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待望のカフェ併設!移転リニューアルした「オー フィル ドゥ ジュール」最旬の魅力に迫る

UMAGA

桜坂 オー フィル ドゥ ジュール

全国にファンを持つパティスリー「pâtisserie au fil du jour」(以下「オー フィル ドゥ ジュール」)が、10月26日に移転・グランドオープン!

――そんな突然のニュースに驚いた方も多いのではないでしょうか。

しかし、心配はありません。
移転先は、旧店舗と同じ桜坂1丁目のはなみずき通り(桜坂桧原線)沿い。待望のカフェを併設し、さらに進化した新生「オー フィル ドゥ ジュール」が誕生しました。

以前は深いブルーのファサードでしたが、新店舗は淡いオリーブグリーンを基調としたシックな佇まい。入口は写真の右端に映る扉ではなく、その先にあるポーチライトの先です。早速、中へと足を進めましょう。

まずは動画で店内をサラリとチェック!
細いアプローチを抜けた先には開放的なパティオがあり、向かって右手にある扉がショップへの入口です。注目のカフェスペースは向かって正面に位置し、ショップと繋がるように併設されていました。

その人気がゆえに、以前は店舗外の通りで入店の順番を待つ……ということも多々ありましたが、新店舗はぐんと広々、パティオや奥行きがある造りなのでその心配もありません。プティガトー、ホールケーキやタルト、焼き菓子などのギフトコーナーと売り場も区切られており、とても選びやすいです。「お客様により快適にご利用いただけるように」との配慮が、至る所に感じられました。

「洞窟の中に迷い込んだような空間、他にはない雰囲気にしたいと考え、建築デザインをお願いしました」。そう話すオーナーシェフ・吉開雄資さんの言葉通り、店内はどこか密やかで、ショーケースに並ぶプティガトーは洞窟に隠された宝物のよう。大人の上質さがありながらも、好奇心をくすぐる空間デザインにワクワクが止まりません。

吉開シェフといえば、パリの五つ星ホテル「ホテル ル ブリストル」で日本人初となるスーシェフパティシエに上り詰めた経歴を持つトップクラスのパティシエ。グルマンな読者の皆様にはもう説明不要かもしれませんが、UMAGAの記事でも詳しくご紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。

吉開シェフが手がけるアーティスティックで魅惑的なプティガトーは常時15種類ほど、焼き菓子は20種類ほどをラインナップ。タルトやホールケーキ、ギフトに大人気の「ビスキュイ モカドール」(1本入り891円〜)も、もちろん健在です。

早速お買い物……といきたいところですが、今回のお目当ては新しく併設された「café laurent」(カフェ ローラン)。店名は、吉開シェフの恩師である「ホテル ル ブリストル」のシェフパティシエ、故ローラン・ジャナン氏の名前に由来します。

“パティスリーの流れゆく1日”を意味する「パティスリー オー フィル ドゥ ジュール」という店名も、ジャナン氏の書籍タイトルから譲り受けたものであり、吉開シェフの師に対する深いリスペクトや絆が感じられますね。

カフェには6席のカウンターに加え、2人掛けのテーブル席も3卓を用意。ワンドリンクオーダー制で、購入したケーキや焼き菓子を味わうことができます。スタイリッシュな中にも木の温もりを感じる空間は居心地が良く、バーやサロンを思わせる落ち着いた雰囲気。音響や器にもこだわりが光ります。

コーヒー好きだったローラン・ジャナン氏にちなみ、「café laurent」では紅茶に加えてコーヒーにも力を入れているそう。福岡の人気ロースタリー「COFFEE COUNTY」監修の元ハンドドリップを学び、設備を整え、「オーフィルドゥジュール」のケーキや焼き菓子に合う一杯を提供しています。現在コーヒーメニューにオンリストされているのは、「COFFEE COUNTY」で焙煎された「コロンビア」のハンドドリップコーヒー(700円)や、スペシャルブレンドのエスプレッソなど。

「少しずつメニューを増やし、いずれは全国各地のロースタリーともコラボするなど、色々と挑戦していきたいですね。ローランの命日である7月7日には、限定のデセールを出したいとも考えています」と吉開シェフは話します。

席に着いてオーダーしたのは、秋から冬にかけて登場する「タタン」(918円)。紅玉で作られることが多い「タタン」ですが、吉開シェフは硬さと酸味のバランスを考えサンフジを厳選しているそう。バターを使わずキャラメルだけでじっくり炊き込んだ飴色のリンゴを何枚にも重ね、センターにはクレームバニーユと発酵バターが仕込まれています。

リンゴを炊くときにバターを使わないことで、冷えた時のざらつきがなくなり、舌触りはより滑らかでジューシーに。タルトではなく自家製のクロワッサン生地を成型して土台に据えることで、よりザクザクッとした食感を引き出しています。

そしてもう一つ忘れてはいけないのが、9月中旬ごろから11月下旬ごろまで登場する「オー フィル ドゥ ジュール」の秋の風物詩。フランス産マロンペーストと和栗を贅沢に合わせたマロンクリームを注文ごとに絞る逸品「モンブラン フレ」(926円)です。
“フレ”とはフランス語で“フレッシュ”を意味し、土台は軽やかな口溶けのメレンゲ。中心には甘さを極限まで抑え、バニラの香りを際立たせたピュアな九州産の生クリームを忍ばせています。

「儚いメレンゲの食感、絞りたてマロンクリームの豊かな香りや口溶けを最大限に味わっていただきたい」との思いから、推奨されている賞味期限は30分〜1時間以内! 「車の中で食べてた〜」という方や遠方からお越しの方も、これからは「café laurent」でゆったりと味わうことができますよ。

また、12月21日(土)〜25日(水)のカフェ営業はお休みとなりますが、毎年大人気のクリスマスケーキが今年もお目見えします。予約受付期間は12月3日(火)19:00までとなっており、その他の詳細はインスタグラムやオンラインショップをチェック!

ホールケーキでだけでなく、限定の味を含む7種類ほどのプティガトー(写真)も登場するそうで、こちらも見逃せません。※限定プティガトーの予約・お取り置きは不可

――桜坂に根を張り、美しい花を咲かせた「オー フィル ドゥ ジュール」。その輝きは一層増して、福岡のスイーツ業界にまたしても新たな風を吹き込んでくれそうです。

pâtisserie au fil du jour(パティスリー オーフィルドゥジュール)
福岡市中央区桜坂1-6-33 イスパハン1F
092-707-0130

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