ファミリーマートコカ・コーラ 海老名のごみ分析 再生ボトル100%へ本腰
海老名市に工場を構えるコカ・コーラボトラーズジャパン(株)と(株)ファミリーマートが10月16日に市内でごみを集め、空きペットボトルの状態を調べた。両社は再生率100%のボトルで茶を製造販売しており、結果をもとに効率的で高品質なリサイクルを探る。
2社はこれまでにも共同事業を展開し、ボトルのリサイクルをウェブ追跡する実証実験を行ってきた。ファミリーマートは今夏から再生ボトルを100%使った「ファミマル茶流彩彩玄米茶」を販売し、コカ・コーラの海老名工場(上河内)で製造している。
沿道では2社の社員48人が工場周辺を歩き、高架下や雑草の茂みなどから約16kgのごみを集めた。中には2ℓボトルや車のハンドル、コンロなどもあり、参加者は「こんな大きなものまで」と驚いた様子だった。投棄され時間が経ったボトルはつぶれたり吸い殻や茶色い液体が残るものもあり、リサイクルできない事が判明。さらにファミリーマート2店舗の回収ボトルも調べたところ4分の1から飲み残しや異物が見つかった。自販機の回収箱も分析した結果、少量の異物があり、ゴミ箱として見られているようだったという。
コカ・コーラボトラーズジャパン・サステナビリティリレーション部の藤久保敦士さんは「思ったよりペットボトルごみが多い。多くの人に資源としての適切な処分が広まれば」と語り、ファミリーマート環境推進グループの原田公雄さんは「100%リサイクルの実現にはきれいなボトルがもっと必要。現状を知り今後を考えるきっかけになった」と話した。