猫に『海苔』はあげてもOK?NG?与える際の注意点や体への影響を解説
1.猫は海苔を食べても大丈夫
結論から述べると、猫は少量かつ無味無添加の焼き海苔であれば食べても大丈夫です。海苔は猫が中毒を引き起こす成分を含んでおらず、食べても大きな害はありません。
とはいえ、猫は本来肉食動物。あえて、海苔を与える必要はありません。
詳しくは後述しますが、猫に海苔を与え過ぎると消化不良などを引き起こす恐れがあるため、与える際には少量にとどめることを守ることが重要。
猫の中には海苔の香りを好んで食べたがる子もいるかもしれませんが、欲しがるからといって大量に与えるのも避けるべきです。
2.与えるときは少量に留めること
猫に海苔を与える際は、ほんの少量に留めることが大切です。与えるときは小さく千切るようにし、頻度も週に1回以下にしたほうがよいでしょう。
過剰に摂取すると、海苔に含まれる食物繊維が猫の消化器官に負担をかける可能性があります。特に、消化機能が未熟な子猫や、胃腸が弱っている猫にとっては、消化不良の原因になりかねません。
また、海苔にはヨウ素やミネラルが多く含まれています。大量に摂取するとミネラルバランスの破綻などの悪影響を与える恐れも。猫に海苔を与える場合は、おやつやトッピング程度に留めましょう。
3.味付け海苔は与えない
上記で、猫には海苔を与えても大丈夫と述べましたが、それは無味無添加の焼き海苔の場合。味付け海苔や韓国海苔など調味されている食材を猫に与えるのは避けるべきです。
味付けされた海苔には調味料などが含まれており、猫にとっては過剰な塩分摂取につながります。心臓や腎臓、泌尿器などに負担をかける危険があります。
どうしても猫に海苔を与えたいときは、必ず成分を確認。シンプルな焼き海苔を選びましょう。
4.持病がある猫には与えないこと
猫に海苔を与える際、以下のような持病を持つ猫には与えないほうが良いでしょう。
✔腎臓病…海苔にはミネラルが含まれているため、腎臓病の猫にとっては負担になる可能性があります。
✔甲状腺の病気…海苔に含まれるヨウ素は、甲状腺ホルモンのバランスに影響を与える危険性があるため、甲状腺機能亢進症や甲状腺機能低下症の猫には避けるべきです。
✔消化器系が弱い猫…海苔は食物繊維が多いため、便秘や下痢を起こしやすい猫には適していません。
食欲増進などの目的でどうしても持病がある猫に海苔を与えたい場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談してからにしましょう。
まとめ
猫は海苔を食べても問題ありませんが、与える際には注意が必要です。
海苔は猫にとって必須の食べ物ではないため、あくまでたまに少量与えるおやつ程度に考えるのがベスト。今回の記事を参考に、猫に与えるものは猫の体に適したものを選ぶようにしましょう。
(獣医師監修:葛野莉奈)