日立沖エギタコ釣りで良型マダコ連発【茨城・釣友丸】数と型どちらも期待できる好シーズン
静かな小突きから突如やってくる重量感。海底から引き離れてもなお、竿には重みが乗る。マダコ釣りの醍醐味はこの瞬間だろう。そして、返しのないエギのカンナは取り込みまでもスリリングだ。7月7日(日)、茨城県日立沖周辺で人気の高いマダコ釣りへ親子で釣行した。
釣友丸でマダコ釣行
5時半、航程50分で日立南沖水深23mに到着した日立港久慈漁港の釣友丸。舵を握る若林一船長からゴーサインが出た。
釣り方の基本は「エギの色は黄、オレンジ、白に実績があります。脂身などエサを付けるのもいいですね。誘い方は、オモリを浮かさないでエギのみを動かすのがいいとされていますが、ある程度オモリを上下させて、強めに小突くのも寄せる効果があります。根掛かりはほとんどありませんので、いろいろと試してみてください」とアナウンス。
開始早々に本命ゲット
冬場は月に3~4回、夏のマダコは初という茨城県小美玉市・紀ノ川さんは、「黄色とオレンジをいつも自分のベストカラーと信じて使っています。小刻みなテンポの速い誘いにきましたよ」と、開始すぐに竿を曲げた。
続けて息子の真海(高2)にもヒット。慎重に巻き上げたが、取り込みでもたついて水面でバラしてしまう。
筆者は1.5kg級手中
潮の流れが緩やかだったこの日は、近況より乗りが渋い状況。船長はポイントを転々と回って探り続ける。
同船宿で狙う釣り物は何でも挑戦の、茨城県常総市・増田さんは、「ブタバラのエサを新しい物に交換したら、一発で乗ってきました。バラしてしまいましたが、すぐにエギを下ろしたら乗りました」と、自らアシストに成功。
トリカワを付け、船長が言う少し強めの小突きを続けていた私の竿にもズシッと重みが乗った。一定のテンションをキープして巻き上げると、1.5kgが浮上。
ここで息子が「きた」と歓声を上げる。今度はスムーズな取り込みで1.6kgをキャッチ。
いい日はトップ2ケタ
エギマダコ釣り歴は4年の茨城県つくば市・岡野さんは、「この釣りを始めたころから、エギは3個使いにこだわっています。変わったのはブタバラをエサにするようになったことですね」と、エギを踊らせ1尾追加。
岡野さんと釣友の、茨城県龍ケ崎市・松村さんは、「ほかの魚のように強い引きはありませんが、重量感が腕に染みますね。食べて美味しいから、なおさら楽しいですよ」と、炎天下に日傘を広げた。
潮の流れは終了時間まで変わらず、数は伸びずじまい。松村さんと私が4尾でトップ。
その後、再びツ抜けの釣果で、11日2kg頭8~12尾、9日4~13尾と、しばらく期待できそうだ。
<週刊つりニュース関東版 がまかつフィールドテスター菅野順也/TSURINEWS編>
出船場所:久慈漁港 この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年7月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。