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倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち ~ 備前焼きの器で愉しむ名物ぶっかけうどん。倉敷美観地区で忘れられない一杯を

倉敷とことこ

倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち ~ 備前焼きの器で愉しむ名物ぶっかけうどん。倉敷美観地区で忘れられない一杯を

倉敷のうどんといえば、倉敷うどん「ぶっかけ」ふるいち(以下、ふるいち)が有名ですね。

ぶっかけうどん発祥の店」であるふるいちの新店舗「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」が、2023年11月20日に倉敷美観地区目の前にオープンしたので足を運びました。

「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」の魅力を紹介します。

「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」とは

「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」は倉敷美観地区のすぐそば、道路を挟み倉敷国際ホテルの向かいにあります。

既存の店舗とは異なるコンセプトになっており、新たな魅力が多くありました。筆者が感じた魅力は以下の3点です。

・古民家風の内装
・ふるいちの歩みに関する展示
・2階の飲食スペース

古民家風の内装

まず入口に入って奥へ進むと細い通路があります。
そこを抜けるとテーブル席とカウンター席がある飲食スペースになっていました。

内装は古民家風です。

筆者はカウンター席に座りましたが、カウンターの目の前は厨房でした。目の前で作っているようすがみられるのはうれしいですね。

店内では、圧力釜でうどんを茹ででいました。

圧力釜を使用しているお店は珍しいようで、この圧力釜を使うことにより麺がもちもちに仕上がるそうです。

実際、目の前で圧力釜をみるとかなりインパクトがあります。

ふるいちの歩みに関する展示

店内にはふるいちの歴史が飾ってありました。

ふるいちの歴史をたどると、創業者の古市博(ふるいち ひろし)がアイスキャンディーを販売したのが初まり、その後饅頭(まんじゅう)販売などもおこなっていたそうです。

今のふるいちからは、考えられない意外な歴史が分かり面白いですね。

2階の飲食スペース

2階にも飲食スペースがあります。
個人利用はもちろん、団体利用も可能とのことです。

2階は将来的に、ギャラリー的な要素を持たせて美術館のような形にする構想もあるようです。

マイク・音響機器・プロジェクターもあるのでイベントや宴会なども対応しています。

名物のぶっかけうどんをいただく

注文はタッチパパネル式になっていました。

全メニューに写真がついていたので、外国のかたでも頼みやすいと思います。

筆者は、お店おすすめの「蓮根と海老天盛り合わせぶっかけうどん」を注文しました。

運ばれてきた天ぷらは蓮根、海老、ナス、マイタケ、紫蘇、オクラです。

海老は2本入っていてうれしいですね。

蓮根は、倉敷の連島蓮根(つらじまれんこん)を使用しています。

天つゆ、抹茶塩、梅塩につけていただきました。

食べてみると、普通の蓮根に比べて肉質が軟らかい気がします。また粘り気があり、おいしかったです。

郷土備前焼の器で味わう

ぶっかけうどんは、備前焼の器に盛られて提供されます。

備前焼の素朴な味わいが主役であるうどんを引き立て、より一層おいしさを引き出していると思いました。

なお備前焼の器は、ぶっかけ庵ふるいち専用に作ってもらっているそうです。

デザートには、白玉ぜんざいがついていました。

ぶっかけ庵ふるいちでは、セットメニューのすべてに白玉ぜんざいがついているそうです。

ふるいちは元々饅頭屋だったこともあり、あんこにもこだわりがあります。

このあんこは職人さんが作っており、もちもちの白玉とよく合います。

お土産コーナー

お店の入り口のすぐそばにはお土産コーナーがあります。

自慢のうどんが売られているので、自宅でもふるいちの味を楽しめます。うどんのほかにあんこや和菓子なども販売していました。

既存店とは内装や料理、雰囲気も異なる「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」。

観光地の倉敷美観地区で旅の思い出の一つになるような魅力が多くあります。

倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいちでエリアマネージャーをつとめる、田中輝(たなか あきら)さんに話を聞きました。

倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち エリアマネージャーの田中さんへインタビュー

エリアマネージャーの田中さんに、商品やお店への想いなどを聞きしました。

──お店の歴史を教えてください。

田中(敬称略)──

ふるいちは1948年(昭和23年)に創業しました。
創業者である古市博(ふるいち ひろし)会長は、今とは違いアイスキャンディーの行商からはじめたそうです。

当時、1個5円のアイスキャンディーを売り歩くというのが、ふるいちの歴史のはじまりとなります。

古市博は古市家に養子できたのですが、元々実家では真備町で小麦の製粉や乾麺などを作る商売をしていたそうです。

実家が小麦を扱っており仕入ができたことから、次は饅頭を焼くようになります。

その饅頭が1975年(昭和50年)代に大ブレイクしたといわれています。ふるいちに限らず、日本中がブームだったそうです。

そこからラーメンやお好み焼きを経て、うどんを提供するようになります。

ある時、創業者の古市博が現会長の古市了一(ふるいち りょういち)と麻雀をしていたときに、うどんを作るように命じます。

了一会長は麻雀がしやすいようにうどんを丼に入れ、具をその上にのせて、たれを上からかけて持っていった。

それを食べた古市博が「これを商品化しよう」と言ったそうです。

これが「ぶっかけ」の誕生の瞬間だったそうです。

──「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」のオープンの経緯は?

田中──

オープン日は2023年(令和5年)11月20日です。

今までのふるいちはどちらかというと、普段の生活に密着した日常食でした。

しかし、「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」は倉敷美観地区で営業をするので観光客を意識しています。良い雰囲気でおいしいうどんを食べていただき、倉敷を感じてもらいたいです。

内装は古民家リノベーション風ですが、初めて訪れてもどこか懐かしさを感じられる作りにしています。

「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」で食事をすることが、旅の思い出の一つになるようになってほしいですね。

またうどんはより強いインパクトをお客様に残したいと思い、備前焼に入れて提供しています。

器も含めて料理を楽しんでいただき、倉敷や岡山を感じてもらいたいです。

──おすすめのメニューを教えてください。

田中さん──

個人的には「和牛しゃぶしゃぶ肉ぶっかけ」ですね。

画像提供:倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち

この商品はお客様自身で肉をしゃぶしゃぶしていただいて、肉ぶっかけを仕上げます。

作って楽しめることも込みの商品です。
特に海外から日本に来られたかたにとって、和牛はとても価値があると思います

日本の食文化を代表する寿司、そば、天ぷらと並んで和牛はてとても大事ですよね。ここに行きつくまで、いろいろと試行錯誤しました。

本来、肉ぶっかけを作る場合はたれつゆと一緒に炊き込んで作ります。しかし、それでは肉が良すぎて味の調和がうまくいきませんでした。

そこで行きついたのがしゃぶしゃぶです。

しゃぶしゃぶにすることで程よく脂を落とし、うどんに入れたときにおいしくなります。また和牛の柔らかさをしっかり感じられます

結果、しゃぶしゃぶで提供する形が一番おいしくできました。

──今後やってみたいことはありますか?

田中──

「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」を多くの人に知ってもらいたいですね。

お客様にきていただければ、店内や料理、雰囲気なども含めてきっと倉敷の良い思い出になる。そのために、今マーケティングの勉強を頑張っています。

休みの日には、うどんはもちろんラーメンなどの麺をよく食べるようにしていますね。

おわりに

2023年11月20日にオープンした「倉敷うどん ぶっかけ庵ふるいち」。

従来のふるいちが日常に密着したお店ならば、ぶっかけ庵ふるいちは非日常。古民家風の内装や、備前焼の器で提供される料理は、倉敷の忘れられない思い出になると思います。

うどん好きのかたはもちろん、倉敷に訪れたかたは機会があれば一度訪れてみてください。

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