斉藤謠子さんの自信作は「作りやすく、着るのもらく」 厳選作品を一部紹介!
斉藤さんが、これまで紹介してきたデザインの中から、何度もリピートしているアイテムや、少しずつ改良を重ねて自分好みに調整してきたデザインをセレクト。さらに、欲しかったアイテムを加え、幅広い層に対応できるよう、S~LLサイズのパターンも追加して1冊にまとめました。
斉藤さんのデザインのコンセプトは「作るのも、着るのもらくで、なるべく体形を隠してくれるもの」。本書では、斉藤さんの好きな布地で作っていますが、布地をかえれば雰囲気もかわります。ご自身の好きな布で、たくさん作って、たくさん着てください。
※本記事用に『斉藤謠子 私の好きな10の服』の一部を編集しています
ボトルネックブラウス
えりつきのシャツも、タートルネックも苦手。でも、首回りはカバーしたい。
というわけで、少しだけえりぐりを立ち上げました。締めつけ感もなく、首元がすっきり見えます。
ロングカーディガン
季節のかわり目にあると便利なはおりもの。以前作ったパターンより、ショールカラーのボリュームを減らしました。
前端は布地のみみを利用すると縫い代の始末を省略できます。
ナイロンバッグ
シンプルなナイロンバッグに、4つの外ポケットをつけました。
そのうち2つのまちつきポケットには、ペットボトルを2本入れて、苦手な夏を乗り切ります。
Coordinate for one day
斉藤さんのコーディネート
チャコールブラウン×べージュの組み合わせに、赤い持ち手のバッグをさし色に加えました。着丈の長いものには長めのペンダントを合わせます。
・チュニック丈の「前あきブラウス」は、後ろ身ごろにタックを入れたワイドな身幅が魅力。
便利なわきポケットつきで、はおりものとしても活躍します。
リネンで作ると、着るほどにくたっとした落ち感が出て、スマートに見える気がします。
・プリンのような形のバッグを作ってみたいと思ったのが、「バケツバッグ」。
手に持ったときのシルエットがきれいな円筒形になるのがポイントです。
本体表布の柄に使われている色と同じ赤の持ち手をつけました。
白いパンツは、柄入りでも合わせやすいので重宝します。黒のワンピースも同じ。組み合わせしだいで個性が出ます。
・「パンツ」はまた上が深く、腰回りに余裕のあるゴムウエストで、くるぶし丈が私のパンツの定番デザイン。
今回はストレートを基本にし、パンツ幅をかえてスリムとワイドも作りました。
・前中央にタックを入れた「Vネックのワンピース」は、たっぷりの身幅ですが、スマートに見えてきちんと感もあるので、重宝しています。
フォーマルな席にも着られるよう、黒で作りました。
『斉藤謠子 私の好きな10の服』内容
斉藤謠子(さいとう・ようこ)
パッチワーク・キルト作家、布小物作家。洋裁、和裁を学んだあと、アメリカのアンティークキルトに興味を持ち、パッチワークを始める。雑誌などで作品を多数発表するほか、教室などで講師を務め、海外でも作品展や講習会を行うなど人気が高い。著書に『斉藤謠子の まいにちを楽しむ服とバッグ』、『斉藤謠子の わたしの大切なバッグとポーチ』、『はじめてのパッチワーク・キルト 斉藤謠子のトラディショナル・パターン』(すべてNHK出版)ほか多数。
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