ヘンリー王子とウィリアム皇太子、伯父の葬儀に参列もお互いを無視 「離れて着席していた」
ヘンリー王子(39)が、お忍びで英国に帰国し、伯父の葬儀に参列したことが明らかになった。葬儀にはウィリアム皇太子(42)も参列していたが、2人は離れた場所に着席し、交流することはなかったという。葬儀の前日には、ヘンリー王子の回顧録『Spare』のペーパーバック版の出版が発表されたこともあり、兄弟の冷え切った再会が緊張感を高めたとみられる。
ヘンリー王子とウィリアム皇太子が28日(以下、現地時間)、英ノーフォーク州スネティシャムにある聖メアリー教会で執り行われた、故ロバート・フェローズ卿の葬儀に参列した。
フェローズ卿は名門イートン校出身で、銀行勤務を経て1977年に王室入りした。その後、エリザベス女王の個人秘書補佐官に就任し、1990年から1999年まで女王の個人秘書を務めた。1978年にはダイアナ妃の姉レディ・ジェーン・スペンサー(67)と結婚したことから、ダイアナ妃の息子であるウィリアム皇太子とヘンリー王子にとって伯父にあたる。
フェローズ卿は今年7月29日に82歳で他界したが、ヘンリー王子に近い人物は、英国での警備に関する懸念を理由に王子は葬儀に参列できないだろうと示唆していた。王子とメーガン妃は2020年に高位王族からの引退を表明した後、税金でまかなわれる警察警護を失った。
こういった憶測を覆し、ヘンリー王子はお忍びで英国入りし、ウィリアム皇太子とともに葬儀に参列した。兄弟が再会するのは、2023年5月に英ロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたチャールズ国王の戴冠式以来だ。
英メディア『The Sun』が29日に報じたところによると、ヘンリー王子とウィリアム皇太子は、葬儀が執り行われた聖メアリー教会の後方に参列したものの、離れた席に座っていたそうだ。
家族と親しい情報筋は同メディアの取材に応じ、「彼らがいるのを確認できて、とても嬉しかった」と兄弟が揃って訪れたことに対する安堵を述べた。
しかし、兄弟間の確執は続いているようで、2人の再会は以前と変わらず冷え切っていたようだ。
別の人物は、葬儀の最後に兄弟を見かけたと明かし、「彼らがそこにいたことは知りませんでした。とても控えめに到着したようです」と話した。
さらに現地の住民は、「ウィリアムとヘンリーはその場にいましたが、お互いに言葉を交わすことはなく、距離を置いていました」と語った。
ヘンリー王子は2020年に王室離脱して米国に移住して以来、ウィリアム皇太子とは疎遠になっている。今年2月にはチャールズ国王ががんと診断されたことを受けて、ヘンリー王子は急遽英国に帰国した。しかし、ウィリアム皇太子はヘンリー王子との再会に乗り気ではなく、会う計画さえしなかった。
フェローズ卿の葬儀の前日だった27日には、ヘンリー王子の回顧録『Spare』のペーパーバック版が10月に出版されることが発表された。
同著では、過去にウィリアム王子(当時)がメーガン妃に「気難しい」との烙印を押したり、ヘンリー王子を激しく罵り、あざが残るほどの身体的暴力を加えたという衝撃的な内容が綴られていた。さらに、王子が父親や兄との間で交わしたプライベートな会話も回想している。
ペーパーバック版の出版により、ヘンリー王子の家族に対する爆弾発言が再燃する可能性もあるため、フェローズ卿の葬儀で冷え切った再会をした兄弟に、より多くの緊張感を与えたのは確実だろう。
ペーパーバック版では、チャールズ国王のがん公表を受けて、ヘンリー王子が新たな章を加えるのではないかと噂されていた。しかし王子は最終的に、新たな章は加えないことを決めた。
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)