患児ときょうだいに夏祭りを 横市大学生ボランティアが企画
南区六ツ川にある県立こども医療センターの患者家族のための滞在施設「リラのいえ」で8月13日や22日に夏祭りが行われた。横浜市立大学=金沢区=の学生ボランティア団体「onebyONE」が、患児やきょうだい児らに、楽しんでもらおうと企画した。
学生ボランティアは子どもたちが縁日気分を味わえるような安全で楽しい工作やミニゲームを考案。参加した子どもたちは、自作のうちわで風船を飛ばすゲームやペットボトルキャップを使った金魚すくい、紙コップのロケット発射ゲームなどを楽しんだ。
幼い時から同センターに通う青森県在住の志田煌斗くんは双子の弟・零磨くんとゲームや工作を楽しんだ。母親の史枝さんは「人の多い夏祭りは感染症などが気になる。こうした催しは個人のペースで気楽に楽しめると思う」と話す。2人は「もう一回行きたい」と、初日の13日に続き22日も参加。非日常の催しを満喫した。
onebyONEは2018年12月に発足し、小児病棟に入院する子どもたちへのオンラインの学習支援を中心に活動してきた。リラのいえでのイベントは初。利用者の「夏祭り」というアイデアを出発点に、保育士や看護師にアドバイスをもらいながら、内容を深めた。学生代表の高木拓斗さんは「今回は対面なので、ケガやアレルギーには特に気を使った」と話す。人が集まるか不安だったというが、「楽しんでもらえているみたいでよかった。良いコラボができたと思う」と振り返った。