Yahoo! JAPAN

『マダム・ウェブ』主演、不振は「私のせいではない」 ─ 「委員会や創造性のない人たちに決められた」「途中で別のものに変わってしまった」

THE

ソニー・ピクチャーズによる2024年のマーベル映画は、スタジオにとって苦い経験となった作品だ。興行収入も批評家・観客評価も惨敗を喫し、ソニーによる『スパイダーマン』関連映画シリーズにブレーキをかけるきっかけの一つとなった。苦戦が話題になったのち、主演のダコタ・ジョンソンは、アメコミ映画について「二度とやらない」とコメントしたことも話題となった。

ところがジョンソンは米で、『マダム・ウェブ』への新たな見解を示している。インタビュー中に同作の話題に触れられると、ジョンソンは“目を細めて姿勢を正し”、作品の失敗について「私のせいではないです」と少し笑って答えたという。

ジョンソン曰く、『マダム・ウェブ』は最終的に、当初のビジョンとはかけ離れた作品になり変わってしまった。「多くのクリエイティブ上の決定が、委員会によって行われる、ということがあるんです。あるいは、まるで創造性のない人たちによって決められてしまう。そういう中でアートを作るのはすごく難しい。エンターテインメントを作るのも難しい」とスタジオのあり方を批判しながら、「残念ながら『マダム・ウェブ』では、途中で別のものに変わってしまった。その時点で私は、ただ乗り物に乗っているだけという状態になってしまった」と振り返った。「でも、そういうものです。大予算映画が失敗するのは、よくあること」。

苦い経験となったが、「手当の絆創膏は持ち合わせていない」と心境を語るジョンソン。以前にはアメコミ映画との決別を語っていたが、今回は「私としては、“もう二度とやらない”ということはありません」と改めた。「もっと小規模で、うまくいかなかった映画だってやってきた。だから気にしませんよ」。

ジョンソンは『マダム・ウェブ』製作中にさまざまな介入があったことを示唆しているが、同じような情報はアーニャ役イザベラ・メルセードからも語られている。「 “船頭多くして船山に登る”って感じで、誰かが良かれと思ってやったことも、他の誰かはその意味合いを理解できていないこともあると思います」と、クリエイティブ上の不和があったことをのだ。

一方、ソニー・ピクチャーズでCEOを務め、2025年初に退任したトニー・ヴィンシクエラは、作品の不遇はマスコミや批評家のせいであると。「『マダム・ウェブ』劇場興行の不振は、マスコミが酷評したためです。あれは悪い映画ではなかった。ではうまくいっています。どういうわけか、マスコミは我々に『クレイヴン』や『マダム・ウェブ』のような映画を作って欲しくないと決め込んで、批評家たちがぶち壊したのです」。

『マダム・ウェブ』での経験を良いものに転換したのが、ジュリア・コーンウォール役のシドニー・スウィーニー。「楽しかったから、別にいいんです。仕事が楽しければ、興行収入の結果はどうだっていいかな」とスウィーニーは、この大作への出演をきっかけとして、主演作のヒットや大作へのオファーといった快挙を続けている。

Source:

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 「落語界でも…」広陵高校の暴力事案について甲子園ファンの噺家・春風亭一蔵が私見

    文化放送
  2. 完売続出!日焼けキティちゃんのポーチ&ミラー付録が大人気!見かけたら即ゲットしてね♪

    ウレぴあ総研
  3. 【レパードS】距離変更後もユニコーンS組が好走! 過去10年の傾向から見る人気と配当は!?

    ラブすぽ
  4. 【薬味まみれの冷やっこが最高すぎた】「食欲ない日でも食べたい」「夏はもうコレでいい」ヘビロテ確定の冷やっこレシピ

    BuzzFeed Japan
  5. 15%上乗せトランプ関税発動で日本はどうなる?識者の見方は「もう石破辞めろ」

    文化放送
  6. お弁当箱の中身が腐る、「歯磨きしたよ」はウソ?発達障害息子の衛生観念が心配!わが家の改善策は

    LITALICO発達ナビ
  7. 県、地区制し3年連続全中柔道 岡山学芸館清秀の北山暖さん

    赤穂民報
  8. 「あの日、できなかったアオハル”を取り戻す」Z世代による広島最大級学生イベント「青春祭2025」

    旅やか広島
  9. 「みんなに愛される場所になりたい!」園芸とカフェが融合されているカフェ「plants and cafe LiGO」【山形県天童市】

    ローカリティ!
  10. 万博へ船でアクセス! “十三” から淀川経由で “夢洲” への新航路の社会実験、大人2,000円・子ども500円で 8/23, 9/4, 9/20の3日で実施

    鉄道チャンネル