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俺たちのかつや、「牛・豚・鶏のトリプルカツ丼」で早くも2025年の覇者に! カツ丼、牛丼、チキン南蛮を同時に摂取できるタイパの鬼!!

ロケットニュース24

やはり「かつや」を超えられるのは「かつや」だけなのか?

俺たちの心のとんかつチェーン「かつや」が2025年1月10日、新年一発目となる期間限定メニューを発売した。その名も『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』。

昨年発売された『かつやのトリプルカツ丼』とよく似た商品だが、今年はあらゆる面でパワーアップしており、私(あひるねこ)もいまだに意味がよく分かっていない状態だ。ぜひ頭を空っぽにして読み進めてほしい。

・「かつや」新商品

それにしても去年の『かつやのトリプルカツ丼』は壮絶だった。カツ丼・牛丼・親子丼を一つの器に集結させるという前代未聞のトリプルブッキング。あれを超えるカオスには滅多にお目にかかれない……と思ったのも束の間。

それをたった1年で、あっさり更新してくるのが俺たちの「かつや」である。新商品『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』は、親子丼の代わりになんとチキン南蛮がメンバー入り。いろんな意味でさらに濃いメンツとなってしまった。

しかも今回は、サイズが2種類あるのだ。よく聞いてくれ。LとHである。EXILEの事務所かよ。そんなサイズ初めて聞いたわ。

普通に考えたらLの方が大きそうなものだが、「かつや」によるとLは “ライト” だからチキン南蛮1個、Hは “ヘビー” だからチキン南蛮2個らしい。お前は何を言っているんだ?

価格は丼のLが税込935円、Hが税込979円。定食だとLが税込1045円、Hが税込1089円となっている。もちろん私は丼のHを選択。年末年始で弱った胃袋に投下された「かつや」からの特大お年玉が……

これだ!!

・カロリー三色丼

見たまえ、七草がゆの治癒を完全無効化するかのようなこのルックス。「かつや」の辞書に節制という文字はないのか? 詳しく見ていこう。

カツ丼……

牛丼……

そしてチキン南蛮。

事あるごとに “小学生が考えたようなメニュー” と言われがちな「かつや」であるが、さすがにこんなん小学生でも思いつかないだろ。思ったとしても、たぶん遠慮して踏みとどまるぞ。

「かつや」とは子供心をより暴力的に先鋭化した結果生まれた、童心暴食集団なのかもしれない。どんな会社だ。

なんてことを考えつつカツを食べていたら……

おや? いつの間にか牛丼とエンカウントしていることに気付く。こんなアハ体験みたいな形で牛肉に移行する食事があるだろうか? まさにシームレス。

ちなみに昨年同様、「かつや」の牛丼はなかなかおいしい。数年前と比べて明らかに進化している。素晴らしい企業努力だ。そこはまともなのかよ。

ただ、一つだけ去年と大きく異なる点があった。そう、チキン南蛮の存在だ。頭をガツンと殴られたような衝撃で語彙がすべて吹き飛んでしまったのだが、何というか……

強ぇ。

・強い

コイツだけちょっと積んでいるエンジンが違う。デカいし濃いし、何より自己主張が強すぎる。たまたまタルタルの量が多かったからかもしれないが(それにしても多すぎるだろ)、ハッキリ言って今年はチキン南蛮の独壇場である。

これにより丼の上では、カツ丼と牛丼がチキン南蛮の副菜になるという意味不明な事態が発生。鶏の箸休めに牛と豚をつまむという、食肉史に残るであろうバグに私も驚愕するしかなかった。

だが真に驚くべきは、LとHの価格差がたったの44円であるという事実だろう。そう、なんと44円でチキン南蛮が倍になるのだ!

……は?

もはやHを選ばない選択肢は存在しないというか、逆にLを頼んだら損すると思われる。注文の際はくれぐれも気を付けてほしい。

・Z世代にも対応

こうして新年早々炸裂する「かつや」の真顔のジョークを全身に浴びながら、私の脳裏には「実は『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』って、極めて現代的な食べ物なのでは?」という考えがチラチラと浮かんでいた。

冷静に考えてみてほしい。カツ丼と、牛丼と、チキン南蛮を同時に摂取できるメニューが他にあるだろうか? 極端な話、「かつや」「吉野家」「やよい軒」を1日でハシゴするようなものである。市場調査かよ。暇すぎるだろ。

それが『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』なら、一度の注文ですべて達成されるのだ。何という「タイパ(タイムパフォーマンス)」の鬼……! まさに令和の申し子。早くも2025年の覇者は決まったかもしれない。

まあ、カツ丼・牛丼・チキン南蛮をまとめて食べたいなどと考える愛すべきバカが「タイパ」という概念を持ち合わせているとは到底思えないが、そういったニーズにも対応できるポテンシャルが『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』にあることは間違いないだろう。

もちろん、具に対してご飯の量が貧弱、「かつや」にしては高額すぎるという欠点もあるにはある。しかし、私にとって「かつや」の期間限定メニューとは、定期開催される祭りのようなもの。

そういう意味で『牛・豚・鶏のトリプルカツ丼』は、これ以上ないほどの特大打ち上げ花火と言えるのではないか。2025年も頭からっぽで楽しみたい人はマストで注文し、ぜひ途中で胸焼けを起こしてほしい。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.

★「かつや」関連の記事はこちら → シリーズ「かつや激闘集」

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