城から読み解く伊賀の歴史 書籍出版 郷土史研究家の福井さん
三重県伊賀市の伊賀上野城を管理する伊賀文化産業協会で長年専務理事を務めていた郷土史研究家の福井健二さん(87)が、伊賀上野城と城下町の歴史などをまとめた書籍「城からみた伊賀の歴史」を自費出版した。
書籍は「研究してきたことを書き残してほしい」と友人らから要望があり、執筆を決めた。伊賀上野城と城下町の成り立ちや、上野城跡の敷地内にそびえていたとされる戦国大名・筒井定次が築いた天守、名張藤堂家と名張城についてなどを紹介。当時の絵図や文献、手書きの図面と合わせて全5章にまとめている。
書籍はA5判、190ページで税込み2200円。300部を発行し、岡森書店白鳳店(同市平野西町)と井筒屋あかもん店(同市上野丸之内)で取り扱っている。また、伊賀市上野図書館と名張市立図書館にも寄贈している。
福井さんは「40年近く研究してきた集大成。人の生活や文化の中心に城があることを認識して頂きたい」と話していた。