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【たつの】古民家フレンチ「ビストロプティトントン」地産地消の味をフレンチのコースでじっくりと♪

兵庫県はりまエリアの地域情報サイト TANOSU

【たつの】古民家フレンチ「ビストロプティトントン」地産地消の味をフレンチのコースでじっくりと♪

ノスタルジックな“空間”というおもてなしから始まり、食事やワインですてきな時間を彩ってくれるのは、龍野城下町唯一のフランス料理店「Bistro PETIT TONTON(ビストロプティトントン)」。渡仏経験のある店主が手がける繊細なフランス料理を、5品仕立てのカジュアルなランチコースで提供するビストロです。予約が取れにくい人気店ですが、一度は訪れたいお店です。ぜひ予約を押さえて人気の秘密を確かめて♪

・「Bistro PETIT TONTON(ビストロプティトントン)」

龍野城下町唯一のフランス料理店「Bistro PETIT TONTON(ビストロプティトントン)」。たつのエリアで洋食ランチや、デートや会食にふさわしいランチコースを探していた人なら、その名を一度は聞いたことがあるのでは?
オープンから4年ほど経った今も、人気が途絶えず予約が取れにくい同店は、古民家という「和の空間」とフレンチという「洋の食事」を同時に楽しめるお店。城下町の景観を損なわないよう、シンプルにまとめられた和モダンな佇まいからも、和と洋どちらの要素が伺えます。

“トントン”の呼び名で地元客やリピーターから親しまれている同店ですが、正式名の「PETIT TONTON」はフランス語で「小さなおじさん」という意味。そしてその上に描かれているのは、象のシンボルマーク。どちらも「この町で長く愛されたい」という夫婦の願いから、覚えやすさや縁起の良さにこだわって考えられたそうです。
京都府で生まれ育ち、18歳から料理の道に入ったという店主。過去には約2年間フランスで修業をしたり、実兄と共に大阪でフランス料理店を営んだりと、さまざまなフィールドで腕を磨いてきました。そして、その経験と技を生かした“カジュアルなフランス料理店”として2021年に誕生したのがここ「ビストロプティトントン」です。

店内に一歩足を踏み入れると、そこにはビストロという看板やスタイリッシュな外観からは到底想像もつかないようなノスタルジックな空間が広がっています。入り口を入って右手にあるウォークインワインセラーとその壁が店主のお気に入りなんだとか。ワインボトルが並べられたスリット窓と、漆喰壁を飾る斜め格子がクールな印象を与えます。

奥に進むと、吹き抜けのある開放的な客席があります。前身の呉服屋の時代からこの家を守り抜いてきた大黒柱や梁(はり)などの色に合わせて、新調した家具もシックな色合いで統一。アクセントカラーのワインレッドが、空間にちょっぴり洋のアクセントを加えます。

中庭があるので、城下町に居ながら四季折々の景色が楽しめるのも同店の魅力の一つ。日中は優しい木漏れ日も差し込み、気持ちの良い陽気に包まれています。

吹き抜けには、彫り師を生業とする店主の弟さんが手がけた象のイラストが飾られているので、ぜひ外だけでなく天井や壁にも視線を向けて。見事な色のグラデーションや線の美しさは思わず見とれるほど。絵を下から照らすアッパーライトが、より一層幻想的な雰囲気に仕立て上げています。

・地元素材に趣向を凝らした繊細なフランス料理

『ランチコース』3,470円
ランチは、前菜盛り合わせ、スープ、パン(プチパン・フォカッチャ)、メインがセットになった『ランチコース』のみスタンバイ。メインは3~4種類の黒板メニューの中から選べ、肉と魚をどちらも1種類ずつは必ず用意されています。
プラス500円でデザート、プラス330円で食後のドリンク(コーヒーor紅茶orエスプレッソorルイボスティー)を付けることもできるので、コース料理の後もゆっくり店内で過ごしたいときはぜひ追加オーダーを。

コースの一皿目を飾るのは、5~6種類の前菜が楽しめる「前菜盛り合わせ」。野菜はもちろん、肉や魚もなるべくたつの市に近いところから買い付けたり、市内で生産されたりといった地産地消の素材を中心に使用しています。
取材日の前菜は「キャロットラペ」「ワカモレのカナッペ 香住ズワイガニのせ」「アメリケーヌ」「イワシのバジルソース仕立て」「カルパッチョ」「テットドフロマージュ」。店主が太鼓判をおす「テットドフロマージュ」は、豚の舌や耳、豚足などを4時間ほど炊いたものを固めたいわゆる“煮こごり”。プルンとした食感と凝縮した肉のうま味を、春はほろ苦い菜の花と一緒にいただきます。
小さなココット皿に入っているのが「オマール海老のフラン」。“洋風茶碗蒸し”なるもので、ぷるぷるの卵層の上にはオマールエビのみそ付きの頭からとった出汁をベースにしたアメリケーヌソースをたっぷりかければ完成♪エビの香ばしい風味とトマトをはじめとした数種類の野菜の自然な甘みが織りなす濃厚な味わいに、うっとりすること間違いなし!

続いては、2種類のパンと一緒にスープがテーブルに運ばれてきます。旬の野菜が主役なので、内容は日替わり。この日のスープは、キクイモの独特の風味を生かしたポタージュ。生クリームのコクとキクイモの香ばしさがたまらず、スプーンを口に運ぶ手が止まらなくなります。本来はお茶菓子を入れるように使われる陶器製の器を使うなど、細かな部分まで店主のセンスが光ります。

いよいよお待ちかねのメイン料理の登場です。
この日は室津港で水揚げされたアサリとタイを使ったポワレをチョイス。主役食材となるタイは、ふわっとくずれそうなほどに身がやわらかいのが新鮮な証拠。素材本来の甘みは必要最低限の塩で引き立てつつも、焦がしバターソースやブレゼ(蒸し焼き)で仕上げた際に春キャベツやアサリから出た天然のスープで味に深みをプラス。シンプルだからこそ感じられる素材の素直なおいしさを、ダイレクトに味わってみて。

肉のメインの定番料理「大山ルビー肩ロースわら焼き」は、同店を訪れたらぜひ味わってほしい一皿。黒豚の血を引く鳥取県のブランド豚「大山ルビー」のきめ細やかな肉質と力強いうま味を、贅沢にステーキでいただけるのが魅力です。炭火で焼いてから仕上げにわらの香りを添えるのがおいしさの秘訣で、スモーキーな余韻を粒マスタードやマデラソースと合わせてサッパリとしたテイストでも楽しんで。

・食後は“シェフのスペシャリテ”とドリンクを

『本日のデザート』ランチ代 + 500円、『ドリンク』ランチ代 + 330円
食後にもしお腹に余裕があれば、『本日のデザート』も食べてほしいところ。フレンチのシェフが一流と認められるには、前菜やメインの料理が作れるようになるのはもとより、パンやデザートも作れるということが求められます。もちろん同店のシェフは、フランスでもメインコックを担っていたというだけあって、デザートの腕前も優れています。

デザートの内容はその日によって変わりますが、たびたび登場する定番人気メニューが「ブラマンジェ・オ・キャフェ ~パッションフルーツのソルベ~」コーヒー豆を一晩ほど漬け込み香りを移した牛乳を、固まるか固まらないかのギリギリのやわらかさで冷し固めた“コーヒー風味のブラマンジェ”が主役。そこに、パッションフルーツのソルベを添えるとう店主のアレンジを利かせてあります。口いっぱいに広がるパッションフルーツの爽やかな香りとほのかなコーヒーの風味とのハーモニーがたまりません。

店主が一瞬で胸を打たれたという龍野城下町の魅力を大切にしながら、フレンチという食を通して異国の魅力も伝える「ビストロプティトントン」。「新しいものを創り出すというよりも、修業時代に自分が見てきた90年代の光景をフュージョンさせたような心地よい空間を築きたい」と店主は語ります。老若男女に愛される人気のビストロで、空間も料理も流れゆく時間も、すべてを大切にしながら非日常に浸ってみては?

■詳細情報

■DATA

Bistro PETIT TONTON(ビストロプティトントン)

所在地

兵庫県たつの市龍野町日山414-1

電話番号

0791-78-9093

営業時間

ランチ/11:30~15:00(L.O.13:00)
ディナー/18:00~22:00(L.O.19:30)

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