自家焙煎コーヒーとプリンパフェ…純喫茶の落ち着きとカフェの親しみやすさが心地よい【自家焙煎越中珈琲トワイス】高岡の人気カフェ
忙しい日常の中でほっとひと息つける場所といえば…「カフェ」を挙げる人も多いのでは? ドアを開けた瞬間に漂ってくるコーヒーの香りや居心地のいい音楽と会話、まったりとした空間でくつろぐひと時が楽しみな方もいるでしょう。
今回紹介するのは、富山県高岡市で愛されて30年以上の喫茶店。
昔ながらの純喫茶のようなレトロな落ち着きと正統派なメニュー、それでいてきれいな新店舗の開放的で親しみやすい空間でコーヒーやスイーツを味わえる人気の店です。
高岡で愛されて30年以上 居心地のいい喫茶店
高岡のまちなかから砺波方面へと向かう国道156号沿い、千保川のたもとにある「自家焙煎越中珈琲トワイス」です。
近くの高岡市清水町で1991年から地元の人たちに親しまれてきましたが、2022年に今の場所に移転、装いを新たにオープンしました。
ナチュラルトーンの木材がふんだんに使われた店内は、大きな窓から光が燦々と降り注いで開放的です。テーブル席もゆったりとしていて、ドリンクを飲みながらついつい長居してしまいたくなる居心地のよさです。
46歳で“第2の人生”を決意した店主
店主の木町勇さんは御年80歳。
46歳の時に開業を決意し、地元の人によろこんでもらえるように地域に根差した店づくりを心がけてきました。
「県庁を辞めて民間企業で働いたあと、『何か新しいことに挑戦したい』とこの店をオープンしました。転職からのスタートだから、店名は“ふたたび”という意味の”トワイス”に。皆さんがほっとできて、やすらげる場所なればという想いでやってきました」(木町さん)
こだわり抜いたのは やすらぎの自家焙煎コーヒー
店のトレードマークになっているのは、高岡ゆかりの万葉歌人・大伴家持。
「家持だって、一息つきたい。」
コーヒーカップに書かれたひと言で、コーヒーを飲む前からこちらの心もゆるみます。
「トワイスブレンド」は、サントスとサンマリノの豆をベースに作られていて、酸味はほとんどなく、ほろ苦く深みのある味わい。
「ブレンドはいろいろ試して作ってきましたが、お客さん好みの味を追求していったら、甘苦い味に仕上りました」(木町さん)
やすらげるようにと、コーヒー豆のコクと甘みをしっかり感じることができる味わい。飲んでいるうちに、じっくりとその深みの余韻に浸りたくなります。
昼や夕方のブレイクはもちろん、頭と体をシャキッとさせたい朝の時間帯にもちょうどよく、自家製トーストと一緒に味うのもオススメです。
ランチは野菜たっぷりで日替わり 1か月同じものはなし
食後のコーヒーがセットになっている日替わりランチも人気です。
1か月、同じおかずは出さず、手作りにこだわっています。
「今日は何かな?」というワクワク感もランチの楽しみですが、毎日、Instagramで紹介されているので、その日のメニューをチェックしてから出かけられるのもうれしいポイントです。
「メニュー担当スタッフには“野菜ランチ”を作るつもりで考えてほしいってお願いしてるんです。野菜をたっぷり食べたいというお客さんが多いので、野菜をお皿にするくらいのイメージで提供しています」(木町さん)
この日のメインは、皿いっぱいに敷き詰められたレタスの上にのったポークピカタ。ジューシーなポークピカタはごはんが進みます。シャキシャキ感がたまらないレタスと一緒にさっぽりと楽しむのも◎。
山芋と人参たっぷりの小鉢も野菜好きにはうれしいメニュー。ピリッとした辛さがクセになるわさび和えで、午前中の疲れが吹き飛びました。
素朴で贅沢な手作りスイーツ 夏の人気は「プリンパフェ」
「トワイス」では、ティラミスやロールケーキ、チーズケーキ、タルトなどのスイーツやパンも手作りにこだわって提供しています。
なかでも夏に人気なのが、こだわりのプリンを使ったパフェ。
「プリンを作っているのは、うちの次男なんです。こだわりの生クリームを使っていましてね、私はもう少し安い生クリームでもいいんじゃないかと思うんですが、そこは妥協できないみたいです。その分、やっぱりおいしいです」(木町さん)
高級生クリームをたっぷり使ったプリンは、昔ながらのプリンほど固くなく、とろけるプリンほどやわらかくはなく、舌圧でほどよくつぶれる固さ。
口のなかでプルンと上品な香りと甘さがはじけたかと思うと、カラメルのほろ苦さがあとから追いかけてきます。
たっぷり入ったバニラアイスとの相性も抜群です。
スポンジケーキとの組み合わせや焼きプリン、紅茶プリンも
スポンジケーキと生クリームとカスタードとの相性を楽しめる「プリンケーキ」のほか、硬めが懐かしい「レトロ 焼プリン」、抹茶プリン、紅茶プリンなど、プリンだけで何種類もそろいもます。
カップ入りなのでテイクアウトもOK。手土産にしてもよろこばれそうです。
「やすらぎを提供できる居心地のいいカフェを目指して、秋にはリフォームを考えています。テラスやコーヒーが試飲できる部屋を作ったりしたいなと思いまして…」(木田さん)
自らホールスタッフも務め、まだまだ現役の木田さん。秋にはどんなやすらぎの空間が完成するのか、今から楽しみですね。
【自家焙煎越中珈琲 トワイス】
住所 富山県高岡市木津1634-3
営業時間 9:00~21:00
定休日 水曜