【清酒製造免許取得決定】たからやま醸造(東京都中央区)の宝山酒造が、新潟発の新たな挑戦に踏み出す
宝山酒造(新潟市西蒲区)蔵外観
たからやま醸造株式会社(東京都)は、関東信越国税局巻税務署より12月1日に清酒製造免許の交付を受けたことを発表した。
宝山酒造は新潟市西蒲区で1885年に創業し、弥彦温泉と岩室温泉の中間に位置する良質な水と新潟県産米で造る日本酒「宝山」をはじめ、リキュールなどの製造販売を行っていた。しかし近年の日本酒離れの影響を受け売上が減少、経営難に陥っていた。
たからやま醸造株式会社は、宝山酒造の事業継続のために立ち上げた新会社だ。「宝山」の商標も「宝山酒造」の屋号もそのまま使用する。今回、清酒製造免許を取得したことで、ようやく再出発が叶う。
清酒製造免許の取得は国内でも極めて困難で、原則的に新規の清酒製造免許の発行は一切行われていない。新潟という酒処の地でこの貴重な免許を得たことは、たからやま醸造にとって大きな一歩となった。
五代目蔵元 渡邉桂太氏
五代目蔵元の渡邉桂太氏は、「“新潟の酒蔵だからこそできること”を追求し、新潟県産の食用米を使った酒造りをさらに深化させていきます。食べて美味しいお米で、美味しいお酒を造るという挑戦を続け、新潟のお米が『食べても、飲んでも美味しい』と感じてもらえる価値を創出したい」とコメントしている。
たからやま醸造は、今後、設備投資を強化し、現代の消費者に寄り添う酒造りを目指す。最新の技術を導入することで、フレッシュで品質の高いお酒を提供し、伝統と革新を融合させた新しい日本酒の形を創造していくという。
TAKARAYAMA米袋ラベルコシヒカリ
また、同社では12月上旬より、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」にて、初年度限定の搾りたて生原酒を含む特別プロジェクトを開始予定。
今後の展開や詳細については、順次発表。
【関連リンク】
宝山酒造Instagram