上越市高田の7月の降水量が観測史上最少のわずか1mm 記録的少雨
【追記】7月の降水量について速報値の精査が行われ、0.5mmに修正された。
新潟県上越市高田の2025年7月の降水量がわずか1.0mmとなり、1か月間の降水量としては、1922年からの観測史上最少となった。
《画像:水不足で地表がひび割れた上越市内の水田》
高田の7月の降水量の平年値は206.8mmだが、今年は1.0mmにとどまった。これまでは7月としては1994年の23.5mmが最少で、年間を通しては1985年8月の16.0mmが最も少なかった。気温も高く推移し、7月の平均気温は28.6度と過去最高、最高気温が30度を下回ったのは1日だけで、35度以上の猛暑日もこれまでで最も多く7日あった。
新潟地方気象台によると、例年6月下旬から7月中旬にかけては梅雨で降水量が多くなるが、今年は太平洋高気圧の張り出しが強く、前線や低気圧の影響を受けなかったため降水量が極端に減ったという。
上越市内では水道水源の正善寺ダムの貯水量の減少により、節水が呼び掛けられている。31日に発表された北陸地方の1か月予報(8月2日〜9月1日)によると、降水量は平年並みか多いと予想されており、8月9日から15日にかけては低気圧や湿った空気の影響を受けやすいという。