福岡・大分で“あたらしい”を体感する旅。グルメも歴史も温泉も、まるごと楽しもう!②~大分編~
2024年は福岡・大分がアツい! 玄界灘が育む海の幸や地球のエネルギーに満ちあふれる温泉天国まで、旅する理由に事欠かない。大分県では、あの人気漫画を大満喫できるスポットも? 定番スポットも新たな魅力を携えて動き出す旅、大分編へと出発!
福岡・大分デスティネーションキャンペーン開催中!
2024年春のデスティネーションキャンペーンの開催地は福岡県&大分県。
食・温泉・絶景・アート……なんでもそろう2つの県をぐるりと周遊。定番スポットも新しいお目当ても満喫できる、身も心も幸せにあふれる旅に出かけてみませんか。
●福岡・大分デスティネーションキャンペーンの概要はこちら
https://fukuoka-oita-dc.jp/
大分県に到着。日田市で待ち受けるのは、巨人?
福岡と大分の県境に位置する日田市は、漫画、アニメ好きなら一度は訪れておきたい場所。『進撃の巨人』作者の諫山創(いさやまはじめ)さんの出身地であるここには、人気キャラクターの銅像や巨人が出現したスポットまで、ゆかりのスポットが多数存在するのだ。まず訪れたいのは、貴重な複製原画がずらりとそろう『進撃の巨人 in HITA ミュージアムANNEX』。各巻の名シーンを間近で見られるファン垂涎(すいぜん)のスポットだ。複製原画に添えられた作者のコメントもおもしろいので、ぜひ一枚一枚じっくり時間をかけて鑑賞してみて。
【進撃の巨人 in HITA ミュージアムANNEX】
☎050-5370-0203
10:00~19:00、不定休。700円
大分県日田市高瀬6979(サッポロビール九州日田工場敷地内)
JR久大本線日田駅から車10分
『進撃の巨人』ゆかりのスポットはほかにも。なんでも日田には、巨人が初めて姿を現した場所があるとか。向かった先は大山ダム。巨大なダムの壁は、作中で主人公たちの住む街を守っていたウォール・マリアのよう。専用アプリをダウンロードして壁にかざすと、ARでダムの向こう側から巨人が出現! 主人公たちの銅像の悲痛な表情にも納得だ。
【大山ダム】
☎0973-52-2445
8:30~17:00、土・日・祝休(下流広場は無休)
大分県日田市大山町西大山2008-1
日田駅から車20分
その迫力は巨人級。勇壮な山鉾にほれぼれ
日田に来たなら見ておきたいのが、ユネスコ無形文化遺産にも登録される日田祇園の曳山行事。300年以上もの歴史をもち、祭りの日には豪華絢爛な山鉾が日田の町を巡行する。大迫力の祭りは例年7月後半の開催だが、それ以外の季節でも近くで山鉾を見学できると聞いて『日田祇園山鉾会館』へ。大きさと迫力はさることながら、山鉾にのせる人形の精巧な美しさに圧倒される。人形は地元の職人さんが一人で、毎年30体もの人形を新しく作っているそうだ。
【日田祇園山鉾会館】
☎0973-24-6453
9:00~17:00、水(祝の場合は翌日)休
大分県日田市隈2-7-10
日田駅から徒歩15分
江戸時代には交通の要衝として、幕府直轄の天領として栄えた日田。筑後川と山々が生み出す水と寒冷な気候、そして各地とつながる地の利がある日田では、おいしいお米とそれをもとに造られる酒、味噌、醬油が数多く生まれてきた。せっかくだから日田の醸造文化をお土産にと、『原治郎左衛門(はらじろうざえもん)味噌醤油蔵』へ。海外3つ星ホテルでも使われている魚醬、たまごかけごはん専用の醬油、地元のユズの香りがさわやかなぽん酢……。家に帰って使うのが待ち遠しい。
【原治郎左衛門味噌醤油蔵】
☎0973-23-4145
9:00~17:30、無休
大分県日田市中本町5-4
日田駅から徒歩9分
あっちもこっちも、モクモク……やはり温泉県は違う!
大分県に来たならあそこに行かないと。車内から見えてきたのは、モクモクと白い湯けむり。これが温泉県、これが別府か……!
鉄輪(かんなわ)温泉に着いたらさっそく湯めぐりで浸かるもよし。しかし、温泉の楽しみ方は浸かるにとどまらず。2022年にできた『地獄温泉ミュージアム』が届けるのは、温泉を「知る」楽しみ。みずからが温泉になって、雨が降り注いでから地中へ噴出するまでの旅を体験できる。館内で行うスタンプラリーもおすすめ。専用ポストカードにカラフルな湯けむりスタンプを押して、自分だけの鉄輪温泉の風景を作れるのだ。
あとは地獄蒸しで温泉エネルギーを味わって、地獄めぐりもすれば目でも温泉を楽しめる。
【地獄温泉ミュージアム】
☎0977-84-7858
9:00~17:30入館、不定休
大分県別府市鉄輪321-1
別府駅からバス20分の鉄輪下車、徒歩2分
新スポットに心躍らせ、定番スポットも学びを深めて新鮮に楽しめる福岡・大分の旅。まだまだ体験したい“あたらしい”は尽きない。次は南蔵院のでっかい大仏と東峰村の器をめがけて、旅の計画を立てなくちゃ。
取材・文・撮影=『旅の手帖』編集部 協力=福岡県デスティネーションキャンペーン実行委員会、大分県デスティネーションキャンペーン実行委員会