藤岡弘、さん『大切にしている9つの言葉』
昼から夜へと生まれ変わる夕暮れのひと時……Magic Hour。そして、海と緑に囲まれた癒しのリゾートホテルの優雅なリラックス空間で、素敵な景色と音楽を楽しみながら、幅広いジャンルのお客様を迎え、さまざまな話題でトークする番組。
今月のゲストは俳優で武道家の藤岡弘、 さん。
最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、お話伺います。
今週はさらにさらに藤岡さんを掘り下げていきます!!
エゴではなく愛。
国際情勢が緊迫している今日この頃。藤岡さん世界をまわってきたからこそ、日本の行く末をものすごく案じているとおっしゃっていました。
藤岡:いままで、60年間新聞を読み続けてきて。昔は10誌ほど読んでいて、今は大体4誌に絞ってるんですけど。今、本当に恐ろしい転換期ですね。それが僕の中で今一番気になる事ですね。
要:100か国以上みてきて、現実を目の当たりにして、、、何か危機感みたいなものをお感じになられて、それを払拭するには、どういうことが必要でしょうかね。
藤岡:人間としての1人1人のエゴを抜き取ることですかね。自己中心主義というか、自分、家族、企業、国を一番に!なんてそんな個人主義・自己中心主義では未来が無いじゃないですか。
要:一人一人のエゴ…!
藤岡:やっぱり人を思いやる・労わる・慈しむ。人間愛といいますか、、愛と感謝と尊敬、この3つでどんな人とも共有できるはずなのに。なぜ自分自分となってしまうのか。人間のそういう愚かな部分が僕はとても無念ですね。一人一人が変わらなきゃいけない。やっぱり、愛ですよ、エゴじゃだめなんです。
武士道、核になっている9つの言葉
藤岡さんのオフィシャルサイトを拝見すると『武士道の究極とは愛』と。
9つの文字『義、礼、名誉、忠誠、誠、勇、仁、智、信』がありました。
藤岡:全世界のどの民族にも通用する道徳を、倫理観を内包しているのが武士道なんですよ。武士道精神が注目を浴びて、世界の中でもそれを探求している人が増えているんですよ。
要:なるほど…!
藤岡:武士道の中には、綿々とヒントが網羅されていると思うんです。なので、私は困るといつも読み返しています。自分の良心に問いかけて、本来の自分に立ち戻れる指針になっているといっても過言ではないですね。
近藤:そしてこの9つの言葉が、、、核になっているんですね。
藤岡:そうなんです。
やりがいであり、生きがい
藤岡さんのお話を伺っていると、愛の中心には家族がいることを感じます。家族とはどのような存在か、伺いました。
藤岡:やりがいであり、生きがいですね。子どもたちは夢をたくさん持っているので。映画を作りたいとか、お父さんとの思い出が欲しいんだって、そんな風に言ってくれるだけで嬉しいじゃないですか。そうなると、自分の身体ももっと活性化していかなきゃいけないし、もっと生きなきゃ!と。自己管理や栄養管理をしなきゃとなりますよね。
近藤:お子さんがたは、コミュニケーションが多いタイプですか?
藤岡:そうですね、コミュニケーションがうちの家族の楽しみです。もちろんいいことばかりじゃないですよ。何故?と疑問を持ってぶつかってくるから、意見がすれ違ったりもするので。でも、話し合う事ができるということが、僕は幸せですね。
やっぱり、感性がなければ民族は滅びる。これは鉄則ですよ、感じたことをどんどん発して、子どもたちがどのように挑戦していくかというのを、ヒントを与えたり応援したりしてね。
これで家族の絆がどんどん深まっていく。楽しいですね。
要:藤岡さん自身は、今後チャレンジしてみたいことはありますか?
藤岡:子どもと夢を追いたいね。
要:親子共演ということですか?
藤岡:それもいいですね!なにか大きな夢や感動や、幸せとは、喜びとは何かというようなメッセージを入れた映像なんかを、一緒に作り上げて届けたいね。
人生の要とは?
最後に、藤岡さんの人生の要になっているモノ・コトを伺いました。
藤岡:命より尊いものは愛であるということですよ。やっぱり、人間は愛ですよ。あと僕にとってのバイブルは、武士道ですね。
要:武士道!
藤岡:あとは、先祖からの家訓、そして子どもが未来を創るということですかね。どんな子であろうと、この子が世界を救うことになるかもわからないと思って。世界国境、民族を超えて、子どもという存在に大いなる愛をもって接し、こどもに夢を届ける。その責任と使命があるだろうと思いますね。
(TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』より抜粋)