常にプレッシャーがある人は注意! 吐き気や下痢に悩まされるのは『胃が冷える』タイプかも【眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話】
常にプレッシャーがある人はコレ!?『胃が冷える』タイプ
冷たい飲食物のとり過ぎが胃を冷やす
胃が冷えていることを胃寒といい、「胃が冷え過ぎて働きが悪くなった状態」をあらわします。冷たい飲食物や生ものをとり過ぎる人に多く見られます。通常は冷たい物をとっても体の熱で温められますが、体の温める機能(代謝)を超える量を摂取することで胃寒となるのです。
胃寒になると胃の筋肉が痙攣して胃痛が起こるほか、下痢や吐き気、嘔吐やゲップなどの症状が起きやすくなります。居眠りをすると大量の水っぽい唾液が出たり、体全体がむくんだりします。
胃寒を起こしやすい人は、筋肉量不足で基礎代謝でつくられる熱よりも体液量が多く、体の熱が冷めやすい体質です。体を動かすことを好みますが、活動した分だけ冷たい物を補給する傾向にあります。夜間にしっかり寝ないと体が冷え、胃寒が起こりやすくなるのも特徴です。
冷たい飲食物のほか胃を冷やす原因としては、体を温めるタンパク質の不足や、運動不足による体温の低下などがあります。さらに、ストレスの影響も見逃せません。プレッシャーによって胃に回るはずの血液が不足すると、血流の悪化から冷えが生じることも。自律神経の乱れが誘発されれば、過敏性腸症候群を引き起こすこともあります。
胃寒の対策は胃を温めることが基本です。白湯やスパイスを使った料理のほか、入浴で体温を高めることも有効となります。
胃が冷えるストレス胃
こんな症状に注意
● 吐き気
● 嘔吐
● 居眠り中に大量の唾液
● ゲップ
● 下痢
● 過敏性腸症候群
胃が冷える原因
冷たい物の過剰摂取、ストレスによる血流悪化、体温が低い、運動不足などが原因で起こります。偏った食生活で食物繊維が不足することで、腸内環境が悪化→腸内に老廃物がたまる→血行不良→冷えにつながります。
胃を温める方法
温かい食べ物や飲み物を意識し、外からも温めるようにするのがポイント。ネバネバ食材で粘膜を保護するのも◎。
あたたかい物、スパイスをとる
・ローリエ白湯
・唐辛子
・アルコールなら赤ワイン
水分を排出する物を食べる
・しょうが
・ねぎ
・かぼちゃ
お腹まわりをあたためる
・腹巻
・カイロ
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 胃と腸の話』著:福原 真一郎