TOKYOタクシー来週公開!タクシーの運転手さんと会話をするタイプですか?
昨日の読売新聞に、山田洋次監督の横顔のカッコイイ写真の素敵な広告がありました。来週金曜日公開の山田洋次監督の最新映画「TOKYOタクシー」の広告なのですが、また文言もいいんです。
【あなたが想像する 希望のある物語ではなく あなたがいつか 現実に経験する 苦しい物語なのかも、しれない】と書かれています。
そこで今日はタクシーに注目しました。
「あなたは、タクシーの運転手さんと会話をするタイプですか?」
極力、会話したくないタイプです!
▼「あまりしないかもしれない。近すぎず遠すぎずで乗ることがあるので、黙って座って降りるだけ。若い時はしてましたけど、なんとなく場の雰囲気が落ち着かなかったので。もうこの年になると黙って乗って黙って降りるだけ。仕事で散々話はするので、話すのを休みたい時間なのかもしれない。」
▼「あーしないですね。そんなに長く乗らないし。短い距離しか乗らないんで。特にね、知り合いでもないし。あー気持ちの良い話ならいいけど、どんな話になるか分からないでしょ。どんな話が返ってくるから分からないし、イヤなことずっと言われるのもイヤだし。やっぱ話の合う人だけ話したいでしょ。」
▼「僕はしないですね。いや、別に、日ごろ、商社で話す仕事をしているので、たぶんね、タクシー乗る場合ってほとんど話し疲れた後なんですよね。力がもう残ってないというか。(でも、話掛けられるでしょ)話しかけられますね。それは返事くらいはしますよ。そうですねとか、イヤな雰囲気を醸し出しますね。こいつ、話したくないんだなっていうのを、ちょっと醸し出して、それでそっとしといてもらう。」
極力、会話したくないタイプの声でした。タクシーという個室の空間を大事にしたいんでしょう。気持ちはわかります。疲れた時とか、眠い時とか、ゆっくりさせてほしいですもんね。話しかけてくる運転手さんには話したくない雰囲気を醸し出す(笑)!
情報を得るために意図的に会話をします!
一方、会話を大切にする人もいました。
▼「比較的するほうですよ。最近儲かってますかって景気の話が多いですかね。その街その街の、色んな状況がよく分かったりするので、結構、意図的にそういう話をしますね。面白いもんですよ。それも一つの情報、営業マンの端くれですから、色んな方々と営業するにあたって、街の状況ですとか、景気のベクトルってすごく気にしている人が多いですから。皆さんと共有化しやすいネタにはなります。」
▼「よくするタイプです。挨拶、入ってそのままこんにちはって言いながら、今日はどうもって言いながら。あと、ナビのことかな。よく使ってますか?慣れてない方も、年配の方もいらっしゃるので、そんなことも聞きながら、あと道すがらの会話はよくしますよ。あと降りる時はお礼方々、お伝えしながら、安全運転で頑張っていってらっしゃいねと言ってます。私、人と話をするのが好きだから。逆にお互い、そういう形で話していけば、空間が重たくならないし。」
乗る時、乗ってる間、そして降り時と声をかけて、すごく丁寧な方もいらっしゃるんですね。また最初の方のように、情報収集をするために会話をする人が一番多かったです。タクシーの運転手さんは色んな場所に行くので情報を持っていますからね。
なにしろ話好きなので、ついつい会話しちゃいます!
そして、こんな方もいました。
▼「あーしちゃうかも(笑)うん、しちゃうと思う。晴れていたら『今日、晴れてて~』とか、雨だったら『雨で~』とか。何もなかったら『さっき、〇〇食べてきて~』とか、そういう話を聞かれてもなく、たぶん、言っちゃうかも。
なんか、最初は、気まずい、から入ってたんですけど、なんかもうこの年になると、口が、食べるか喋るか人の悪口言うか、くらいで大体その辺で安定してくるので、なんかもう条件反射で、こうやってお話するのも好きだから、ついついって感じ。
きっとね、迷惑してるかなとか、返って気遣わせてるかなとは思うんですけど、タクシーの運転手さんもお仕事大変だしね、色んな怖い思いもたまにはしてるだろうしっていうので、こんなオバちゃんいたなってくらいで、なんかほっこり出来たらいいなとか・・・ほっこり出来てるかって話なんですけども。
ただね、それがイヤな人もいるから、ちょっと落ち着いたほうがいいかなって思う時は、たまには空気を読んで黙る時もあるんですけど、大概喋ってると思います。」
本人も認める話好き。口が食べるか喋るか、人の悪口言うか、あと、歌ってるか、だそうで(笑)。明るくてにぎやかな車内が目に浮かびますが、たまには空気を読んで黙っている、と。
シーンとした間がイヤなので気を遣って会話します!
一方、こんな車内もありました。
▼「しますね。間がもたないから。運転手さんってたまにすごく、機嫌が悪かったり、疲れた感じで、その間を降りるまでの間、イヤなので、シーンとしたのが。とりあえず、ちょっと会話しておこうかな、差し障りのない内容で。
観光地だったら運転手さんから話掛けてくる場合もあるけど、東京都内とかだったら、むしろ、行先伝えて、ハイ、っていう返事すらしない場合が多いかな。近かったりするとなおさら無言(笑)。その間がイヤなので『スイマセンね、近くて』って言うんですけど、それも無言(笑)・・・というのがあるので出来るだけ差し障りのない話を最初に、行先を伝えて、間を開けずに、『今日はちょっとお客さんとか少ないみたいですね』とか、『天気悪くて運転しづらそうですね』とかという話はします。
(ものすごく気を遣ってらっしゃる)遣いますね(笑)。話をしていると降りやすい場所を選んで降ろしてくれたりとか、そういうのもあったりとか。大体、人ってこっちが心を開けば、大体向こうも心開いてくれる。」
行先を伝えた時は返事してほしいですよね~。それなのに、無言・・・「近くてスミマセン」と言っても無言!
そのシーンとした間がイヤなので気を遣って会話をするという人も。無言の運転手さんや、話好きのお客さん、色んな人がいますね。双方少しだけ気を遣って、お互いちょうどいい空間にできるのが理想ですが・・・。
タクシーという密室の空間、それぞれの物語がありますね!
(TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)