【関川村で避難指示発令】9月22日にかけて大雨や強風に警戒を呼び掛け、新潟県が「大雨に関する情報連絡室会議」を開催
新潟県「大雨に関する情報連絡室会議」の様子
新潟県は9月20日、大雨に関する情報連絡室会議を開催した。9月19日から県内で発生している大雨による被害状況の確認や今後の気象状況の見通しを共有するとともに、県民に対し警戒を呼び掛けた。
北日本を東に進む低気圧からのびる前線が北陸地方をゆっくり南下しており、この影響により新潟県全域で非常に激しい雨が降りやすい状況となっている。20日の朝から下越地方を中心に、村上市や関川村、胎内市、新発田市、佐渡市には土砂災害警戒情報が発表されており、低い土地の浸水や河川の増水、氾濫の危険性が指摘され、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となっている。
前線は22日まで北陸地方に停滞する見込みで、22日には台風第14号から変わった温帯低気圧が接近するため、さらに気象が不安定な状況が続く可能性が高い。特に22日には非常に強い風が海上で吹くと予想されており、暴風警報が発表される可能性がある。新潟県では、21日から22日にかけて土砂災害や河川の増水に加え、強風に対する警戒も呼び掛けている。
9月20日12時時点で、19日に発生した大雨による住宅被害が報告されており、長岡市で13棟、糸魚川市で1棟が床下浸水している。20日の大雨による新たな被害は報告されていないが、関川村では9月20日9時45分に避難指示(警戒レベル4)が発令され、339世帯、1216人が対象となっている。避難所は村上市、関川村、新発田市、胎内市に設置され、関川村で8人、村上市で2人の避難者が確認された。
新潟県防災局危機対策課の新保直人課長は、「刻々と気象状況が変わっているため、最新の気象情報に注意を払い、ハザードマップを確認して自分がいる地域の危険性を把握してほしい。また、避難所などへの非常用持ち出し品の確認もお願いしたい」と県民に向けて注意を促した。
県民に対し注意喚起する新潟県防災局危機対策課の新保直人課長