコメントしていた。
最後の曲「Yay」の前には、会場が終わりを惜しむように「えー!」の声。
「最初からまたやって!」という声が飛ぶと、オープニングのシーンと1曲目の「Winner」の冒頭を少し歌うというお茶目を発動したONEW。「いろいろな話を皆さんとしたのが楽しかったです」とニコニコしながらも、「今日の日本語はすみませんでした。スイッチがONしなかったです。まだ韓国人みたいです(笑)」と謙虚に言うのがONEWらしい。
この日は通訳がついていたものの、ほとんどを日本語で話そうとしてくれていたので、ONEWの真心はきちんとファンに伝わっていたはずだ。
ラストソング「Yay」では、サビの「万歳(マンセ)」のところはマイクを会場に向けたり、間奏ではヘドバンをしたりとアップテンポな楽曲に合わせて、ONEWも弾むようなステージを披露し、会場の熱も最高潮に。最後は「Yay」の歌詞でもある「ナンヘンボケー!(僕は幸せだ!)」と叫んで、イベントは終了した。
オンユの春うた 放送情報
チャンネル:TBSチャンネル1
初回放送:3/31(月)午後5:00~午後6:50
再放送:4/12(土)午後8:00~午後9:50
(韓流ぴあ/熊谷 真由子)