高値キャベツを乗り切る専門家レシピ!お好み焼きやトンカツにおすすめ野菜とは
キャベツの高値がまだ続いています。
農林水産省が発表したキャベツの平均価格は平年と比べて約3倍の534円(1月15日現在)。
この状況に代わりとなる食材はないのでしょうか?
乗り切るレシピをフードコーディネーターに聞きました。
連載「じぶんごとニュース」
キャベツの高値には売る方もびっくり
キテネ食品館手稲店で話を聞きました。
田中秀敏店長は「僕も八百屋を長くやっているけど、こんなこと一度もなかった」と話すのが、キャベツの価格。
1か月半以上高値が続いているのは記憶にはないといいます。
原因は、愛知県、千葉県など本州の主な産地が干ばつで生育不良となったため、出荷量が減少してしまったこと。
農林水産省の最新の価格調査によりますと、キャベツ1キロ当たりの値段は平年の3倍以上になっています。
札幌市内のスーパーや小売店、道の駅など6つの店で1月17日時点の時点の値段(直径約15センチ・1玉)を調べてみると…
321円~700円という結果に。
う~ん…正直、一番安い値段でも、例年よりは手が出にくいですよね…。
では、いくらなら買うか…その境界についてアンケートをとってみました。
「400円を超したら買わない。390円なら買うかな」
「高いので、ロールキャベツは無理です。400円ですかね」
「玉ねぎを入れたり、ニンジン入れたり、安い食材を入れて、かさ増ししています」
「希望は300円ぐらいでしょうね。今、500円以上するから食費が倍ぐらいになった感覚がしますね」
「私はキャベツが好きなので500円までなら買います。栄養が素晴らしいし、ホイコーローにしても千切りにしてもなんにしてもおいしいので」
街で50人に調査した結果、300円台から400円までが一番多くなりました。
皆さんのボーダーラインはいくらですか??
さて、そんな手が届きにくくなってしまっているキャベツ。
代わりに何を使ったらよいか?
レシピ開発もするフードコーディネーターの菊田ゆりかさんに聞いてみました。
「お好み焼き」の場合
キャベツの代わりになるのはジャガイモ。
メークインをスライサーでカットしてお好み焼きにいれると食べ応えもアップして、シャキシャキ感も楽しめます。
ポイントは、水にさらして、でんぷんを抜くことです。
「トンカツ」の場合
トンカツに添えるのは、ダイコンの千切りがオススメ。
さらにカイワレやシソを入れると、色どりもよくさっぱりとして美味しくいただけます。
「モツ鍋」の場合
モツ鍋には白菜を使うと、食材のうまみを吸うのでおいしくなります。レタスでもOK。
キャベツ高騰はいつまで
札幌市中央卸売市場青果担当者によりますと、キャベツの市場相場は今まさに徐々に下がっているということです。
天気が回復して、本州の生産が増えてきたため、1週間単位でキロ単位で100円ずつ下がっていくイメージです。
ただし、すぐに小売価格に反映されるとは限りません。
スーパーや小売店では、赤字覚悟で安くしているところもあります。
経営を維持していくために、これまでの赤字を補填するために、今の値段が少しの間続くかもしれないということです。
価格が落ち着くのは3月。
気温が上がり収穫量が増えて価格が安定する見通しです。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年1月17日)の情報に基づきます。