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どんな人も育てられる、「きのね」の苔玉と多肉植物で日常に癒しを。

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どんな人も育てられる、「きのね」の苔玉と多肉植物で日常に癒しを。

新潟市のイベントを中心に、多肉植物と苔玉を販売している「きのね」。手のひらサイズの小さいものから、自然の力強さを感じることができる大きなものまで、多様な植物から自分のお気に入りを選ぶことができます。今回は「きのね」で植物の栽培や販売を担当する高島さん姉妹に、活動をはじめたきっかけや植物のこだわりを聞いてきました。

きのね

中野 亜希子 Akiko Takashima

1984年新潟市出身。ピアノやエレクトーンを教える音楽教室を開く傍ら、姉の麻貴子さんに誘われ農家の手伝いをはじめる。苔玉の魅力に引き込まれ、2023年8月に姉の麻貴子さんと幼なじみの友人と「きのね」を立ち上げる。苔玉の栽培担当。

きのね

髙島 麻貴子 Makiko Takashima

1981年新潟市出身。仕事の休みに農家で花や野菜の栽培を手伝い、植物の栽培の魅力に引き込まれる。「きのね」では販売のほか、お店の装飾を手掛けている。ご主人は「La Cadenza(ラ・カデンツァ)」のオーナーの高島庸平さん。

育てているだけじゃ、もったいない。

――「きのね」は3人で活動されているんですね。

亜希子さん:私と、姉と、私の幼なじみの3人で活動しています。私は主に苔玉の栽培を、幼なじみが多肉植物の栽培を、販売やイベント出店のときのブースの装飾を姉が担当しています。

――どんな経緯で活動がはじまったのでしょうか。

麻貴子さん:もともと私が仕事が休みの日に農園でお手伝いをしていて、そこに妹を誘って、妹が幼なじみと一緒に手伝いはじめて、各々土いじりにハマっていくようになったんです。

亜希子さん:私たちが、幼なじみが育てる多肉植物の大ファンで。いろんな人に知ってもらいたくて、せっかくなら販売しようと、イベントでの出店をはじめました。みんな他の仕事をしているけど、仕事っていうよりは、みんなこれでリフレッシュできているかもしれません。

――苔玉は亜希子さんが栽培しているんですね。

亜希子さん:手伝っている農家さんが、苔玉を栽培していたんです。よく売られている苔玉がどれも大きさや植物が似ていてもの足りなさを感じて、気軽に置ける小さいサイズをつくりたいと思ってはじめました。

――そもそも苔玉はどのようにつくられているんでしょうか。

亜希子さん:根が生えた状態の植物を土と一緒に丸めて芯をつくって、そのまわりに苔を貼ります。そこに糸を回し固定して、完成です。植える植物によって土の配合や苔の種類を変えて、その植物に向いたものを選んでいます。

麻貴子さん:苔は、ハイゴケとシノブゴケという2種類の苔を使っています。山に多く生息しているシノブゴケには山野草を合わせて、その植物がいた環境に近いものをつくるようにしています。

――植えるものによって使う苔を変えているんですね。

亜希子さん:毎回販売前に土や苔の組み合わせを試してから、育ってくれるものだけ販売しています。植える植物や土が少し変わるだけで枯れてしまうこともあるくらい、苔玉は繊細なんです。

個性が愛おしい、多肉植物。

──「きのね」では多肉植物も販売していますが、多肉植物とはどんなものなのでしょうか。

亜希子さん:サボテンっていうと、イメージしやすいかもしれないですね。多肉植物はお日さまが大好きで、水やりがあまり必要ない植物なんです。意外かもしれないですけど、春にかけて紅葉を楽しめますよ。

麻貴子さん:うちでは「リトープス」っていう植物が最近人気ですね。結構マニアックだからウケないかな、と思ってたんですけど、特徴をお話すると「かわいい」って言って買ってくださる方が多いんですよ。

――どんな特徴なのか、気になります。

麻貴子さん:「リトープス」は自分のことを石だと思っているんですよ。だから「生きた宝石」とも呼ばれていて。脱皮をして成長するのも面白いってお声をいただいています。

――この子たち、自分のことを石だと思っているなんて、可愛いですね。

麻貴子さん:そうそう、みなさんそうやって植物のことを「この子」って呼ぶんです(笑)。イベントに来てくださる方も、プレゼントや自分用にいちばんお気に入りの子を選びに来てくれます。

亜希子さん:女性だけではなく、男性も買ってくれたり、さまざまな年代の方に買っていただいています。中には長時間かけて選んでくれる方や、イベントに出店することを知って、「きのね」をめがけて来てくれる方もいらっしゃいます。

――植物たちもですが、器もとても素敵です。

麻貴子さん:イベントを通して知り合った、「陶工房すず」さんにお願いしてつくっていただいているんです。同じ地元っていう共通点から植物に合ったサイズで器をつくってもらうことになったんです。今では「陶工房すず」さんから、「こんなのつくってみたんだけど、どうかな?」って提案してもらうこともあります。

――イベントを通して、素敵なご縁があったんですね。植物はどのようにお世話をするといいのでしょうか。

亜希子さん:多肉植物はとにかくお日さまの当たる風通しのいいところに置くことですね。水やりは乾いてきたなと思ったらしてあげるくらいで大丈夫です。逆に苔玉は定期的な水やりが必要なんです。苔って湿気のあるイメージを持つ方がいるかもしれませんが、水の入ったバケツに沈めて水やりをするくらい、水の必要な植物なんです。

育てやすさを大切に、生活に癒やしを。

――植物を栽培するときに大切にしていることを教えてください。

亜希子さん:買ってくださった方が自分で育てるときに、育てやすいものだけを販売するようにしています。せっかく好きで買ってくれたのに、枯らしちゃうと悲しいじゃないですか。苔玉をつくるときは、その植物が苔に巻けるかだけではなく、その土と植物の組み合わせがなるべく肥料を使わずに育つか、これも必ずチェックしています。

麻貴子さん:販売しているときも、お部屋の環境にあわせたオススメの置く場所やお世話の仕方を、お伝するようにしています。私たちが育てて、しっかり育ったものだけ販売しているからこそできることだと思っています。

――おふたりは、今どんなことにやりがいを感じているのでしょうか。

亜希子さん:もともと植物を育てるのが好きっていうだけで、やりがいを感じています。実際に販売したとき、お客様の反応を間近で見れるのがとても嬉しいです。

麻貴子さん:私は出店するときの装飾を担当しているんですけど、その装飾があるからこそお客さまに見てもらえることを感じたとき、やっていてよかったなと思います。

――「きのね」の今後の目標を教えてください。

麻貴子さん:ECサイトを開いて、イベントに行けない地域や、時期にもお手に取ってもらえるようにしたいです。昨年は東京のイベントに出させていただいたんですが、そのご縁で関西のイベントのお声がけもいただいたんです。どうやって行くか、細かいことはまだ決めてないですが、関西圏のイベントにも参加してみたいです。

亜希子さん:4月から、イベントに出ることが多くなるので、みなさんに来ていただけたら嬉しいですね。植物が好きな人はもちろん、ちょっとした癒やしが欲しい人にもオススメなので、ぜひイベントでお気に入りを探しに来てください。

きのね

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