イタドリは爽やかな酸味と食感のよさが人気!葉と色味で判別しよう【野草・山菜・きのこ図鑑】
イタドリ タデ科
爽やかな酸味と食感のよさで偏愛する地域あり
空き地や道路の法面、線路脇、荒れ地の斜面などに旺盛に生え、地下茎が強固で駆除が難しいことから雑草として嫌われる。全体に酸味がありみずみずしく、スカンポやスイバなどの地方名で知られる。学校帰りにおやつ代わりにかじった記憶のある人も多いのではないだろうか。高知県をはじめいくつかの地域では下処理をしたものがスーパーで市販されており、山菜というより野菜としての扱いを受けている。一方で海外では日本原産の侵略的外来種として知られ、イギリスではこれが生えた土地の不動産価値が下落することから恐れられている。
● 採れる場所:身近
葉の付き方と独特の色味で判別する
春先、アスパラガスによく似た新芽を出す。大きく成長するものではしばらくアスパラガス状だが、通常は赤みの強い葉をすぐに展開させる。茎は「タケ状」で、成長は極めて早い。皮はむきやすく内部はみずみずしい。かじると梅干しのような爽やかな酸味がある。
【出典】『野草・山菜・きのこ図鑑』著:茸本 朗