群馬でワインを生み出す地域創生プロジェクト「自然派ワイン醸造プロジェクト」始動
ガイアックスは2025年2月6日、群馬県庁が主導する地域創生DAO「ぐんま山育DAO」を開始すると発表した。第1弾として「自然派ワイン醸造プロジェクト」に取り組み、2026~2027年以降の醸造・販売、ふるさと納税への参入を目指す。
プロジェクトには、同社が開発したDAOの運営基盤「DAOX(ダオックス)」を活用する。DAO(ダオ)とはDecentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)の略で、参加者全員がオーナーとして主体的に活動し、意思決定を行う組織形態だ。群馬県では、地域創生を目指して「ぐんま山育DAO」を始動。その第1弾として、「自然派ワインの醸造プロジェクト」を開始した。
同プロジェクトでは、体験型の仕組みを導入。参加者が資金を提供するだけでなく、群馬の山間部にあるぶどう畑から自分専用の区画を選び、そこで育ったぶどうでつくったワインのオーナーになれる。参加者には、ワインの収益配分や優先購入の権利以外にも、収穫祭や試飲会など各種イベントへの参加特典などが与えられる。地域と関わる機会を増やすことで、当事者意識を高めてもらうのが狙いだ。
地元の事業者や自然派ワインの専門家を招集し、日本固有の山ぶどう系品種による本格ワインをつくり上げることを目標としている。醸造チームには、群馬自然派ワイン研究会代表の柳栄一氏やフランス・ボルドーで経験を積んだ醸造家の大岡弘武氏、育種家の林慎悟氏らが参加しており、持続可能な農業の実践を目指し、将来的には群馬独自の品種を開発する予定だ。
左から群馬自然派ワイン研究会代表 柳 栄一氏、醸造家 大岡 弘武氏、育種家 林 慎悟氏
プロジェクトへの参加方法など、詳細は「ぐんま山育DAO」のウェブサイトで確認できる。