森永氏「どこかの協力は得ないと政権を続けられない」自公過半数割れの衆院選 各党の今後の動向に注目
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)
10月28日の放送では大竹と、経済アナリストの森永卓郎氏が、27日に投開票された衆院選の開票結果に関する記事を取り上げ、今後の各政党の動向について語った。
石破茂首相は自公過半数割れの結果を受け、周囲に対し辞任はせず政権維持に向け国民民主に協力を呼びかける意向を示している。
大竹まこと「石破さんにしてみれば、総理になりました、あれよあれよという間に負けました、これに大きく責任が関わってくるのかなあと思っていそうですが……」
森永卓郎氏「責任は大きいんですけど、とりあえず自分の政権を続けようと思ったら、1ヶ月以内に特別国会を開いて、首班指名選挙をしなければならないわけです。だけども、自公で半数割れてしまっているわけですから、どこかの協力は得ないと政権を続けられない」
大竹「そうですよね」
森永氏「一説によると、もう国民民主の玉木(雄一郎)さんのところへ行っているんじゃないかと」
大竹「早い(笑)」
森永氏「『どうかひとつ、一緒にやってくれませんか』と。玉木さんは一貫して連立には入らないと仰ってるんですけれども、政治の世界は何があるかわからない」
大竹「でも玉木さんは、そういうところには与しないって仰っていて。しかも国民民主はすごい票を伸ばしていますよね。103万円の壁を問題視していたのも玉木さんですよね」
森永氏「私は玉木さんのその説は正しいと思っていて。だって物価がどんどん上がっているのに、壁の部分が全然上がっていなかったら税金かかる人ばっかりになっちゃうから。特にパートタイマーとか、派遣で働いて103万に抑えている人は苦しくなってしまう。それを178万円まで増やしましょう、と。これが国民の心に響いたんだと思うんですね。だから連立に入らなくてもパーシャル連合、あるいは閣外協力という形で、その際の取引材料になるのではないかと。つまり、103万円の壁を上げてくれれば協力しますよ、と。ただこれ増税したくてしょうがない財務省がすごく嫌がるんですよ。でもそれをしないと政権が維持できないっていうんだったら黙らせるしかないわけですよね」
大竹「でもこうなったからには、与党にくっつかないで野党同士で組めば政権もいけなくないわけじゃないですか」
森永氏「野党中心の政権を作るという構想はひとつの可能性としてあるんですけど、ここで頭に入れたくないと言われている人たち……例えば日本共産党だとか。野党の中でも共産党と組むのは嫌だと言っている人が結構いるんですよ。あとは社民党も嫌だと。さらにれいわ新選組はお下劣なので嫌だという人もいる」
大竹「これだけ政局が動いたのも共産党のおかげがあるじゃないですか」
森永氏「そうなんです、だけど共産党を毛嫌いする議員も多いのが現実なので、野党が一本化でまとまるぞ! とすんなりいけるのか……だって今回選挙協力だってできなかったんですよ。ちょっと短期間では苦しいかなって」
大竹「これでもし野党が一本化を図っていたらもっとどうなるかわからなかったですよね」
森永氏「そう。ただ野党が連立して政権をとろうとしたときに誰がトップになるのかというのも問題なんですね……」