寒川町 ごみ収集車にAED 委託業者が6台に搭載
寒川町から委託を受け、町内の一般廃棄物の収集業務を行っている寒川公衆衛生社(本社/寒川町一之宮)が4月1日から、ごみ収集車6台に自動体外式除細動器(AED)を搭載している。同社は「マグネットシートが目印。緊急時にはいつでも頼ってほしい」と話している。
同社によると、これまでも運転中やゴミの収集作業中に、体調を崩してうずくまっている人を発見し助けたことが何度もあったという。
こうしたなか「毎日町内を回っているからこそ、いざという時に迅速な処置ができるはず」と、AED搭載の準備をはじめた。今年度から同町のゴミ収集の形態が変わることをきっかけに実現に至ったという。
同社では全従業員23人が3月までに、AEDを使用した心肺蘇生法を学ぶ普通救命講習を修了した(4月に採用された人は除く)。ごみ収集業務を担う杉田俊哉さんは「使用法を念入りに学んだ。人助けの面でも地域の役に立てたら」と話す。
「視野を広く走っている私たちだからこそ、気づけることがたくさんあると思う。町民のみなさんにもうまく活用してほしい」と同社常務取締役の弓座晴生さんは話している。