土石流災害から3年 イベントに参加して復興支援 8月は熱海市の伊豆山地区へ
■8月1日~25日 「熱海・伊豆山あいぞめフェスティバル2024」
28人が死亡した静岡県熱海市の土石流災害から3年が経過した。被災した伊豆山地区では現在も復旧復興に向けた事業が進む中、8月1日から「熱海・伊豆山あいぞめフェスティバル2024」を開催する。イベントに参加することで誰でも復興を後押しできる。
【写真で見る】4月末に熱海市にオープンした話題のお店 ”3度目の正直”で実現
7月3日に熱海市伊豆山地区で発生した大規模な土石流災害では、災害関連死を含めて28人が犠牲になった。昨年9月に原則立ち入り禁止とされていた警戒区域が解除されて少しずつ復旧復興事業が進んでいるが、住民が日常を取り戻すまでに至っていない。
被災者の悲しみや行政への怒りは簡単には消えない。だが、伊豆山地区の住民は前を向こうとしている。
その気持ちを後押ししようと、地元で活動するNPO法人テンカラセンは、イベント開催を決めた。名称の「あいぞめ」は源頼朝と北条政子が出会ったと言われる、伊豆山の象徴「逢初橋(あいぞめばし)」から付けた。「伊豆山で人と人が出会い、つながりが深まってほしい」という思いが込められている。
「熱海・伊豆山あいぞめフェスティバル2024」は8月1日から25日まで伊豆山地区で開催される。3日には特大のいけすに入った「アジのつかみ取り」や「お湯運びレース」が予定されている。アジのつかみ取りは参加費300円で、会場は伊豆山港となっている。伊豆山神社参道で行われるお湯運びレースは、たっぷりのお湯が入った風呂桶を持って約500段の階段を上る。参加費は1組2000円。残ったお湯の量で競うチーム戦(2~4人)で、豪華賞品も用意しているという。
その他にも、入場料無料の「伊豆山JAZZまつり」、社会人サッカークラブ・SS伊豆の選手による「リフティングパフォーマンス」、夜空を彩る花火大会なども楽しめる。
土日には多数のイベントが計画されており、10日は「お庭ビアガーデン」、18日が「ベリーダンスレッスン」、25日は「あつまるワイン会」が予定されている。25日までの期間中はスタンプラリーが実施され、対象の飲食店などを回ると景品を受け取れる。各イベントの詳細は、NPO法人テンカラセンのホームページに記載されている。
(SHIZUOK Life編集部)