小2男子にゲーム「アナログ攻略本」を与えた想定外の効果 「自主性」「無意識の読書習慣」が身についた実感ルポ
昔ながらのゲームの攻略本は、子どもの調べる力を伸ばしてくれるアイテムです。想像力がついたり、活字を読む力がついたりなどのメリットがたくさんあります。小2男児ママが感じた、アナログな攻略本の魅力をお伝えします。
➡︎「アナログ攻略本」で自主性アップ!(画像6点)小2男子と年長の女子を育てる、エニママライターの垣内千夏です。
今回は、私が感じた「ゲームの攻略本」の魅力についてお伝えしたいと思います。
息子の7歳の誕生日プレゼントとして、Nintendo Switchのゲームソフト『ポケットモンスター バイオレット』を購入しました。
大喜びでゲームをはじめたものの、これまで『マリオカート8 デラックス』しかやったことがなかった息子。ロールプレイングタイプのゲームは「やり方がわからない」という事態が発生しました。
「お母さん、これはどうやるの?」と、何度も聞いてくるようになり、その都度、家事の手が止まるようになってしまいました(これでは、私がゲームをしているようなもの……)。
そんな状況を打破すべく取り入れたのが、ゲームの攻略本です。
購入したのはこちらの攻略本です。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット 公式ガイドブック 完全ストーリー攻略』(スタンダーズ)
ポケモンセンターを訪れた際、スタッフの方に息子がゲームを進められていないことを相談したところ、こちらの攻略本をおすすめしてくれたため購入しました。
インターネットでなんでも簡単に調べられる便利な世の中ですが、あえてアナログな攻略本を選んだ結果、息子の自主性がレベルアップしました!
自分で調べる力が身についた
攻略本を購入して以降、ゲームをするときは横に攻略本を置いています。
わからないことは、すぐに攻略本を開いて調べる……「なるほど!」「そういうことか!」と得た知識は、ゲームですぐに活用する……。
そんなことを繰り返すうちに、わからないことは自分で調べて、自分で解決できるようになりました。
攻略本を何度も読むうちに、調べやすいようにと付箋を貼る工夫もするようになり、成長を感じました。
先日、「時間はかかっちゃったけど、やっとクリアできた!」と、無事にゲームをクリアできたことを笑顔で報告してくれました。
想像力を鍛えられる
我が家では、「ゲームは週末だけ!」というルールを設けています。ゲームができない平日、息子は攻略本を読み、次の週末には何をしたいのかを頭のなかで考えているようです。
8歳の誕生日には『Minecraft(マインクラフト)』を購入したのですが、攻略本はゲームソフトの購入よりも半年前に購入しました。
購入したのは『はじめよう! マインクラフト 2024』(スタンダーズ)です。
マインクラフトの攻略本はたくさん種類があるのですが、こちらの攻略本はすべての漢字にふりがなが付いており、小2の息子がひとりで読めることが購入の決め手となりました。
半年間、攻略本を隅から隅まで読み込み、イメージトレーニングをしてきたおかげで、ゲームを買ったその日から操作方法や遊び方はバッチリ。
「地下室のある家を建てて、庭にはトロッコを走らせる!」と、どんなものをつくりたいかもイメージできており、迷うことなく自分の想像した世界をつくりあげていました。
活字に触れる時間が増える
攻略本を購入してから、息子の活字に触れる時間は確実に増えています。
ゲームの攻略本とはいえ、ページを開くとたくさんの活字が並んでいます。本の厚みも辞書のように分厚い……。これが国語や算数などの勉強の本だったら、毎日自ら手にとって読むことはないと思います。
息子には「本を読んでいる」という感覚はあまりないようですが、攻略本を読むことも立派な読書。よい読書習慣がつきました!
「洞窟(どうくつ)」や「斧(おの)」といった、小2ではまだ習っていない漢字を読めたり、本を読むスピードが速くなったりしていることは、攻略本のおかげかなと感じています。
アナログな攻略本には想定外のメリットがたくさん!
息子がひとりでゲームが楽しめるようにと購入した攻略本ですが、調べる力や想像力が身についたことは、予期していなかった嬉しいことです。
自分に必要な情報を調べる力は、ゲームだけでなく、これからの学習面や生活面でも役立ってくれるのでは? と密かに期待しています。
ゲームとの付き合い方については、まだまだ模索中の我が家ですが、今後も新しいゲームソフトを買うときには攻略本も購入したいと考えています。
ゲームをきっかけに、子どもの調べる力や読む力を養える攻略本、おすすめです!
※記事内写真はすべて撮影:垣内千夏