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切り開け!昇格への道【#3】 MF永井颯太 “FC琉球NO1ドリブラーが見据える未来”

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©FC RYUKYU

サッカーJ3リーグ2025シーズンは後半戦に突入している。J2返り咲きを掲げスタートしたFC琉球の新シーズンだったが、前半戦終了時点で5勝4分10敗・20チーム中17位と苦しい戦いを強いられた。ただ昇格の可能性が完全に潰えた訳ではない。可能性がある限り勝利と昇格という目標だけを追い求めると選手、監督は力を込める。 「切り開け!昇格への道」と題し後半戦にかける想いをシリーズでお伝えする。

チーム1のドリブラー永井颯太

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今シーズンFC琉球に加入し、鋭いドリブルを武器にサイドを切り裂く永井颯太(ながい そうた)選手。リーグ戦中盤戦でスターティングイレブンに定着し、チームに欠かせない存在となっている。彼の代名詞であるドリブルの原点、そしていわきFCでのJ3優勝・J2昇格と、鹿児島ユナイテッドFCでのJ3降格という両極端な経験から得たモノとは・・・。 去年のシーズンオフには所属先が決まらない苦しい時期も経験。“沖縄のためにサッカーをしよう”と強い決意を胸に新天地へやってきた永井選手の懸ける想いとこれからのビジョンに迫る。

武器はドリブル 自分らしさを前面に出し掴んだ定位置

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「自分の武器であるドリブル、1対1の仕掛けをより前面に出すようにしたことと、守備の球際の強度に意識的に取り組むようにしていること。この2つが評価されているのかなと思います」 永井颯太は定位置を掴んだ要因をこう振り返った。今シーズンはルヴァンカップ1試合を含め23試合に出場し1ゴール2アシスト。ドリブル数は51でチーム内ではダントツトップ。J3リーグでも12位につけている。永井のドリブル突破からのチャンスメイクは琉球のストロングポイントの一つだ。

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「ちょっとずつですが、試合を通して自分が成長できているなという実感はあります。その反面、前半戦の終盤、特に21節の福島戦で自分の課題が浮き彫りになってきたなとも思いましたね」 試合に出る時間が長くなったからこそ壁にぶつかる機会も多くなった。サイドの仕掛けだけにこだわらずに、中に侵入する動きや相手が2枚来ても剥がせる力が求められていると、現状を冷静に分析した。

三苫薫、イニエスタ…理想の選手像

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小学生の時からドリブルは得意だった。中でも6年生の時に、ドリブルを得意とするクラブチームに入った事がキッカケで、永井のドリブルにより磨きがかけられた。 「タイプ的にはアイマールとかイニエスタとか、そういう選手が好きでしたね。今ももちろん好きな選手の一人です。笑 現役のプレイヤーで同じポジションでいえば、日本代表の三笘薫選手や、FC東京の俵積田晃太選手ですね。年齢関係なく自分が吸収できるものがあれば盗みたいなと常に思っています」 年齢、カテゴリは関係ない。理想とするドリブルを追い求める姿は小学生の永井少年の頃から変わらない。

「コミュニケーションが大事」昇降格から得た経験

昨季は当時J2の鹿児島ユナイテッドFCでJ3降格を、2022季は当時J3のいわきFCでJ2昇格を経験している。J3リーグ中位に位置し、昇格も降格もどちらも視界に入る今だからこそ、これまでの経験を糧に時間を過ごしたいと語る。 「やはりコミュニケーションがすごく大事だと思います。選手間だけではなくて、スタッフ、フロントも全部含めての一体感。目標、目指す方向性をぶらさないことも大事だと思います」

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昨季は鹿児島でJ2・3試合の出場に留まった永井。チームが下位に沈む中で「出ていない自分にとってはアピールのチャンスが来るかもしれない」とハングリー精神を燃やしながら練習に取り組んできた。しかし昨季のオフは「自分を欲しいと思ってくれるチームのところに行けるかとても不安だった」と苦しい胸の内を明かした。だからこそ今年、FC琉球でのプレーに懸ける想いは強いものがある。 「去年はほとんど試合に出られなくて、なかなか今季プレーするチームが見つからない中、FC琉球に声をかけてもらったという経緯があるので、沖縄のためにサッカーしようという気持ちは強いものがあります。試合に出る出ない関係なく、チームのためにということを常に考えています」

より多くのサポーターに興奮と感動を

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「沖縄はサポーターとの距離感がすごく近いですね。応援も良い意味でお祭りみたいな感じで。沖縄の方の県民性でしょうか。本当に凄く良い雰囲気で試合をさせてもらっていますね」 プロ5年目。沖縄で、琉球の柱の一人として輝きを見せる永井にこれから目指すべきサッカー選手像と目標を聞いた。 「まずは90分間戦える選手になりたいと思っています。そのベースの部分、球際や走力といったサッカー選手としての土台をしっかりと築いていきたいです。リーグ戦では残りの試合勝つことは絶対だと思いますし、その1試合1試合で戦う姿勢を見せることが大事だと思っています。より多くの方に勝利と感動を届けていきたいです」

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取材・執筆:植草凜(沖縄テレビアナウンサー)

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