「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ドク役の現在は?天才博士の最後を徹底解説
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクはシリーズに欠かせない存在です。ストーリーの要となるタイムマシン「デロリアン」を作り上げ、マーティとともに時間を超えて冒険をくり広げる彼は、主人公マーティの親友で発明家。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ドク/エメット・ブラウン博士のプロフィール
ドク(エメット・ブラウン博士)は何歳?
ドクことエメット・ブラウン博士は、17歳の高校生マーティ・マクフライの年の離れた親友です。年齢は、1985年時点で65歳。
脚本家のボブ・ゲイル曰く、マーティは幼いころから、近所に住むエメット・ブラウン博士は変人で危険な人物なので、近づかないように言われていたそうです。しかしそう言われるほど気になるもので、彼は12歳か13歳のときにドクの研究室に忍び込んだのだとか。
ドクは自分の発明に魅了されている少年を見つけて大喜びし、それ以来発明を手伝ってもらったり、愛犬アインシュタインの世話をしてもらったりするようになりました。そうして2人は親友になっていったのです。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ドク役俳優の現在
ドクを演じたのはクリストファー・ロイド
ドクを演じたクリストファー・ロイドは、1938年10月22日生まれ、コネチカット州出身です。14歳ごろから俳優として活動を開始し、19歳でニューヨークに移住。その後、ブロードウェイで多くのミュージカルに出演し、キャリアを積んでいきました。
映画では本シリーズのほかに、『カッコーの巣の上で』(1975年)などにも出演しており、「アダムス・ファミリー」シリーズのフェスター・アダムス役も当たり役に。奇抜な役を演じる一方、本人は非常にシャイで公の場にはめったに姿を現さず、インタビューも一切受けない俳優として知られていました。
本シリーズで共演したマーティ役のマイケル・J・フォックスとは36年経ったいまでも親交がつづいており、彼が設立した財団のチャリティイベントに参加するなど、仲の良い様子がうかがえます。
ドクを演じた俳優の死亡説が流れていた?
2025年現在、86歳のクリストファー・ロイドですが、ネットで死亡説が流れたことがありました。どうやらこれは、2012年にドク役の吹替声優を担当していた青野武が亡くなったことで勘違いが広まったようです。
ロイド自身は現在も年に1本は映画に出演しており、2025年以降も多数の作品に出演予定。現役で活躍しています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でのドクの活躍
PART1:ドクがデロリアンをベースにタイムマシンを発明!
1985年、主人公マーティの親友である発明家のドクは、スポーツカーのデロリアンをベースに、長年の夢だったタイムマシンを完成させます。しかし彼は、その燃料となるプルトニウムを手に入れるためリビアの過激派を騙しており、彼らに撃たれてしまいます。デロリアンに乗って逃げようとしたマーティは、誤って1955年にタイムスリップしてしまいました。
燃料が切れてしまったため、マーティは1955年のドクに助けを求めることに。さまざまなトラブルに見舞われながら、彼らは落雷の電力でタイムマシンを動かすことを思いつきます。マーティは1985年のドクが襲撃される11分前に戻りますが、時すでに遅し。
しかし泣き崩れるマーティの前でドクは起き上がります。彼は1955年にマーティが残した手紙で自分が襲撃される未来を知り、対策をしていたのでした。
PART2:ビフによって変えられた2015年で奔走
マーティが1955年から1985年に帰還した直後、ドクはデロリアンで彼のもとを訪れます。ドクが言うには、未来でマーティの息子が問題を起こし、そのせいでマクフライ家が破滅するとのこと。
彼らはマーティのガールフレンドであるジェニファーを連れて2015年へ旅立ちました。そこでマーティは息子が起こすはずだったトラブルを未然に防ぎ、1985年に戻ります。しかしそこは未来からやってきたビフによって改変された世界になっており、マーティの父はすでに亡くなり、母はビフと再婚。ドクは精神病院に入れられていました。
2人はビフが未来を変え始めた1955年に戻り、なんとか未来をもとに戻そうとします。しかし彼らの計画はうまくいかず、ドクは1885年に飛ばされてしまいました。
PART3:ドクのラブストーリーが描かれる
1885年にタイムスリップしたドクは、1985年のマーティに届くように手紙を残していました。そこには彼が西部開拓時代で鍛冶屋として元気に暮らしていることや、1885年の技術ではタイムマシンを作ることができないので、この時代で生涯を終えることを決意したと書かれていました。
しかしマーティは、その時代でドクがビフの先祖であるビューフォードに銃殺されたことを知り、彼を助けることに。1955年のドクの力を借りて1885年にたどり着いたマーティはドクと再会しますが、ドクはクララという女性と恋に落ちてしまいました。
その後ビューフォード一味との攻防を経て、ドクは1985年に帰ることを決意。しかし蒸気機関車から転落したクララを助けたため、彼はデロリアンに乗りそこね、未来に帰ることができなくなってしまいます。
1985年に戻り、もう2度とドクに会えないと嘆くマーティ。しかしそこに、蒸気機関車の形をしたタイムマシンが現れます。1885年で新たにタイムマシンを作ったドクは、マーティに「未来は自分で切り拓くものだ」と伝え、妻のクララと2人の息子と一緒にどこかへ飛び去って行きました。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ドクの最後は?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』のラストで、蒸気機関を用いたタイムマシンで再びマーティと再会したドク。タイムマシンがもうないはずの1855年から、どうやって再び未来へ戻ってきたのでしょうか。
実は、マーティがデロリアンで1855年へ向かった際、1855年にはすでにドクが乗ってきたデロリアンが存在していました。
また、ドクからの手紙には1855年にはタイムマシンに必要なパーツが揃わないと書かれていましたが、マーティと1855年に再開した際に、何らかの形で必要なパーツを入手していたと考えられます。マーティが乗っていたホバーボードから部品を拝借していた、というのが最も可能性が高いのではないでしょうか。
いずれにせよ、過去や未来の改変に非常に慎重だったドクが、ラストでクララと時間旅行にでかけることは、彼自身の心理的成長と「人間の未来はすべて白紙」というメッセージが込められていると考えられます。
クリストファー・ロイドが語った撮影裏話
いまやマーティ役はマイケル・J・フォックス以外に考えられませんが、もともとマーティ役にはエリック・ストルツという別の俳優がキャスティングされていました。
しかし撮影開始から6週間後にストルツの降板が決定し、代役としてフォックスが出演することに。それまでに撮影されていたぶんは全て撮り直さなければならず、ドク役のロイドはもう1度完璧にドクを演じられるか不安になったそうです。しかし彼とマイケル・J・フォックスは非常に相性がよく、それは杞憂に終わったのだとか。
またドクの配役も、もともとジョン・リスゴーの起用が検討されていました。ロイドは断るつもりでしたが、監督のロバート・ゼメキスと直接話し合って出演を決めたそうです。ドクの外見は、理論物理学者のアインシュタインと指揮者のレオポルド・ストコフスキーを合わせたものになっています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の天才博士ドクは今も健在!
SF映画の金字塔となった「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで、もう1人の主人公として今でも高い人気を誇るドク。クリストファー・ロイドは、ユニバーサル・パークス&リゾーツにあったアトラクション「ザ・ライド」や、CMなどでドクを何度か再演しており、ファンをよろこばせています。
2025年現在、86歳で現役のロイドには、これからも元気で活躍してほしいですね!