水辺のレジャー気を付けて 今夏も既に死亡事故
お盆休みを控え、水辺でレジャーを楽しむ人も多くなる季節。今年の夏も川や海、湖などでの事故を伝えるニュースが報じられている。相模原市消防局管内では毎年、10件ほどの水難事故が発生。昨夏は相模川で小学5年生(当時)の男児が命を落とし、今夏も7月中旬に友人2人と川遊びをしていた最中に深みにはまり、流された男子中学生が死亡する事故が発生している。
市消防局警防部によると同局管内では毎年10件近い水難事故が発生しているという。昨夏につづき今夏も既に死亡事故が発生している状況を受け、市は消防を含め全庁体制で水の事故に注意するよう呼び掛けている。
「子どもだけ危険」
「遊泳中に溺れたり、川を渡ろうとしている時に誤って転倒したり、深みにはまってしまい溺れてしまうケースが多い」と話すのは同局の藤田聡消防司令長。気象情報をチェックする、ライフジャケットを正しく着用する、飲酒をした後には絶対に入水しない――といった注意点に加え、声高に話すのが、「子どもだけでの川遊びは危険だ。大人を伴ってほしい」という点だ。
7月に発生した事故でも中学生3人で川に入って遊んでいた。深みにはまり2人が流され、1人は自力で岸まで戻ったが、1人は行方が不明に。近くを通りかかった人が緊急通報したが、2人が流されてから大分時間が経過していた。「大人が一緒にいれば、すぐに救助を要請できた。連絡手段を確保しておくことはとても重要だ」という。相模川は最も深い箇所で水深10mにおよぶ地点もある。
多言語で呼びかけ
市シティプロモーション戦略課では短文投稿サイト「X」で水の事故防止を呼び掛けている。日本語での呼びかけに加えて、外国籍の市民らにも注意を促そうと、英語版も投稿。今後はさまざまな言語への対応も検討していくという。
藤田消防司令長は「市民に水辺には危険な箇所があるということを改めて認識してもらうことがとても重要」と話している。