全国高校剣道選抜県予選特集 女子(6) 注目選手とライバルたち 【大分県】
剣道の全国高校選抜大会県予選が26日に開催される。今回は大会を盛り上げる注目の選手たちを紹介するとともに、彼らのライバルや対戦したい相手を聞いた。
川畑紅花(大分鶴崎2年)
2007年12月18日生まれ、167cm、大東中学校出身、得意技は飛び込み面
チームのムードメーカー。どんなに雰囲気が沈んでいる時でも空気を変える力がある。試合でも頼れる存在だ。高身長を生かしたダイナミックな攻撃、キレのある技に定評があり、後藤昭徳監督は「強い相手でもこの子ならなんとかしてくれると思わせてくれる」と大きな信頼を寄せている。県高校新人大会の個人戦でも3位に入った実績がある。全国へ向け、「(県新人では)明豊に負けたので今度こそ勝ちたい。鶴城や柳ケ浦も力があるので、しっかり稽古してチームワークで勝つ」と気合十分だ。
対戦したい選手
戸田千尋(佐伯鶴城2年)
県高校新人大会の個人戦で明豊の選手を倒して優勝したので注目している。持っている技が多く、勝負強い選手。対戦したら持ち味を出し合い、最後は勝ちたい。
宮崎明凜(佐伯鶴城2年)
2007年4月21日生まれ、161cm、稙田中学校出身、得意技は片手面
上段の選手でパワフルな剣道が持ち味。県高校新人大会では個人戦で5位に入賞した。キャプテンとして申し分ないリーダーシップもあり、チームで話し合う際は主導、繋ぎ役の両方をこなし、選手同士のコミュニケーションをサポートしている。1年時に全国選抜で3位になった先輩の勇姿を見ているため、全国選抜出場への思いは強い。「先輩たちにはまだ敵わないが、少しでも近づきたい。キャプテンとしてチームの雰囲気が落ち込んだり、厳しい戦いの時こそしっかり声をかけ、全国選抜出場を目指す」と強い気持ちで大会に臨む。
対戦したい選手
大前瑶華(2年)、明豊高校
県新人大会(個人戦)のベスト4をかけた戦いで4分間戦い切ることができず、2分ちょっとで2本負けをした。一瞬の判断を素早くして、相手が避けたところを正確に狙うなど技術を磨き、次こそは勝ちたい。
渡辺愛菜(明豊1年)
2008年5月7日生まれ、160cm、南大分中学校出身、得意技は面
昨年の全国高校総体団体戦では、1年生ながらチームメンバーに選ばれ、貴重な経験を積むとともにチャンスをきっちりとものにする実力を証明した。剣道スタイルは、アグレッシブで攻撃的だ。試合の中で見せる破壊力のある打突は、対戦相手にとって脅威となるだろう。岩本貴光監督は「非常に高いポテンシャルを持っており、このまま磨きをかければ、東瑚子(3年)に匹敵するような大エースに成長するだろう」と絶賛している。若干の荒削りさはあるものの、爆発的なエネルギーと試合を支配する力強さがあり、今後が楽しみな新星だ。
対戦したい選手
波多野惺菜(大分鶴崎1年)
中学が一緒で仲良し。これまで対戦したことはあるが、引き分けばかりだった。お互い高校でレベルアップしたと思うので、どれだけ成長できたか試すことができる格好の相手。対戦したら得意の面で勝ち切りたい。
中尾美羽(柳ケ浦2年)
2008年3月28日生まれ、156cm、中津緑ケ丘中学校出身、得意技は出小手
キャプテンとして1年生主体のチームを引っ張る存在。昨年11月の県高校新人大会では、気負い過ぎて思うようなパフォーマンスを発揮できず、悔しい結果となった。試合後、「ふがいない試合をしてしまった」と自分に厳しく振り返ったが、その反省が新たな力へと変わった。全国選抜予選に向けて、心を新たに決意を固めた。「自分が下級生を引っ張る存在になる」と意気込み、試合では積極的に攻撃的な姿勢を見せると誓う。足さばきや小手のキレが一段と鋭くなり、決意と覚悟は、チーム全体に良い影響を与えている。
対戦したい選手
戸田千尋(佐伯鶴城2年)
県高校新人大会の個人戦(2回戦)で対戦して負けた。得意の小手は決まったが、試合運びに問題があった。次に対戦するなら落ち着いて、自分の間合いで勝負したい。同じ相手に負けたくないという思いは強い。
(甲斐理恵)