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こだわった【名付け】 夫婦で譲らず、ついには喧嘩に…

たまひよONLINE

40代ママライターの【あさ】です。現在は、教育工学プロジェクトの記録調査員兼ライターをしています。28歳で妊娠し、29歳で男児を出産しました。

出産予定日1ヶ月前、赤ちゃんの名前を考え始める


あれは確か、出産予定日の約1ヶ月前。おなかの赤ちゃんは、順調に育っていました。健診時に医師から、「性別知りたい?」と聞かれましたが、あえて聞きませんでした。

私は女の子を、夫は男の子を希望していて、「どちらが生まれるかはお楽しみにしよう」と、夫と決めていたからです。予定日近くになると、「性別はともかく、とにかく元気に生まれてほしい」と、それだけを願うようになりました。

会社も産前休暇に入り時間に余裕ができたころ、私は夫に赤ちゃんの名前を考えようと提案しました。それで、名づけ本を何冊か買い、ネットで検索を始めました。その時は、「名前は、親から子どもへの最初のギフト」という素敵な言葉に、自分が縛られるとは思いませんでした。

「名前は一生もの」私のこだわりは、字画と姓名判断


名づけに関して、私は“字画と姓名判断”重視派でした。考えた名前はすべて、ネットで完全無料の姓名判断をしていました。

ところが、自分で考えた名前は、天格、人格、地格、外格、総格、五行・三才配置のすべてが大吉とはいかないのです。何かが大吉なら、何かが凶でした。仕方がないので、苗字に合わせて、字画や姓名判断がすべて大吉の名前を選べる名づけの本を新たに購入し、その中から、男の子と女の子の名前の候補をいくつか選びました。

ちなみに自分の名前を姓名判断したところ、旧姓は大吉だけでした。親もこだわってつけたのだとわかりました。

「名前は思いが大事」夫にはつけたい名前があった!


お互いの名前の候補を披露することになったときのこと。「女の子には、昔からつけたい名前があるんだ」と夫が言うので、私は大変驚きました。「男の子欲しいんじゃなかったの? 歴代の彼女の名前じゃないでしょうね。嫌だよ」と言うと、「高校の古典で習って、いいなと思っていたんだ」と言うのです。漢字一文字の古風な読みの名前でした。

聞いたときには、「へぇ。いいんじゃない」と言った私でしたが、姓名判断をしてみると、凶だらけの名前です。夫に「姓名判断の結果は、悪いよ」と言いました。

そこで、「それが何?」と夫が反応し、そこからお互い譲らず、険悪な雰囲気になりました。

喧嘩していたら、生まれてくる赤ちゃんがかわいそう


夫に「男の子ならあなたが、女の子なら私が名前を決めるのはどう?」と提案すると、夫も賛成しました。そのころ私は里帰りをしていたため、翌週、また候補を持ち寄ることにしました。母に愚痴を言うと「夫婦喧嘩していたら、生まれてくる赤ちゃんがかわいそうよ」と言われ、はっとしました。

私は軽い気持ちで夫の名前を姓名判断で調べてみました。するとすべて凶。夫の親も、字画にまったくこだわっていなかったのです。

翌週、夫は男の子の名前を新たに2つ考えていました。1つは姓名判断的には、まずまずで、もう1つは最高の名前でした。私は女の子の名前を言いました。姓名判断はイマイチですが、夫のこだわりの漢字1文字で響が良い名前です。今度の候補はお互い気に入りました。

女の子の名前の候補は1つでしたが、男の子の候補は、1つは古風な名前、もう1つは今風な名前でした。決めかねたので、生まれてから顔を見て決めることにしました。立ち会い出産の末、生まれてきたのは男の子。顔を見ると眉がすーっと細かったので、今風な名前にしよう、と夫に言うと賛成しました。名前が決まり、初めて呼びかけたときの嬉しさは今でも覚えています。今、息子が苗字のあだ名で呼ばれているのは、少々残念です。

[あさ*プロフィール]
あさです。夫と息子の3人家族です。0歳で息子を保育園に預け、正社員で働きながら、ワンオペ育児をしてきました。月日の経つのは早いもので息子は今年高校受験です。皆さまに役立つ記事が書けるよう頑張ります。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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