【京都芸術】山頂の芸術村で「第36回 京都西山高原アトリエ村展」が開催
京都市西京区大枝沓掛町にある「西山高原アトリエ村」で、第36回目となる「京都西山高原アトリエ村展」が開催されました。芸術村の作家の皆さんが年に一度の大展示を行っていましたので、その様子をご報告します。
山頂にある芸術家の村「西山高原アトリエ村」
西山高原アトリエ村は標高430mの山頂に芸術家や工芸作家が集まり工房を連ねる芸術村です。
西山高原アトリエ村がある京都市西京区大枝沓掛町は、近くに京都市立芸術大学沓掛キャンパスがあり、芸術に馴染みの深い場所です。
西山高原アトリエ村は、京都霊園と京都成章高等学校の間を抜ける山道を登った先にあります。
かなり急こう配の坂道なので、アトリエ村にたどり着くのは一苦労ですが、こうした入村が困難な道のりは、隔離された場所にある芸術村が、どのような場所なのかと期待感を高めてくれます。
自宅兼工房で作品を展示
芸術家の皆さんの多くが、作品を自宅兼工房で展示されています。
毎年GWに開催される西山高原アトリエ村展は、芸術家の皆さんの工房や作業場を見学させていただける年に一度のチャンスです。
ふだんの西山高原アトリエ村はとても静かとのことですが、この日は多くの訪問客で賑わっていました。
手作りのフードコーナーも充実
イベント期間中はアトリエ村の皆さんがフードコーナーでイベント客をもてなしてくれます。
手作りのパンや釜めし、ちぢみなど、アトリエ村の皆さんが自慢の得意料理を持ち寄って安価で販売しています。
この日は「ちぢみ(200円)」と薪で炊いた「釜めし(400円)」を頂きました。
「釜めし(400円)」は薪で羽釜を炊くという本物志向の釜めしで、本当に美味しかったです。
ちぢみや焼きそばも、バーベキューコンロで焼いてくださるので、焼き立てをいただくことができます。
フードコーナーのお迎えにはカフェコーナーもありました。
コーヒーとレモネードが販売されていましたが、おすすめはレモネードです。
レモンをきび砂糖で漬け込んだ手作りのシロップを「炭酸ソーダ」「ホット」「レモンティ」でいただけます。
きび砂糖で浸けたシロップは、風味豊でコクがあり、喉に絡みつかないスッキリとした甘さでした。
アトリエ村内の保育園でもからあげやおにぎりが販売され、こちらも大盛況でした。
特に、今日のイベント中に爆誕したゆるキャラ「からまるくん」印のから揚げは大人気で、販売を開始して一時間ほどで完売してしまう程でした。
手芸や染色・お土産品コーナー
こちらの倉庫では手芸や染色、お土産品が並べられていました。
いずれもプロの芸術家が手掛けた手作りの品で、ここでしか手に入らない逸品ばかりでした。
本格的なプロの手作業を体験
京都西山高原アトリエ村展では体験コーナーも充実しています。
プロの芸術家の皆さんが実際に使用している器具を使い、体験とは思えない本格的な作業を行うことができます。
子供たちに大人気の体験コーナーですが、大人が挑戦しても楽しめる内容でした。
紙漉き以外にも染物、陶芸、木工などなど、いずれもプロの芸術家が手解きをして下さる貴重な体験が楽しめます。
アートのかけら(スタンプラリー)
「アートのかけら」はアトリエ村のイベント期間中に行われるワークショップ型のスタンプラリーです。
参加者は壁掛けタイプのオブジェとなる看板を購入しイベントエリアを散策します。
イベント会場には随所に「アートのかけら」という、芸術家の皆さんが作品の制作過程で出た「かけら(端材)」を並べているので、みつけたら看板に好きなように木工用接着剤で貼り付けます。
会場を一回りすれば自分だけの素敵な壁掛け看板ができあがります。
自分だけの特別な思い出の作品となりますので、ぜひ、参加することをおすすめします。
「京都西山高原アトリエ村展」は毎年GWに開催
「京都西山高原アトリエ村展」は毎年GW期間中の5月3日と4日に開催されています。
イベント開催時以外でも、京都西山高原アトリエ村は、さすが芸術村というだけあって、少し歩くだけで至る所で芸術作品と出会えます。
そんなエリア全体が芸術のテーマパークのような京都西山高原アトリエ村にぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか?
基本情報・アクセス
<第36回 京都西山高山アトリエ村展>
◇開催日時
・2025年5月3日(土)~5月4日(日)
10:00~17:00
※2025年のイベントは終了しています
※本イベントは毎年5月3と4日に開催
※2026年は5月3日(日)4日(月祝)に開催予定
◇開催場所
・京都西山高山アトリエ村
◇入場料
・無料
<京都西山高山アトリエ村>
◇所在地
〒610-1106
京都府京都市西京区大枝沓掛町
◇バス
・京都市バス:沓掛西口より 徒歩50分
◇駐車場
・イベント期間中のみ臨時駐車場アリ
※京都西山高山アトリエ村は施設ではなく芸術家の皆さんの生活の場です。
※イベント開催時以外での入村には生活の平穏を乱さない配慮が必要です。